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#私を構成する5つのマンガ

挙げてみる。

1:すくらっぷ・ブック(小山田いく)

まあ、これは少年時代に同時代性に釣られて愛読したなあ。全巻持ってたはずだけど結局後ほど再発版を買い直した。
自分はどういうのか、ここでいろいろ語られてる恋愛模様とかには無縁だったから、あれなんだが、いろんな意味で影響は受けた。中学生のいろんな生活を概ねリアルタイム的な進行で垣間見せてて、とても面白かった。もちろん現在では、話の内容もヌルいだろうし、風俗・流行の面からすると時流にそぐわない部分もあるだろうけど、これはこれで楽しかった。
今読んだらむしろ懐かしくて良いのかもしれない。

2:るんるんカンパニー(とり・みき)

この人については、「バラの進さま」を見た時に「何だこの人は」と思ったのが最初だった。何故かビビッと来てしまって、それでこの「るんカン」でハマってしまった。
秋田ブラザーズや吉田さんなど、脇を固める人たちの方が突出してたけど、それが逆に嫌味がなかった。吉田さんは別作品(「吉田さん危機一髪」)で主役まで張ったほどだから、えっらいキャラ立ちしてたんだと思う。
秋田ブラザーズにしても、精神科医の弟さんの方がロボ化して「クルクルくりん」に登場したしね。でも、「くりん」は有森也実幻の出演作でもあるドラマではなくてマンガの方が面白かった。

3:嗚呼!花の応援団(どおくまん)

何でそんなテイストの180度違う作品を、と思われるだろうが、実はこれこそ自分のガキの頃に出会った衝撃の作品だった。
今読むと、たぶん物凄くエロだしグロだと思う。どプロの作品は総じてえげつないからねえ・・・。その中でも花の応援団は「アクション」に連載してたぐらいの青年マンガだったし、いろんな意味で大人の匂いがしてた。
恐らく今の倫理基準からしたら、先ず雑誌掲載が困難でしょ。自分もアクションコミックス版は入手できなくて、後年の再発版を持ってる。
どおくまん及びどプロの作品はいろいろとあるけど、これはその中でも最も面白いし、ぜひ読んでもらえると嬉しい。

4:南くんの恋人(内田春菊)

正直なところ、高橋由美子と武田真治のドラマ版を知ってるわけだけど、それよりその原作のコミック版の方が好き。
ドラマ版はマイルドな作風にしてあるし、コミック版の方はそれに比べると描写がいちいちえげつない。修学旅行の話とかね、ちよみの最期とかね。何でそこまで理不尽にできるの?と言いたくなるぐらい。でも、考えてみたら当たり前なんだよなあ。
だって小さくなったちよみに誰も救いを求めてるわけではない。むしろ小さくなったことでちよみは普通には生きられないし、小さくなったが故に悲劇的な最期も迎える。人間界って、メルヘンやファンタジーなどではなくて、結構冷淡な世界なんだなって思える端緒になった気がする。

5:すすめ!パイレーツ(江口寿史)

特に上の3作品の作者を見てもわかるように、どっちかと言えば自分は80年代までのチャンピオン寄りだし、ジャンプはさほど得意でもないけど、江口寿史氏は別だった。
後に「ストップ!ひばりくん」が有名になったが、自分はこっちの方が断然好き。
言っとくけど、水島新司的な野球マンガも守備範囲だ。「あぶさん」は長らく愛読書だったしね。ただ、南海ホークス時代までは面白かったけど、福岡に移ってから超人ヒーローマンガみたくなってしまった。それがちょっと。
どうせなら、バカバカしく読める方が面白いわけで。そこにこの「すすめ!パイレーツ」はあった。「1・2のアッホ!」なんていうのが同時期に流行ったけど、自分は「パイレーツ」派だった。

その他

本当はね「マカロニほうれん荘」(鴨川つばめ)とか入れたかった。あれ、メッチャ面白かったしね。あと、水島新司作品なら「野球狂の詩」も入れたいけど、あれは水原勇気が登場するまで、という注釈がつく。彼女を巡るストーリーになるまでは好きだったけどね。
と、ここまで見て気づいた人もいるだろうけど、自分はサッカーマンガってあんまり読んでない。全く読んでないってことはたぶんないだろうけど、でもここにリストアップできるぐらいには読んでない。

とりあえず、上記5作品を挙げてみた。

基本的に他人様にどうこう、と偉そうに提示するような文章ではなく、「こいつ、馬鹿でぇ」と軽くお読みいただけるような文章を書き発表することを目指しております。それでもよろしければお願い致します。