
【エッセイ】友達2.0
個人主義社会、情報化が加速した今の時代、友達や家族という概念も大きく変わってきた。
友達や家族は基本的に類似した進化をとげているため、今回は友達という概念の変遷の中でまとめて論じる。
友達というと、これまでのドラマや漫画をはじめとする多様な青春コンテンツの中で、幼い頃から仲良くし、それが長く続いている関係性を持つ人という印象が強かった。社会にでてから、友達という概念はなくなりあくまで同僚として定義され、大学生までの学生時代にできた友達をいかにメンテナンスしていくかという話がこれまでの常識だった。
しかし、それはあくまで人との出会いが困難でコミュニティを形成することが難しかった時代だ。この時代、友達というのはすべからく固定資産に割り当てられ長くねかせればよい、継続こそが美徳とされていた。
しかし、ソーシャルメディアの普及で今は出会いの機会が数百倍に増え、人は簡単に他人とコンタクトをとることができる。加えて、ライフシフトというわれるように、これから個人のキャリアは極めて変動的かつ多動的になっていく。かつての、アナログな家族制度と企業の終身雇用制度という閉鎖的なコミュニティから人は解放されつつある。
この社会変遷の中で、友達というのもアップデートしなかればならない。結論を言うと、今友達といつのは、極めて変動生の高い資産に変わっており、寧ろ長く関係を築く必要のある友達というのは、基本的に不要で、あっても天文学的な確率になっているということだ。
むしろ、人と共有できる話題の最大公約数が、凄まじい勢いで変化する中で、長く1人の友達と関係を築くのはリスクをでさえあるのだ。
人は、その時折で、所属するコミュニティで最大公約数のあう友達を少数つくり、そのポートフォリオをコミュニティを変えるごとに常に変えていく、配偶者や子供を除いてほとんど人間関係はこうした短期トレードを既存のパラダイムに縛られず、無抵抗でできるかが問われている。
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!