写真を撮らなくなった理由

「お久しぶり。最近、写真撮ってる?」

2019年に知り合いのカメラマンやモデルさんに会ったときに多くの人から言われた言葉です。SNSに写真をあげなくなっていたし、展示も控えていたので多くの人がそう考えるのは当たり前。実際、月に1〜2回程度撮影していましたが、2018年と比べると撮影回数は3分の1から4分の1に減っていました。

撮影しなくなった一番大きい理由は「写真が嫌いになっていたから」です。もっと正確にいうと「自分が撮る写真が好きになれなかった」から。

写真をじゃんじゃん撮っていた2年前。聞きに行った上田義彦さん+奥山由之さんのトークイベントで、「写真は自分自身を写す行為」という話がありました。簡単にレポートしている人もいるので、詳細を知りたい人はこちらのエントリーを読んでみてください。

いまだにその言葉が、頭に残っています。

「自分ってなんなのだろうか」「今の自分が撮ってる写真は、果たして自分自身を写せてるのか」「映し出せてるとして、それは他の人にとって影響があるものなのか」

そこで一旦、自分が見つけた答えが「自分の人生をもっと豊かにしよう」というものです。就職が決まってから、そこそこ良いスペックのカメラを購入し、6~7年間趣味で撮影してきました。逆に振り返るとそれしかやっていません。楽しいことは、世の中にもっとたくさんあるはずなのに。

2018年後半~2019年の間は写真から距離を置き、音楽フェスを回ったり、ライブ行ったり、海外旅行したりしてました。フェスでのヘドバンやモッシュは身体を痛めながらもめちゃくちゃ楽しかったし、海外旅行で見知らぬ土地に行ったり、外国人と話したりするのは良い経験になりました。「PCおよび写真と向き合わない生活」をどのようなものなのか忘れていたのですが、こんなに充実してるのかと感動しましたね。

でもなんだかんだ、写真が好きなんですよね。すごい写真を見ると、鳥肌が立つし、涙も出てくる(おそらくおかしい人の部類)。自分もそういう写真を撮りたいなと思うし。

「写真は自分自身を写す行為」という言葉にいまだに悩まされてる日々です。恐らく答えは一生見つからないでしょう。でも少しでも自分の分身みたいなものが感じられる写真を、いつか皆さんにお届けできたらいいなと思います。

今後は写真を嫌いにならないように、バランスを取り、自分の人生をさらに豊かにしつつ、それを写真および作品に還元していきたいところです。

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元々現像は遅いほうですが、2019年はいつもよりおまたせしていたことも多かったと思います。モデルの皆さん、大変申し訳ございませんでした。また2019年に撮影に付き合っていただいたり、遊んでいただいたりした皆さん、本当ありがとうございます。

2020年はリハビリをしつつ、作品撮りをしていきたいと考えています。作品としてはいつ出せるか不明ですが、皆さまのご協力ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いします。

そのうち海外で撮ってるスナップとかで展示とかできたらいいな。

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