とだ かずこ
「買わない」心理を、考えてみた
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「買わない」心理を、考えてみた

とだ かずこ

少し前から自分の中で「キレイになりたい」欲が出てきた。

出かけやすい時期になり、対面で人と会う機会が増えたからか。
はたまた、この単調な生活に「ハリと潤い」を求めているのか。

先日家族で出かけた時、ショッピングモールの下着専門店の前で足が止まった。
正直、下着、特に胸につけるものなど、ここ数年買ってない。
恥ずかしい話だけれど、カップ入りのキャミ・タンクトップで済ませている。
(推敲した時に読んだら「私、何書いてるんだろう?」と思ったけど、このまま出そう。)

次に目が行ったのはメイク売り場。
同じく、ここ数年同じものを使っている。
いや、正しくは「ここ数年使っていない」。
化粧品には油や香料が含まれているので消費期限は1年くらい、と聞いたことがある。とっくの昔に過ぎている。

先日友人が「5年前の化粧品を使うと、5年前の顔になるらしいで。」と言ってた。
「上等やん、5歳若返るんやったら!」と思ったら「5年前に流行っていたメイクになる」という意味らしい。
メイクに流行りがあることすら知らなかった。

見事過ぎる「SNS広告」のマーケティング

もうここまで来ると女性としての美意識を捨てていると思っていた。
が、下着が気になり、メイクに目が行き。
やっぱり捨ててなかったみたいだ。
そうなるとSNSの広告が気になる気になる。

補正下着、エステサロン、美白クリーム、ダイエットサプリ、、、
いやぁ、よくもまぁ、私の欲望を的確にとらえておられますこと。

エステ体験の広告が9800円で出ていたので思わずクリックした。
予約したい日程がほぼ埋まっていたので諦める。
すると、次は4980円の体験プランが出てきた。
ちょっと怪しかったのでスルー。
そしたら「3980円で3回体験!」の広告が。
いや、どこまで下がるねん!とツッコミを入れ、「興味がないので非表示にする」に設定を変更した。

カネで決めてるんじゃないのよ。
良いものならカネをかけるのは惜しくないのよ。

私のこころの声

欲しかった「美顔ローラー」がセールに!

そう思っていた矢先、前から欲しかった美顔ローラーが、定価2万円超のところ、1日限り特別価格9800円!という広告に出くわした。

エステ体験は行ったら最後、店員さんの猛烈なアプローチが待っているだろう。
1回の体験で効果が出るとも思えない。
それに比べて自宅でできる美顔ローラーは永久に自分のもの。
しつこい売り込みもないはず。
良いものならいくらでも出す、というものの、少しでもおトクだと嬉しい。

広告をクリックし、商品説明や動画の解説を見る。
ホントに9800円でコロコロして小顔になるの?
疑わしく思い、「XXXX(美顔ローラーの商品名) 効果」「XXXX  口コミ」でググりまくる。

うーん。。。ほしい。。。。。かも。

買うか、買うまいか、無意味にウェブサイトや動画を見て、無駄に時間が過ぎる。

用事が入り、スマホを置いた。

他のことをしているうちにコロコロのことは忘れてしまい、気がつけば日付が変わってしまった。

9800円で小顔・・・の夢が遠のいた。

「買わない理由」こそ考えてみる

なぜ、美顔ローラーを買わなかったのか。
なぜ、メイクや下着を新調しないのか。

「買った理由」と「口コミ」はネットにあふれている。

人が「買わなかった」理由は、逆に、その人の中に閉じ込められて表に出ることはない。

私自身は、「買う」体験より「買わない」「買うのをやめた」体験の方が断然多いので、誰か他の人の「買った」感想より、自分が「買わなかった」理由に向き合う方が良いように思えた。

欲しいものを結局買わないのに情報収拾したり悩んだりすることで、あまりにも無駄な時間を使っているので。

私が美顔ローラーを買わなかった理由

ひとつには、まだまだ十分な収入が無いので、「贅沢品」の類はなるべく我慢しているから。

自分への投資、と考えれば良いのに。たかだか1万円くらい、他のことを切りつめたりすれば捻り出せる。案外すんなり1万円出してるものもある。

仕事を増やせば良い。
もっとガンガン営業して、「仕事くださーい!(美顔ローラーのために!)(←カッコ内は心の声)」と言えば良い。
時期的に、お中元のパートもあるはず。

でもまぁ、貯金もあるし、どうしても出せない金額でもないし。
お金を理由に諦めた、訳ではないのではと思う。

となると、「自分の美に対してお金をかけない理由」、を考えた方が良さそう。

キレイになって、どうする?

「今更わたしがキレイになったところで、どうなるんだ?」
そんな思いもある。

まぁ、キチャナイ(汚い in 関西弁)よりキレイが良いけど。
とはいえ、

キレイになったとて、私の生活の何が変わるのよ。

私のこころの声

何に半ギレしてるのか謎だけれど、「キレイになる」ことに全力で反対する自分が、自分の中に居るのが、自分で分かる。

負け惜しみ?
意地っ張り?
それとも・・・

何かに対する「抵抗」か

最近「ルッキズム」について書かれたものに目が行きがちだ。
「見た目で判断される」ことへの抵抗感が強い。
年齢、性別、顔の造り、体型、そんなもので人に「あなた、こういう人でしょ」と決めつけられることが、以前に増して嫌になっている。

単純に、年齢を重ねるにつれ、そういう基準で判断されると不利な状態になっていくからだと思う。

そこを、痩せてシワ取ってシミ抜いて寄せて上げて、、、と、必死にあらがう自分がなんだか虚しいような、情けないような、みっともないような。

「おいおい、人の値打ちはそことちゃううやろ!」と自分の中の誰かが叫ぶ。

ま、そう言って少ない小遣いを美顔器に使わないことを正当化してるだけかもですが。。。

「美」に対する両極端な想い

「美」「キレイ」・・・私にとってあまりにもかけ離れたところにある概念なので、憧れと同時に嫌悪感があるのかも。
アンビバレンス」な状態とでも言おうか。

まぁ、でも、スマホで商品検索したり動画を見ていた時間も、1記事のネタになったので無駄ではなかった。
が、次もし同じ美顔器が7980円になったら、また同じことをしてしまいそうな気がする。

私が美顔ローラーを買う日は、来るのだろうか。

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とだ かずこ
ウェブサイト制作、通訳・翻訳、ライティング、資料作成、研修講師、プレゼンコンサルなど「かゆいところに手がとどく」をとどけるフリーランス。40s overのリスキリング「オカンDX」計画中の大阪在住のオカン。 お笑い好き。ミルクボーイ推し。素人落語家。トーストマスターズクラブ会員。