大厄の年にがん患者になった話
現在社会人生活をお休みして入退院を繰り返す生活をしている。
そんな生活が始まって早くも3か月経過。
しばらくこの生活が続くので自宅がセカンドハウスと化すがまあ仕方がない。
今日はこの生活に突入するきっかけになった話を少々。
大した話ではないですが、健康に不安がある方はお早めに病院へ。
知らないリンパ節が腫れている?~事の発端~
事の発端は去年の秋ごろ。
この時期に風邪を引き、喉が痛いなと思いながらひたすらに龍角散を舐めて仕事をしていた。
喉が痛いときはあごの下のリンパが腫れるので、今回もチェックをしていたが見つからず。
その代わり、頸部のリンパ節が腫れていた。
まあ風邪引いてるから不思議な話ではないがなんとなく嫌な予感…と思い、職場近くのクリニックを受診した。
風邪症状とリンパ節の腫れがあると主訴を伝えたが、この時の会話。
私「知らないリンパ節が腫れている」
医者「知らないリンパ節なんてない、いつも同じところが腫れるのは理論上考えられない。風邪なのでリンパ節が腫れるのはおかしなことではない。1か月経って腫れが大きくなるようならまた来てください。」
理屈はわかるがそんないい方しなくてもいいじゃん…!!!(万年情緒不安定野郎)
ということでこの受診がきっかけで二度と受診しないと心に誓った。
この後数か月後に再受診することになるのは知らない…。
忙しすぎて放置した結果~あれ、なんか増えてる?~
その後の私は怒涛だった。
入社した会社での仕事や自宅の引っ越し、前職の人の結婚式参列など珍しくイベント盛りだくさん。
なんならちゃっかり資格も取得した。忙しかったなあ(遠い目)。
※受験した資格の話はこちら
その結果、体にやや不調が出始める。
疲れが取れない、胃が張っている、咳が止まらない、でも熱がない…
極めつけはふと頸部を触ったときのこと。
「(あれ、なんかリンパ節大きくなってる?ていうか、腫れてる子増えてない?)」
痛みは全くないので気にしなければそんなに気にならないけども、でもなんとなく嫌な予感…
Google先生で調べたが「早く受診しろ(要約)」のようなことしか見つからなかったため重い腰を上げて職場近くのクリニック(前回と同じところ)を受診。
この時すでに年度末。
この1か月+α後に入院することになるとはこの時思っていなかった。
紹介状をもらってルンタッタするまで~最悪を考えてのリスクヘッジ~
クリニックを受診したとき、今起きている全ての主訴を伝えたら「結局何が言いたいんですか?」と医師に言われ(まとめない私も悪いけどそんないい方しなくても…)と思いつつ、「リンパ節が腫れてる、増えてる、痛くない」と箇条書きで3行になるようにまとめてお伝え。
結果後日CT撮影をすることになった。
ここまで来たらもう最悪何かしらのがんであることは覚悟しておかないといけないかもしれない。
実はこの受診直前に首の根本(鎖骨に隣接してる部分)が急激に腫れたため、「甲状腺異常とかも考えないといけないな」と思っていた。
しかし調べれば調べるほどリンパ節と言えばの病気しか出てこなかったのでもうあとは専門家に任せよう…と身を任せることにした。
検査を受けて何もなければ御の字。
でも何かあったら…???仕事もできない、社会生活もままならなくなったら???
私に残された選択肢はただ一つ。
これから起こるかもしれない緊急事態に備えて最大限のリスクヘッジをすることだった。
この時の私がやったことを紹介。
①厄除けをしに行く
②直近で面談依頼をしている関係者に事情を説明する
③職場(当時)の上席者に万が一の場合のことを伝える
大したことないと思った人は怒らないから出てきなさい(にっこり)
他にも担当業務のマニュアルを共有フォルダに入れておけば…と後から思うと忘れていることが多いが最低限上司に言うことと神頼みはしたので良し。
ちなみに厄除けをしに行ったときのことだが、厄除けが私を含めて2名しかおらず、祓われていた人のほとんどが七五三とお宮参りの人で若干気まずかったことだけここに残しておく。なんかごめん。
また、直近で会社の上司と面談をしたときに将来的にやりたいと考えていることも一緒にお伝えしているのでどうなるかな、楽しみだな。
こうしてCT撮影の日が終わり、結果を聞きに行く日。
何もなければいいなと思いながらクリニックに向かい、診察室のドアを開けた。
いつもと違う物腰柔らかそうな医師(偏見)。
そして話始めてわかる今までと違う対応の仕方。
直感でこれはただ事じゃないと感じた。
この日に紹介状をもらい腫れているリンパ節の生検をしてきてほしいことを伝えられた。
ついでに縦隔にどでかい腫瘍があることも一緒に言われた。
※縦隔?初めて聞いた~という方向け
時しばらくしてGW直前。(そんなに空いてない)
私は紹介状を持って都内某所の病院に向かった。
ルンタッタルンタッタと向かったがルンタッタはしていない(?)
初診なので問診表をめちゃくちゃ細かく書き、診察をぼんやりと待ち、やっと呼ばれて開口一番(正確には2~3言目くらいだった気がする、あんまり覚えてない)、こう言われた。
「ししょーさん、今日入院できる?」
現在のししょーさん~何とか元気です~
そんなわけで「このままじゃ死ぬ、今日入院してくれ(要約)」と言われてがん患者としての生活が始まったわけですが、生検は無事に実施。
その他一生分くらい検査をしまして診断の結果は「悪性リンパ腫」。リンパ腫にも種類が山のようにあるので一概には言えませんが、私が罹ったのは白血病ばりに強い薬を使って治療をするタイプのリンパ腫。
世間のイメージは入院治療1クール、その後通院で5クールみたいな感じではないかしら。
前述したとおり強い薬を使うため6クールは入院しての治療、その後通院に切り替えて2年間治療をする。ちなみにオール抗がん剤。
すでに抗がん剤治療がスタートしているがあいつしんどいね。
つらいよ…ってなる意味がよく分かる。
しかし治療の結果が出ているのか縦隔にいる大物(物理的に)は無事サイズ縮小しているので少しずつ前に進んでいるらしい。
まだ復職までには時間がかかるため、休職している間は暇を持て余すかのように仕事のことや好きなことを考えたりして過ごそうかと思う。
治療の副作用で膵炎を発症してからは油控えめ生活を送っているため、大食いYouTuberやモッパンの動画を見て食べた気になっている。
やっていることが愚かかもしれないが、つわりで食事がとれない妊婦さんも同じ手段を取るらしいので食接種不良の人の行動としては万国共通。みんな仲間。
抗がん剤治療で代表的な副作用に脱毛があるがちゃんと髪の毛は抜けた。
ショックはあまり受けなかったが、中途半端に残ってしまったのでスキンヘッドにした。お風呂の時間が短縮されてQOLが上がった、最高。
復職までにウィッグも用意しないといけないな…と思うが種類が多すぎて迷っちゃう…。というかなんでショートカットのウィッグ少ないの???ショートかわいいじゃん!!!(急な要求)
真面目に治療をしてのんびりと生活をしているが、復帰したらやりたいことはいっぱい。
まずは社会復帰できるように治療を進めることを優先にしたい。
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最後に。
ちょっとでも違和感があったらすぐ受診しましょう。
いただいたサポートは面白いものに使っていけたらと思います。(訳:まだ何も決まってない)