waaasabikarai

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最近の記事

おかあさん とは

こんにちは。今年26歳になった女です。 今年結婚して初めて実家を出て、沢山の“そうだったのか”に出会ったので、ここに残します。 最初に話しておくと、 私は結婚するまで実家から出て生活を送る事はありませんでした。 大学も実家から通ったし、職場も実家から通えたので。 3月、結婚して実家を出ました。 旦那は金融業で、毎日日が変わる頃に帰ってきました。 その度に、 事故にあってないかな、電車で寝過ごしてないかな もしかしてお酒を飲んで、駅で眠っちゃってないかな ふらふらで、財布

    • ヒラエスと呼ぶのだろうか

      【ウェールズ語の「ヒラエス」は、「帰ることができない場所、失った場所や永遠に存在しない場所への郷愁と哀切の気持ち」を意味する。 】 らしい。 どうしようも無いくらい大切で大好きで愛おしくて狂っていくくらいあんたにずぶずぶだったんだよ。好きで好きで好きで、頭の中はあんたの事だけで飽和していたそれくらい私の全部だった。 けど終わった。どうってことない。 あれから1年経った。ちょうど1年今日で経った。 1年前の私は1年後の私もあんたの事を記憶の中で擦り続けてるかと思ってた

      • 冬の匂いが嫌いなんだ

        季節による匂いって、あれ、万国共通なのかな? 過ごした場所も経験も十人十色なのに、夏が来ると、冬が来ると、あ、今年も来たな。って感じる。 冬がね、嫌いなんですよ。 冬はあなたとずーーーっと一緒にいたから、冬の匂いを感じると、ふわふわのパジャマに身を包んだあなたを思い出す。 一緒に鍋をした。映画を観た。Huluにする?ネトフリ?一緒にベランダに出て、大きく息を吸って、はーーーーーって息を吐いて、真っ白だねって笑いあった。 そんな記憶が、無理やり閉じた蓋をぶち破って戻ってくるん

        • パーフェクトな日だから

          何かしらのアイデンティティが欲しかった。 他の誰とも違う 自分を自分たらしめるものが欲しかった。 だけれど私はあまりにも普遍的で 時間の流れと共に、ゆっくりと世界の背景になってしまう自分を、ぼーっと眺めることしかできない。 身長151センチ体重42キロ足の大きさ23センチで、頭脳明晰な訳でもなければ、運動神経が飛び抜けて目立つわけでもない。 学芸会なら村人Aか主人公のお付きの人役。 スポットライトが私だけを照らす事はない。 そんな私にも、ささやかだけれどひとつだけ、 誇

        おかあさん とは

          自分の声が嫌いだったんだ

          低い、太い声。 男の子だったらかっこよかったかな。何回も思った。思春期の頃から数えたら、多分三桁はいくくらい、考えた。 私の声が、もしも高かったら。 みんなみたいに可愛い声だったら、少しでも、もう少しでも、自分のことを好きになれたのだろうか。 昔から声が低かった。 ハスキーボイスと言えば聞こえはいいものの、やっぱり他と比べると、その低さは自慢出来るものではなかった。 初対面の人にはほとんど聞かれた「酒やけ?」という質問も、もう慣れていた。 ぼーっとしながら返事をする

          自分の声が嫌いだったんだ

          盾にも矛にも

          想像する。 毎日毎日、自分に向けて 知らない人から誹謗中傷が送られてきたら、 私はどうなってしまうのだろう。 きっと見なければ良いって思いながら、 その言葉が連なる画面を、永遠とスクロールするのだろう。 心臓はきゅうと締まって、脈の速度をあげて、 頭の中は自分に向けられた悪意で一杯になってしまうのだろう。 誰といても何をしていてもそれらが反芻して 全ての時間を奪っていくのだろう。 そしてそれらに動揺して、傷つく自分を 誰にも悟られないように、 いつも通りの時間を過ご

          盾にも矛にも

          「ちゃあちゃん」と孫ズ

          「ばあば」「おばあちゃん」「おばあ」 世のお婆ちゃんは、孫から色々な呼び名で呼ばれている。最近では、「おばあちゃんなんて呼ばれたくないわ!」てな感じで、名前に〝ちゃん〟を付けて呼ばせているところもある。 で。 私達、私のお婆ちゃんの孫達はお婆ちゃんのことを 〝ちゃあちゃん〟 と呼んでいた。 お婆ちゃんの名前は ちかこでもないし、ちあきでもないし、ちはるでもない。 でも、〝ちゃあちゃん〟。 一番初めに生まれた孫が何故だかそう呼び始めたからちゃあちゃんは〝ちゃあち

          「ちゃあちゃん」と孫ズ

          非オタの私から見たジャニオタという生き物

          学生時代を振り返ると、なぜだかいつも周りにはジャニオタがいた。これを人に言うと 「え? じゃあ あなたも ジャニオタなん?」 と言われるが、私はオタクではない。ジャニーズも嵐、Hey!Say!JUMP、関ジャニ∞くらいしかわからん。(ジャニーズファンの方すみません。) 友達が“関ジュ”と言ったのを聞いて缶ジュースをとんだ略し方するなあと思ったくらいだ。 (関ジュファンの方すみません。) とまあ、私自身は本当にジャニーズに関する知識がみそくそレベルなのだが、何故だか私の周

          非オタの私から見たジャニオタという生き物

          私は狼じゃないけれど

          読書、ではない。 私がここで紹介したいのは映画だ。 しかもお洒落な洋画ではない。 「おおかみこどもの雨と雪」 子供向けのアニメーション映画だ。 私がこの映画に惹かれたのは、主人公達が男女の年子姉弟であること。ただそれだけだった。 私にも、一つ下に弟がいる。 映画の中で仲睦まじく成長する姉弟が、思春期を迎えそれぞれの道を模索し、進んでいく。その途中で衝突することも何度かあり、特に弟が姉をボコボコにするシーンでは胸が傷んだ。 自分と全く同じだったから。 まあ私がこの映画

          私は狼じゃないけれど

          七つ下の君達に、伝えたい事がある。

          塾バイト。 経験した事がある人、今している人はわかると思うが、高いんだ。時給が。 私は誇れる様な動機でこのバイトを始めたのではない。 でも、今君達の前に立てることは、とても誇りに思うよ。 22歳。このバイトを始めてから三年がたった。中学一年生の頃から勉強を教えてきた四人の生徒達は、あっという間に受験生になった。 集中しないお喋り大好き携帯チラ見常習犯の生徒達。 集中しな!!!!!!って何度も怖い顔をした。 ひやひやしたこともあったけれど、年が明けてからは、皆しっかり

          七つ下の君達に、伝えたい事がある。