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世界最古の薬物(アルコール)

僕自身アルコールを本格的に辞めたいと思ってから3年半ほど経過している。
なぜアルコールが辞められないのだろう・・・
そんな時にたまたま見つけた本が松本俊彦著「世界一やさしい依存症入門」という本だった。

この本には、色んな薬物に関わる人、なぜ薬物に頼ってしまうのか、薬物の歴史、周りの人のサポートの仕方など細かく記載されている。

その歴史の中で、アルコールが世界最古の薬物であり、1977年に依存症の中で初めて世界的に認められた病気ということを知った。

昔の人も、僕と同じでアルコールを我慢することが出来なかった。
そして僕以上に重症で、健康被害や、酔っ払いによる暴力沙汰が絶えなかった。
余りにも酷かったので、1920年にアメリカでは「禁酒法」が制定された。
法律で規制されたので、酒を飲む人は居なくなるだろう・・・ところが人間の欲望、酒の中毒性、ドーパミンの力はそんなに甘くなかった。
反社会勢力が作った「ヤミ酒」に飛びついてしまうのだ。
そして反社会勢力に莫大のお金が渡ってしまい、収集がつかなくなってしまう。
その結果1933年に「禁酒法」が廃止された。

前からなぜ、アルコールの悪影響はとんでもなく大きいのに、こんなに手軽に簡単に手に入るのだろう・・・と思っていたし、どうせなら法律で禁止された方が辞めやすいのに・・・とも思っていた。
この考えは甘かったのだろう。
お酒はそんな簡単に辞められるものではない。
法律で縛るぐらいで辞められるものではないのだ・・・。

この本では、1935年辺りで、「ビル」と「ボム」という人物が夜通し情けない過去を暴露して、語り合った結果、酒なしで朝を迎えることができたという。
お互いの失敗を正直に話すという方法で、世界初の自助グループ「アルコホリック・アノニマス」の誕生だ。
日本では断酒会ともいう。

つまり、依存症を治すには、お互いの失敗を正直に話し合う仲間やグループ、周りの力が必要なのだ。

僕がこうやって毎日noteを記載しているのもまさしく、その力を使っている。
自分の内だけで抱え込むのと、どこかで発信したり、アウトプットするのとでは心の持ちようが全く違う。

明日からも、世界最古の薬物を辞めるために、しっかりと発信していこう。

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