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私が欲しかったのは「お金」でも「やりがい」でもなく、「仲間」だったのかも

最近、自分の中で蓋をしていた感情に、ふと気付いた。

「さみしい」

(あ、大丈夫です。情緒不安定でもなんでもなく、心身ともにいたって健康です。)

毎日これといった不足や不満もなく生活できているのに、知らぬ間に私の中に芽生えて日々増殖している、この「さみしい」という感情。それに、気付いてしまった。
(正しくは「さびしい」なのでしょうが、関西人の自分には「さみしい」の方がしっくりきます。)

オンラインコミュニティへの参加

この感情に気付いたのには、やはりきっかけがある。

少し早いが今年を振り返ると、いくつかのオンラインコミュニティに参加したことが大きな転換点だった。

ひとつは『新しい働き方LAB』の研究員のコミュニティ。クラウドソーシング大手のランサーズが主催していて、主にフリーランスとして活動している人がそれぞれに「新しい働き方」を実験している。人数としては300人超。

もうひとつは、経済産業省主催のDX人材育成プログラム『マナビDXクエスト』のコミュニティ。こちらは圧倒的に会社員の方が多く、2000人超が参加。

ここ数年、ご時世も相まって自分の中では珍しく「引きこもり」生活をしていた。なので、オンラインとはいえ一気に大勢の中に引っ張り出された感じがして、最初は正直しんどかった。

私の中で最近のお決まりになっている「気後れ感」もハンパなかったし、「オンライン人見知り」もかなり発動した。

それでも、徐々に「オンライン顔見知り」が出来たり、少しずつ発言もするようになった。リアクションがもらえたり、共感されたりすると、やっぱり、嬉しい。

最近は調子に乗って、コミュニティ内でオンライン飲み会を企画したり、少人数チームでの取り組みに参加してみたり、ライブ配信をやってみたり、少しずつ「誰かと何かやってみる」ことを楽しんでいる。

「同じ気持ちを持つ人」とのつながり

さらに、ひょんなことから、「推し」のファンコミュニティを立ち上げた。
あれよあれよという間に大勢の人に参加してもらい、情報交換や「推し」に対する想いを共有するようになった。

参加した方が口々におっしゃるのは

「こんな話をできる場が欲しかったんです〜!」

私はあくまできっかけを作っただけかもしれないけれど、それがなければ同じ気持ちを持つ人と繋がることができなかった。ちょっと「ええことした」のではと、ひとりほくそ笑んでいる。

今はオンラインコミュニティの会話が中心だけど、機会があればみんな集まりましょう!と言っている。実現した日のことを考えただけでも楽しい。

仲間がいれば、何かできるかも

もともと私は人付き合いも下手で、友達もそれほど多くない。
ひとりでいるのも全然苦痛じゃないし、むしろ、適度な距離感を持って人付き合いしたいタイプだ。誘うのも、誘われるのも、どちらかというと苦手。

それでもやっぱり、誰かと何かをするのは楽しいなぁ、と、実感することが立て続けにあった。

そして、「誰かと何かをする」ことが今はオンラインで可能になるという。「便利な時代よね〜」も実感している。

やはり「人の輪の中」にいるからこそできることもある。ひとりでは味わえない楽しさもある。

アフリカの有名なことわざで

「早く行きたければ一人で行け、遠くへ行きたければみんなで行け」
(If you want to go fast, go alone. If you want to go far, go together.)

というのがある。ひとりで妄想しているだけでは実現し得なかったことや、思いもつかなかったアイデアが、誰かと何かをすることで生まれてくる。

私の中にあった「物足りない」「さみしい」という感情は、もしかしたら、ずっとひとりでいたから芽生えたものかもしれない。

発信して誰かと繋がる、コミュニティに参加してみる、それだけで、「さみしい」は少しずつ減ってくるのかも。

できるなら、同じ気持ちを共有できる「仲間」がいれば心強い。

人とのつながり、というと、ちょっと面倒も、やりづらさも、ついてくる。でも、それもひっくるめて、人の輪から生まれることこそ、私がずっと求めていたことなのかもしれない。

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