名称未設定_1

「最短の時間で最大の成果を手に入れる 超効率勉強法」の感想と概要

来週から本格的に勉強を開始しようと思っており、ちょっとでも効率的に勉強するために購入。論文を元に、展開されているので説得力があるし、何より説明が簡潔で、ホントに無駄がない印象です。

文章での説明の後に図解があるので、イメージしやすいし、章の終わりにはまとめがあるので、頭にもしっかり入ってきます。

さらっと読めるんで、これから勉強始める人にはオススメです!

以下、
章ごとにメモっておきたい内容を、勝手な解釈とともに記載します。

Chap.1 やってはいけない!7つの勉強法

1、ハイライトアンダーライン
  脳が引いただけで満足してしまう。
  前後の流れを覚えられない可能性。
2、語呂合わせ
  記憶術としてはいい。
  勉強法として知識を活用しにくい。
3、テキストの要約
  要約は難易度が高い。
  上級者はやってもいいかも。
4、テキストの再読
  効率が悪い。
  勉強法として受け身。
5、集中学習

  適度な休憩が必要。
  休憩中に情報と情報が結びつき、
  新たな発想が生まれる。
6、自分の学習スタイルに合わせる
  効率的な勉強法に個人差はない。
7、忘れる前に復習する
  
忘れた頃に勉強するべき。
  思い出す作業がの脳に刺激を与え、
  記憶の定着に結びつく。

Chap.2 「超効率勉強法」の基本

効率的な勉強法に共通するたった一つのポイントは、積極的に学習する「アクティブラーニング」。アクティブラーニングには「想起」「再言語化」の2つのポイントがある。

【想起】
1、クイズ化

単語カード、テキスト暗唱、模擬テスト、問題集etc...。
オススメは、「○ページ読む」→「内容を思い出す」。ノートを取るときも、内容を思い出しながらノートを取る。
テストは毎日でも行うべき。自分で内容を思い出しながらクイズを作るのもオススメ。


2、分散学習
記憶が定着するまでに相応の時間が必要。復習の間隔は少しずつ伸ばすべき。
最初の復習:1,2日後
2回目復習:7日後
3回目復習:16日後
4回目復習:35日後
5回目復習:62日後

一回の練習時間に複数のスキルを練習する「インターピーリング」も効果的。そのポイントは、
-ジャンルは3つまで
-時間は均等
-1サイクルごとに休憩をいれる


3、チャンク化
区切りのないデータに自分なりの「枠組み」を定め、頭に残りやすくする。
例)
09000000000
 ↓
090-0000-0000
例)
食事、運動、瞑想
 ↓
「不安対策」
1,食事 2,運動 3,瞑想
【再言語化】
1、自己解説

学んだ内容について自問自答を繰り返し理解を深めていくテクニック。
-学びたい内容をリスト化
-WHYとHOWで質問
-上記質問の確認テスト

<メタ認知リーディング>
メタ認知は、「思考についての思考」のことで、自分の考えや判断を客観的に判断するときに使う能力。「何がわからないのかがわからない」はメタ認知できていない典型例。
(1)プレリーディング
下調べ。目次やチャプター、図解など、どのようなことが書かれているか、ざっくりとつかむ。
(2)速読
いったん最後までさらっと読み通す。重要そうな箇所や、知らない単語や速読で理解できなかったところにチェックを入れる。
(3)再読
「何が分からないのか」を明確にして理解度を深めていく。
(4)再再読
「自分の言葉で友人に本の結論を説明できるレベル」を目指して読み進める。
※時間がないときは(2)は飛ばしどころ


2、ティーチング・テクニック
勉強した内容を他人に説明してみるテクニック。

「ラバーダック勉強法」
おもちゃのアヒルに向かって説明する。説明しているうちに、頭の中が整理され、複雑な問題への解決策が思いつきやすなる。

「10歳児教授法」
10歳の子どもに伝えるにはどうすればいいだろう?と考えてみるテクニックです。
1.比喩表現を使う
2.相手が知っている知識を使う

「グループ・ゲーミング」
友人と互いに教え合う手法。
※使わなそうなんで割愛


3、イメージング
何らかのシーンを頭に思い描いて学習を促進するテクニック。

「イメージディスカッション」
架空の議論を想像してみる勉強法。架空の議論が客観的な視点を促す。賛成派と反対派の両方の意見を想像でき、問題を一歩引いたところから眺められる。
例)
数学で「どちらの解き方がよりスマートか?」
例)
〇〇政策の賛成派と反対派のディベート

