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野良モノカキ、ついに表舞台を少し覗く

このほど、何を間違えたのか、noteで展開されているOWL magazineというWebマガジンに、こういった文章を寄稿してしまった。

代表者でもある作家・中村慎太郎さんと、どういうわけかTwitter上でやりとりすることのある自分は、ある時…

OWL magazineのShort Letterに寄稿してみませんか?

…みたいな誘いを受けた。自分にそんなもん出来るのかは知らないが、チャレンジとしては面白いかも、と思って引き受けてみた。

自分にしてみれば今更感の強いネタ、と言われればそれまでだが、実際に長いファン歴をかいつまんで書いてるだけに過ぎず、結局自分の訴求点はそこにしかない、と割り切って書いた。
本当は他に書きたいネタもあったのだけど、いろいろ時宜を逸してもアレなので、それは自分名義のnoteで書いている。

これがそうなんだけど。一言で言えば、ひどい文章よね。素の自分はこんなもんだから、運が悪かったと思って勘弁してほしい。今にして思うと、こんなのOWL magazineに出さなくて良かったと思う。

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ま、そりゃ別にどうでも良い話で、冒頭でも紹介した、OWL magazineに寄稿したアレの話をしよう。

初稿は今思うとかなりグダグダな代物だった。そんなものが、すんなり通るわけはないな、と思ってはいた。
とはいえ、OWL magazineの本編に出すような記事は細かくチェックが入るんだろうけど、今回のようなShort Letterという形式には、原則として編集は入らない、と聞いていた。
ところが実際には、程度はともかく中村さんから編集が入ってしまった。

え~っ、聞いてないよ!話が違うじゃん!

と一度は考えたが、ここで思い直した。

もし、元々の原稿のまま世に出したらクソ恥ずかしいものを世に出してしまうのではないか、と。OWL magazineにも迷惑をかけてしまうだろうし、実際、そうなりかけていた。
そう思ったら、やはり今回の場合は、ツッコミが入って良かったのだ。結果的に迷惑もかけず、且つ自分が恥をかかずに済んだ。

あと、そうした編集が入ることを、やはりすんなり受け入れられたことが大きい。
中村さんの編集は理にかなったコメントが多く、受け入れてみようと思えたことも大きいだろう。
これが、もうちょっと、例えばあと20年程度若い頃なら、突っ張って「そんなん言われてナンボのもんじゃい!」と手前勝手に吹け上がってしまうこと請け合いだ。
そう考えたら、今ぐらいの「突っ張らない」精神性の方が、編集自体を受け入れられるし、その意味ではずっとマシかもしれないな、と感じられるようになってきた。

だから、編集を受けることそのものを苦に思うことはなかった。そんなものを苦にしていたら、まともな文章は出せないだろうし。程度はともかく直しぐらいは受けて当然と思っていた。

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ところで、話は大きく変わるが、自分は売り込みが致命的に下手だ。と言うよりも自分をセールスできないタイプの、世渡りが下手な人間だ。

これって、いろいろと不利だと思う。自分のセールスポイントを、自分で説明できないのだ。自分を押し出せないのは致命的不利と言っても良い。

元々社交的でない性格であるが故に、どうしても自分を売り出すのには些か躊躇してしまう。また、自分を売り出す語彙がきわめて少ない。

これを御一読いただければわかるように、何だかわけのわからないことを、わかったようなふりをして書き連ねつつごまかしている。
まったくどうしようもない。よくこれで「文章書くのが好き」とか言えるよなあ、と思ってしまう。

ちなみに、例の寄稿の導入文には…

悟りきったような独特の味わいのあるサッカー観を持つKAZZさん

…とある。

自分にはこういう語彙がないので、最初に見た時、「単にぶっきらぼうなだけのことをこういう表現方法もあるんだ」と妙な感心をしてしまった。作家を生業にしてる人は違うな、とも思った。

これと同じでなくても良いので、似たような感触の表現で言えたら、自分をシンボリックに示すことは可能かもしれないな、と思っている。

それで自分を効果的に売り出せるかどうかはさておいて。

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さて、自分の気の持ちようとしては、形はともかくOWL magazineに寄稿したからと言って、変わるものではない。
ここ最近何度も言っているように「野良のモノカキ」でいたい。それで十分だろう、とさえ思う。
その上に何かを求めたところで、自分のキャパシティには合いそうもない。オーバーフローするのがオチだ。

あんまりせっつかれるとパンクするよ、ホントに。

自分ではそう思っている。

本質的な部分で自由人だと思っているような自分は、マイペースで物事をしたいタイプだし、特に脳梗塞をやってからはそういった傾向が一段と強くなったと自覚さえしている。
それだけに、あまり後方からあれこれせっつかれるのは、実を言うと不得手だし、書くことに影響してしまうこともある。
だから、あまり背中や尻を押さないでもらいたいのだ。

…ということで、基本的には自分名義のnoteで、これまで同様にしようのない文章を書き散らすことがメインになるだろう。
今回のOWL magazineへの寄稿は、中村慎太郎さんからたまたまお誘いを受けたので、「せっかくのチャンスだから」と思って、度胸試しのつもりでやってみただけだ。
以前、中村さんにも言ったことがあると思うけど、爪痕の一つも残せたらいい、ぐらいの心情なので、それが叶った今はその先を自発的には望まない。

何かを間違えて、こんなおっさんの文章をまた読んでも良い、という奇特な要望を寄越す人がある程度以上いたら、考えてみようかと思っている。

この消極性の根源は自信の有無の問題と言うよりも、自分がプレッシャーに弱いことにあるだけなのだ。圧がかかると、あらぬ方向に行ってしまう。

ここにも書いてるが、「頑張れ」とか圧をかけられると「そんなの言われなくても自分はやってるよ」などと言ってヘソを曲げてしまうタイプの人間だから、自分の扱いは難しいと思う。

…なんてね。ま、基本的に怠惰なんだよな、自分という男は。

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今回はおかげさまで、いろんな方からお褒めいただいた。誠に以てありがたい話だと思う。

ただ、OWL magazineでどうするかはともかく、この先も自分名義のnoteでは特に、馬鹿馬鹿しいことをたくさん書き連ねていくだろう。
その内容も、必ずしもサッカーネタだけとは限らない。音楽だったり、自分の心象だったりするかもしれない。

ああ、あの馬鹿がまた何か書いてる。

…ぐらいに受け止めておいていただきたいものだ。


基本的に他人様にどうこう、と偉そうに提示するような文章ではなく、「こいつ、馬鹿でぇ」と軽くお読みいただけるような文章を書き発表することを目指しております。それでもよろしければお願い致します。