№5207:今、フィットネスクラブは何をすればいいのか
こんにちは。遠藤です。
※過去分(4740回分)はこちらにあります。
さて、土曜日はいただいた質問にお答えしています。
【今週のご質問】
「先般のSPORTECでも『大半のフィットネスクラブはビジネスモデルが崩壊している』と強調されていました。が、現場を預かる立場からするとなんとかしなければならないという現実があります。もし今、支配人だとしたらどのような策を展開しますか」
【私の考え方】
「ビジネスモデルが壊れている」と強調します(笑)
そうやって問題点がわかっているのに指示に従ってしまう人ばかりだから、いつまで経っても状況が変わらないのですよ。
超真剣に考えたわけではありませんが、簡易に私見を記すと。
今、フィットネスクラブがやるべきことは「使った分だけお得」という考え方をやめて「使った分だけ支払う」という料金制度にすることです。
これを都度利用料ではなく、月会費にします。
1回会員とか、5回会員とか、10回会員とか、15回会員とかを1回単位で選んでもらえばよいと思います。
こうすることで利用者のコントロールが可能になります。
その上で利用時間帯を選んでもらいます。
これまでは正会員が1万円として、例えばアフタヌーン会員とかが4500円くらいだったりしますが、これはまったくナンセンスです。
何故なら「1回利用は1回利用」だし、一般的に考えて会員さんは「自分の都合のいい時間帯に来館するから」です。
と考えれば「好きな時間に使っていい」というのは、会員さんにとってたいしてありがたいメリットではないことがわかります。
このことはスクール制を採用しているスモールジム等の年間継続率が一般的なフィットネスクラブの倍近くであることからも説明がつきます。
が、会員数が1000名を超えるようなフィットネスクラブでスクール制を採用するのは難しいので、疑似スクール制といったイメージでざっくりと時間帯を区切ってしまえばいいと思います。
それこそアフタヌーン会員みたいなものを用意して、9時~13時会員、13時~18時会員、18時~22時会員といった感じで。
※できれば曜日も指定して欲しいが、そこまでは難しいかもしれない。
こうすることで受益者負担の原則を取り戻すことができるし、クラブ側は来館者の利用状況を把握しやすくなります。
それでも課題は山積ですが、ビジネスモデルとしては正常化に近づきます。
要は「スクール型に限りなく近づける」ということです。
まだまだありますが、長くなるのでこのへんで。
これまで約40%の「未利用低利用会員」を放置し、「在籍が増えるから」といういい加減な理由で「24時間化」に踏み切ったのが多くのフィットネスクラブの実態です。
この体質を変えるには大手術が当然だと思います。
▼FBL大学のホームページはこちら
▼無料メルマガ「継続するオンラインビジネスの考え方」のご登録はこちら
▼有料メルマガ「思考変容のスイッチ」のご登録はこちら