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怒りは、飼い慣らして、パワーに。

離職期間も長く、中途採用即戦力と考えると、ご紹介する求人について難しいお話になるかと思います。
お時間いただく分申し訳ありませんので、キャンセルさせていただいた方がいいのではと思っているのですが、いかがでしょうか?

(メールの抜粋)

先日、転職エージェントからこんなメールが来た。翌々日に「キャリアカウンセリング」の面談を控え、事前アンケートに答えたあとの連絡だった。

久しぶりに、怒りというか、やるせなさというか、スマホを持っていた手が震えた。

「転職フェア」に登録したのだが。。。

先日「DX分野」に特化したオンライン転職フェアを見つけた。昨年から未経験からDX人材目指して活動している私は、求人動向や求められる人材について知るのも良いかもと思い、登録してみることに。会場型の対面イベントにはこんなアラフィフおばさんが行ったところで相手にされないだろうけれど、オンラインだと気まずい思いをすることもないし、と。

年齢的にもブランク的にも、再度正社員として働けると思っていないので、登録したところで転職エージェントのデータベースの中で「フォロー不要フラグ」が立って終わり、と思っていた。が、登録の数時間後、スマホに着信があった。

折り返すと「キャリアカウンセリングを受けてみませんか?」とのこと。
いやいや、年齢見ました?オバはんですよ?離職してますよ?と思ったけれど、電話での面談とのことで、まぁそれなら良いか、と予約を取った。

予約後、希望職種や条件、これまでの職歴を記入するアンケートが来た。
嘘をつくわけにもいかないし、事実そのまま、大学卒業後17年間正社員として勤務、2016年に退職、DX分野、フリーで受けてる仕事もあるので週4日勤務・リモート希望、と記載した。

退職してからのパート(IT系)経験や、現在フリーランスとして業務委託でやっている仕事のことを記載する箇所がなく、そのまま「離職中」として提出したところ、受け取ったのが冒頭のメール。

いやいや、そちらが面談どうですか?と言ってきたんですけど。。。
離職中であることは最初の登録の際にも入れていたし。アンケート見て「まさか7年も?!」ってなったってこと?
アラフィフおばちゃんは7年間コタツでみかん食べながらドラマ三昧、と思ってるってこと?(いや、そんな日もあるけどね)

特に正社員になるつもりでもなかったのに、面談の声がかかったことでウッカリ図に乗って「私ももう一度正社員として働けるのかも!」と思ってしまった自分もいて。それに気付いて気恥ずかしくなるやら、ハシゴ外された気になるやら。

意味もなく感情を掻き回された出来事でした。

「働き方の多様化」というけれど、現実は…

「働き方改革」という言葉は聞き飽きるほどになり、どんな場にも「多様性」が求められる、という。

が、就職・転職市場においては、まだまだ新卒、もっというと大卒採用が主流であることには変わりなさそう。
転職においてはやはり「経験」が何より重視されるし、同じ「経験」であれば、年齢、そして性別も考慮して判断されることが多いと思う。

企業は今も「正社員=週5勤務」を求めるようだし。当たり前に残業や転勤もあるのだろう。

人材市場最大手のひとつからの短いメールから、なんとなく絶望的な気持ちになった。

「世の中をひっくり返したい」

いやいや、でもね。

世の中、変わっていってるのよ。変わっていかな、あかんのよ。

そう思う自分もいて。

特に周りに、学卒時「就職氷河期」と言われる世代で、一度も「正社員」を経験しないまま40代・50代になった人も多かったり。

子育てや配偶者の転勤、親の介護で仕事を辞めざるを得ない人もいたり。

そういう人が、事情が変わりまた働ける状況になった時に、安定したやりがいのある仕事(となると、悲しいかな「正社員」になってしまうの?)を求めるのは当たり前じゃない?と思ったり。

職場も(7年も会社員生活から離れてますが)、どこも人が足りなかったり、DX進めたいのに人材がいなかったり、リスキリングとか言うけどいつそんな時間があるねん!ってなってたりしてるところも多いだろうに。

デジタルスキル身につけて、会社ではない他の社会で色々な経験積んで、そういう人もまた働けたら、足りてない「DX人材」になれたらええやんか、と思うのです。

(別に「正社員」でなくても良いですが、今のところ、それを上回る収入と社会保障のパッケージがないのでそう言ってるだけです。)

働く個人にも、雇う会社にも、本当の意味で自由な選択肢があれば良いな、と思う、怒りの出来事でした。

怒れる自分も飼い慣らそう

毎日のうのうと生活していると、目標が持てなかったり、無為に過ごしたりしてしまう。

「推し活」のようなポジティブな「生活のハリ」も大事だし、良いように作用するけれど、

たまに貰い事故のように自分にやってくる「怒り」の出来事も、行動のきっかけや、新しい目標になることもある。

ずっと、自分で仕事を作っていけたら、他の人とも一緒に仕事を作り出していけたら、と思いつつ進んでいなかった。が、今回のメールの件で、やっぱりきちんと取り組んで、世の中ひっくり返してやろう、と思うようになった。

怒りもパワーにしていいと思う。怒っている自分に「おぅおぅ、腹立つか?ほな、見返してやろうぜ!」と焚き付けるもう一人の自分を飼い慣らすのも良いかもしれない。

「こうなったらいいなぁ」という夢見心地だと、そこから一歩踏み出せないままのことも多い。だって、妄想してるだけって、心地いいんだもん。

行動すれば、失敗もする。新たな怒りや悲しみ、憤りを感じることも増える。
でも、それをまたパワーにしていけばいいし。どこかで怒ってる自分を楽しめるくらいの余裕があれば、人生波乱万丈劇場も悪くないんじゃない?と思う。そう思わないと、やっていけない。

感情が動いた出来事があったので、とりあえず書き残しておこうかと。
推敲なしほぼ無修正なので非常に読みづらく多少不快で申し訳ないけれど、あえて出してしまおうと思います。お読みいただきありがとうございました。

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