「ソロモン・イメージング」
もし親しい友人が同じ問題に取り組んでいるとしたら、どのように考え、どのような解き方をするだろう?と考えてみる。上記「イメージディスカッション」が面な場合は、こちらを試してみても。

「パーソナライズ音読」
英文などは、主語を「I」や「my ○」などの自分を表す表現に置き換えて、自分ごと化させる。イメージの醸成がよりできやすい。

Chap.3 「勉強前」7つのテクニック

結果を出したければ準備に時間をかけろ。

1、自己超越目標を持つ
モチベーションの質が変わる。お金ではモチベーションがかえって下がる。最大のポイントは「自分を超えた大きな価値」について考えること。

2、知っていることを書き出す
知っている知識と新しく学ぶ知識が結びつき、頭に入りやすくなる。

3、好奇心を刺激する
目の前の勉強に興味が湧かなくても、その前の時間で好奇心を刺激するようなものに触れておけば十分。5分でも。
好奇心を長続きさせるために大事なのは、どこかに「謎」の要素が入ったものを選ぶこと。トリビアクイズ、ミステリー小説、パズルゲームなど。

4、音楽を正しく使う
BGMは邪魔にしかならない。自然音は逆に集中力が上がる。

5、戦略的リソース利用法
7つのステップ。ビジネスにも応用可能。
1.)成績判断
どれくらい成績が欲しいか書く
2.)重要度測定
それがどれだけ重要か100点満点で書く
3.)自信測定
その成績を取るのに自信が
どのくらいあるか100点満点で書く
4.)問題推測
どんな問題がでそうか予想して書く
5.)資料抽出
資料や参考書から、
使えそうな箇所を絞り込んで書く。
一冊ではなくセクション。
6.)理由判定
その資料や参考書が「使える」と
思った理由を書く
7.)使用法判定
その資料や参考書を
どのように使うつもりか書く

6、自然の力で集中力を倍にする
週一の自然で集中力が倍加する。可愛い動物でも集中力は上がる。動物も「自然」を感じる重要なファクター。動画や写真を見るように。

7、ピアプレッシャーでやる気を出す
周囲に流されやすい気持ちを良い方向に使う。試験勉強にはげむ生徒の多い図書館にいくなど、モチベーションが高い人の中に身を置く。「勉強ができる友人を増やす」のも良い方法。

Chap.4 「勉強後」5つのテクニック

成績の良い人は勉強後に脳を使わない。勉強後の過ごし方が重要。

【集中モード】
一つの情報だけに意識が向かい、必死で知識を取り込もうとする状態
【緩和モード】
脳がリラックスし、頭の中にある複数の情報を結びつけようとする状態

学習の結果を引き出すには両方のモードが重要
1、報酬つきの昼寝
昼寝に報酬を組み合わせれば、その場の物覚えが良くなるだけでなく、情報の長期記憶として浸透しやすくなる。報酬は、ゲームでも漫画でも、ワクワクするようなものほど効果が高くなる。
 1.勉強した後に昼寝をする
 2.起きたら先ほど学んだ内容をテスト
 3.正解率が高かったら自分にご褒美

<ポロモード的時間管理+報酬つきの昼寝>
90分勉強→20分休憩など、オリジナルのサイクルを作り、休憩のあと、正解率が高ければ報酬。大事なのは徹底的に脳を緩和すること。

<ウェイクフルネス>
完全に眠りに落ちなくても目を閉じただけで十分に効果がある。


2、睡眠の効果を最大まで引き出す
睡眠を減らして頑張ったところで情報は頭に残らず、時間をかけた分のリターンは得られない。

<インターリービング・スリープ>
 1.勉強を中途半端なとこで辞め寝る
 2.起きたら続きを
中途半端なところでやめることによって、「解説の続きはどうなるんだろう」といった疑問が無意識に生まれ、寝ている間に、その日に学んだ情報を処理し始める。

<寝る前にToDoリストを作っておく>
夜中にうまく眠れない人が多いことについて、「翌日への不安感」がその大きな原因の一つ。ToDoリストを作ることで、不安による悪影響が激減する。


3、運動で記憶を定着させる
勉強後5分の運動でも記憶の定着率が上がる。脳の血めぐりを上げ、全身に栄養を行き渡らせ、凝り固まった頭をほぐす働きがある。
 1.勉強前に10分のランニング
 2.勉強後に5分のウォーキング
のルーティーンがおすすめ。


4、マインドフルネス瞑想
瞑想トレーニングで集中力を鍛える。
-息を吐くごとに数を数える
-中途半端な21まで
-別の思考が浮かんだら押さえつけず、やり過ごす。車が通り過ぎるイメージ


