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本は何を読むかより、何を読まないかが9割

読書をするとき、ただ漫然と読みはじめている人はいませんか。もちろん、楽しむときの読書はそれでもいいのですが、限られた時間で本を読まなくてはいけないとき、いくつかの方法を加味することで読書のスピードや吸収力が一気に加速します。

今回は新著『頭がいい人の読書術』(すばる舎)から、読書テクニックをお教えします。

世の中にはたくさんの本があります。みなさんの限られた人生で、すべての本を読むことは、残念ながら難しいでしょう。

本は、何を読むかより、何を読まないかを決めることが大事なのです。私の場合、ベストセラーや流行本の類は好んで読まないようにしています。流行の本を読んでいるとみんなと同じ発想しかできなくなるからです。人の思考は読むものからできていると考えています。

私は、小学校時代にライトノベルズにはまり、その後は手当たり次第に乱読したことがあります。内容が理解できない本もありましたが、新しい知識に触れることができて満足でした。その影響でしょうか、小中高、国語(現代国語)の成績が群を抜くようになっていました。本を読むと読解力がアップすることは間違いないと思います。

もちろん、ベストセラーや流行本は時代をつかむうえで役立つこともありますし、ベストセラーが好きな方は楽しみとして読んでもいいでしょう。ただ、成長という観点からは、なるべく他の人が読まないような本を読むことをおすすめします。

他の人が読まないような本を読むときのポイントは2つあります。1つは、「自分が本を読んで何を得たいのか?」を明確化して本を選ぶことです。自分自身で目的があると、選ぶ本が変わってきます。可能であれば、その目的をより明確化することです。

「成功法則について知りたい」のであれば、デール・カーネギーやナポレオン・ヒルを読むといいでしょう。「転職の方法を知りたい」のであれば、転職支援してしてる人の著書は役立つはずです。

もう1つは、原書を読むことです。原書には、長い間読み続けられている本質的な情報が多いからです。成功哲学であれば、ナポレオン・ヒルの『思考は現実化する』(田中孝顕訳、きこ書房)はいまだにバイブルとして考えられています。原書を読むことで、効率よく知識を吸収することができます。

すべての本を読む必要はありません。読む前に選別することが大切です。
あなたが、心を豊かにする1冊に出会えることをお祈りしています。

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尾藤克之(コラムニスト、著述家、明治大学サービス創新研究所研究員)
16作品目「頭がいい人の読書術」(すばる舎)を上梓しました。

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