自分のことは自分が一番解る、という人は多くの場合自分のことが解ってないように思います。

仕事などが原因と思われるメンタルの不調が日常生活や家族との関係に支障をきたすようになり、その配偶者から(多くの場合奥さんから)相談を受けることがあります。

話を聞いているとカウンセリングやコーチングの対象だと感じて、自分でよければやりますが旦那さんがどう思いますかね、という話になることが多いのですが、この際によく返ってくる反応が、

”自分のことは自分が一番よくわかっている。そんなもの必要ない”

というものです。

私はフロイトの精神分析やユングの分析心理学に非常に影響を受けている考え方をしているのですが、この反応自体がかなり典型的な問題構造だと感じています。

この文章を少し分解してみると

ここから先は

1,321字
この記事のみ ¥ 200