№5121:「自分の頭」で考えてはいけない理由
こんにちは。(株)個のサポーターズクラブの遠藤です。
※過去分はこちらにあります。
さて、数日前に「自分の頭で考えても、それが変な方向に行っては意味がない」と書きました。
今日は関連して「自分の頭で考えてはいけない理由」という話をします。
こう言うと「日頃、自分の頭で考えろと言っているではないか!」と反論されそうですが、そのあたりも含めて整理します。
「自分の頭で考える」ということは「その時点の自分が考えている」ということです。
「今の自分」というのは「その時点までの自分が考え行動してきたことによって出来上がった作品」です。
ということは「今の自分」が考えることは「昨日までの自分」を再現することになります。
ややこしいですが、そうなります。
しかし、大半の人がこのことを理解していないと思います。
もちろん、読書などをして「今日の自分」が「昨日の自分」より1mmでも向上していれば、多少は「今の自分」のレベルは上がります。
とはいえ、これは「ほぼ昨日の自分が考えたこと」です。
人間にはホメオスタシスが機能しているので、むしろ学べば学ぶほど「確証バイアス」がかかって「過去の自分が強化されていく」ということになりかねません。
悩んでいる人を見ても、たいていが自分の頭で考えて悶々としています。
これなども悩めば悩むほど「過去の自分」が強化されることになります。
ここで必要になるのが「未知」です。
「未知」というのは「新しく知ることすべて」を指します。
これは知識だけではなく経験も含みます。
読書などは基本中の基本で、映画を観るとか、知らない店に行くとか、旅をするとか、バンジージャンプをするとか・・それらすべてです。
成功者の話を聴くとか、コンサルティングを受けるといったことも「未知」になります。
何故、「未知」が必要かといえば「良いアイデア」というのは「既知」と「未知」の掛け合わせによって起こるからです。
だから、日々「未知」をインプットし続ける必要があります。
ここで大事なことは「インプットした『未知』も明日になれば『既知』になる」ということです。
が、これは「既知のレベルが上がった」ということになります。
そこに新たなる「未知」を積極的に突っ込んでいく。
こうすることで「既知×未知のレベル」が上がります。
その状態で初めて「自分の頭で考える」ということが機能します。
私の見たところ推定95%の人はこういった考え方をしていません。
だから「過去が強化された人生」になってしまうのです。
では「過去が強化された人生」とは具体的にどういうものか。
この続きはまたどこかで。
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