見出し画像

「バイデン」のチャイナ・コネクション

来年11月のアメリカ大統領選挙の候補者選びが、本格化し始めた。よほどのことがない限り、共和党は現職のドナルド・トランプ大統領で決まりだが、民主党は数えきれないほど立候補者がいる。民主党指名を争う「群衆」の中で、現段階で先頭を走っているのが、ジョー・バイデンだ。オバマ政権の副大統領を8年間務めた人物だ。抜群の知名度である。

 このバイデンの野心に水を差しそうなのが、次男のハンター・バイデンである。父親の副大統領時代からウクライナや中国へ投資している企業の役員を務めている。この息子バイデンの会社が、中国では顔認証技術の企業などに投資している。この企業の技術がウイグル人の監視に使われている。その精度は、ある中国専門家によるとパンダの個体を顔認証で判別するほどの水準に達している。

 現在のアメリカでは、中国に対する風当たりが強い。これは共和党や民主党の党派を越えたコンセンサスの観がある。トランプ大統領が嫌いな民主党員の間でさえ、同大統領の強硬な対中国政策を支持する声が強い。この反中国ムードの中で、息子バイデンのチャイナ・コネクションは、民主党の対立候補による父親バイデン叩きの絶好の標的となるだろう。

写真は2008年の大統領選挙の際のオバマ夫妻とバイデン夫妻https://en.wikipedia.org/wiki/File:Obamas_and_Bidens.jpg


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?