おかあさん とは

こんにちは。今年26歳になった女です。
今年結婚して初めて実家を出て、沢山の“そうだったのか”に出会ったので、ここに残します。

最初に話しておくと、
私は結婚するまで実家から出て生活を送る事はありませんでした。

大学も実家から通ったし、職場も実家から通えたので。

3月、結婚して実家を出ました。
旦那は金融業で、毎日日が変わる頃に帰ってきました。
その度に、
事故にあってないかな、電車で寝過ごしてないかな
もしかしてお酒を飲んで、駅で眠っちゃってないかな
ふらふらで、財布を落としたり、
誰かとトラブルになってないかな

そんな事が脳裏を過ぎる毎日でした。
心配し過ぎ、旦那は毎日しっかり帰ってくるし、
怪我もしてない。財布もバックの中にちゃんとある。
26歳の成人男性に対して、どうして夜になるとこんなに心臓がバクバクするほど心配してしまうんだろう、と考えました。

そうか、彼は私の中で
自分である私よりも、何よりも大切なんだ

だからそんな大切な彼が、少しでも傷ついてないか
不安なんだな。

そんなお節介な結論に辿り着きました。

それと同時に、実家にいる母の事を思い出しました。

私が成人を迎え、友人と朝まで飲んでいる時だって、夜遅くに家を出る時だって
「どこ行くの?こんな遅くに危ないでしょう」
「連絡もしないで何してるの?ふざけるな!」
とよく連絡をしてくれた母の事を。

もう大人なんだからほっといて欲しいし、
いつまでもうるさい。
子供だと思われているのが癪に障る。

あれは
全部愛だったんだなと気が付きました。

「何時に返ってくるの?」は
事故にあってないかな、終電は分かっているかな?
の気持ちだし、
夜ご飯を暖かい状態で食べさせたいから、
その時間に準備しよう、の表れだし、
子供扱いされているんじゃなくて、
子供でなくても、母にとってはいつまでも私は
愛情を注ぐ対象だったんだな、と

家を出て、初めて気が付きました。

家に帰るとある暖かな料理に対して
「ダイエット中だから夜は米食べないって言ったじゃん」
帰宅を尋ねられた時には
「友達に送ってもらうから勝手に寝てていいよ、家の鍵持ってるし」

26年注がれ続けた愛に、
私は全く、本当に全く気がついてなかったんだなと
今になって気がついたのです。

沢山の愛してるの表れに、
私は うるさい小言 とラベリングしてしまっていたのです。

家を出て、旦那を心配する自分の心と向き合ったら、そこには私を大切にしていた、母の心がありました。

来年、結婚式を挙げます。
その時に、この思いは勿論ですし、
今まで大切に育ててくれた時間の全てに
感謝を伝えたいなと思います。

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