ひとに向き合う

先日、HRBrainさんのウェビナーに参加して、久しぶりに八木さんのお元気な姿を拝見した。2015年だったかHRカンファレンスで当時LIXIL副社長時代に楠木 健さんとの対談を大きなホールでされていて、熱い語りに心に灯がともった感覚を良く覚えている。とにかく八木さんは格好いいのだ。

ここ1年くらいは拝聴する機会に恵まれなかったが、このウェビナーでも八木節が冴えわたっていた。しっかりと情報のアップデートをされていて、豊富な知識を背景に一貫したポリシーの全体設計をされるところは流石である。

脳科学、行動科学、組織心理学、People Analyticsを組み合わせて勝つというところに非常に共感したし、まさに今取り組んでいるところ真っただ中であることもあって、また勝手ながら八木さんに勇気づけられたような感覚を持っている。


ヒトとは?組織とは?

HRとしての命題は結局のところ「ヒトと組織のパフォーマンスを引き出してビジネスを成長させるためにはどうすればいいのか?」に尽きる。

人間の脳はどんな物質によって機能が変化し、それはどのようにすれば発生するのかという脳科学、人間の感情はどのように形成され、何に影響を受けるのかという哲学や心理学、信頼や関係性がどうやって作られるのかという社会学。こうしたいくつかの学問を横断的に見ていくことでヒトというものが少しずつ見えてくる。

そうして読み解いていくと、やはりヒトというものは凄いのだ。生まれながらに素晴らしい可能性を持ち、学習によってどこまでも成長していくことができる。一方で、周囲の環境によってその可能性も活かすことも殺すこともある。

ヘーゲルやフッサール、ブルデューなんかを読んでいくと、これからのHR分野では人間の無意識を如何にして意識的に紐解いていくのか、がテーマであるように思えている。


再現性

こういうことを考えていて、やはり自分は再現性が欲しいのだと改めて感じている。

ガムシャラに何でもやるのもいいのだが、「ヒトで勝つ」ために自分はこういう解釈・思想のもとで勝った、と言いたいのだ。

その大枠の方向性・組織の枠組みは固まってきたように思える。これからは人の活力を引き出すというテーマで、組織の血を巡らせることに取り組んで行こうと思う。

ゴキゲンに仕事をしよう。

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