5、クロノタイプに逆らわずに休む
「夜型」「朝型」など、本来の適性の時間で活動する。遺伝子で決まっており、後天的に修正はほぼ不可能。
カフェインは起床後90分後。寝起きに分泌されるコルチゾールと相まって、覚醒を超えて、緊張や焦りに近い状態になってしまう。

Chap.5 勉強の効果をさらに高める7つの学習習慣

1、ひとりごと学習
声に出すことで口や耳などの運動機能を多く使うため、学習がよりアクティブになるだけでなく、声に出すにはしっかりテキストを読まなければならず、単に目で追うより深い学習になる。
思考をリアルタイムで声に出すことで「自己参照効果」が働く。何事も自分に絡めて記憶した方が定着率がいい。戦国時代を覚えたければ、甲冑を着て戦場に立つ自分をイメージした方が物覚えが良くなる。
 -実況パターン
 -質問パターン
 -要約パターン


2、話しかけるつもり音読
どんな勉強法でもコミュニケーションの要素を入れた方が脳は活性化し、記憶への定着は高まる。人に話しかけているつもりで音読すると、効果倍増に。


3、マルチモーダル学習
できるだけ多くの感覚を使った方が学習の効果が上がる。1つのトピックを複数のメディアで復習するのがオススメ。
-ノートを読み返す
-教科書をおさらい
-学習サイトを見る
-YouTube動画を見る
-マインドマップを作り、知っていることを書き出す
-過去問を解く


4、ジェスチャー法
普通の勉強では脳内の言語に関わる部分だけが働くが、体を動かしながら学ぶと感覚や運動系の機能も活動も始め、脳の様々な部位に情報が保存される。ジェスチャーが思いつかない人は、単に体を動かすだけでも効果が。
ペン回し、ストレスボール、貧乏ゆすりetc...


5、勉強中に運動
立ちながら勉強した方が、脳の血流があがり、集中力があがる。慣れたらエクササイズで負荷をかけると記憶の定着率があがる。


6、苦手意識を消す
考え方をコントロールし、小さな成功体験にフォーカスする


7、オーバーランニング
すでにマスターしたスキルをさらに練習する手法。自分が「これ以上やっても上達しないだろうな」と実感したところから、さらに同じ内容の学習を続ける。脳が「定着モード」に切り替わり、積極的に情報を頭に残そうとする。

Chap.6 時頭を良くする科学的トレーニング

「ワーキングメモリ」と「マインドセット」の2つを伸ばせば、俗に言う「時頭が良い」状態に変わる

【ワーキングメモリ】
1、運動
運動はワーキングメモリだけでなく、記憶や学習に関わる「海馬」を大きくする働きも持っている。
 1回40分ウォーキングを週3
 心拍数50-60%



2、テレビゲーム
-リアルタイム判断を要求される
-謎解きの要素がある
-3D空間を飛び回れる
この3つの条件を満たしたゲームほど脳への負荷が大きく、認知トレーニングとしての効果は高まる。
スーパーマリオ64、スタークラフトなど

中毒症状や外部の刺激に弱くなり、脳が報酬に弱くなるなどのデメリットも。


3、楽器
視覚、聴覚、運動感覚など、さまざまな感覚のバリエーションで脳に刺激を与えるため、最終的にワーキングメモリが向上し、物事を瞬時に覚える能力へつながる。


4、筆記開示
悩みを紙に書くことで、不安やうつ病への効果が高い。悩みを抱えているのはマルチタスクを行なっているのと同じことなので、紙の上に吐き出すことでワーキングメモリのリソースが空く。


5、DNB
アプリがある
【マインドセット】
1、マインドセットを解説するメディアに触れる

動画や書籍で「やればできる!」を確信する。

2、選択と戦略を褒める

効果がない戦略を使い続けても無意味。正しい選択と戦略の2つがあって、はじめて才能と努力が結びつく。「この参考書を選んだのが良かった」とプロセスに目を向け、計画から成長に結びつけていく。

3、「努力は報われないもの」と認める
努力にしがみつかず、戦略にフォーカスする。そして、最終目標、そのためのステップ、戦略のレビューに注力する。

4、失敗を学習のチャンスだと考える
「セルフコンパッション」
公開をしている自分に対して「別の自分」が思いやりと理解を持って話しかけているところを想像し、どんな言葉をかけてきたかを紙に書き出す。

5、自分を客観的に見つめ、質問を投げかける
現状を客観的に判断し、「成長」の側にキープ。





この記事が参加している募集

推薦図書

読書感想文

Thank you so much🙌 溜まったお金で、また何か買ってレビューさせて頂きます😁