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【徹底解説】配信コンサートのやり方《開催手順と必要なもの》イープラス利用・完パケ納品する場合〔撮影と編集のポイント〕


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2021.7.30 宅録のスケジュール/演奏準備のコツ加筆しました
2021.8.31 3.実際に行った撮影方法2例 を加筆しました

はじめに

この note ではピアノブログで紹介した「配信コンサートのやり方」記事の中の以下の項目をさらに詳しく解説していきます。

1. 撮影に入る前に
2. 撮影の各設定について
3. 実際に行った撮影方法2例
4. 撮影時の注意点
5. 動画編集の注意点
6. 演奏準備のコツ

ピアノブログの記事では

1. イープラスでの登録と納品方法
2. 参考動画で使用した撮影機材
3. 動画編集・音声編集ソフトの紹介
4. オーディオインターフェイスの紹介
5. ヘドホンの紹介
6. 有料プラットフォームとイープラスを利用したときの比較

を詳しく解説しています。⇒ こちら からご覧ください。


この noteでは公演の実例をもとに撮影と編集に関する注意点やポイントについて書いています。

本題に入る前に、公演を行って実感した配信公演のメリットデメリットについて簡単にお話しておきます。



配信公演のメリット
・客層が全国、プラットフォームによって全世界に広がる
・普段コンサートに出かけられない層に音楽を届けられる
・事務や裏方、運営をやりながら演奏する場合、当日に一度にしなければならない雑務を分散でき演奏に集中できる
・本番当日に演奏しないので接客や営業と分業できる
・視聴者の都合に合わせて観て頂ける
・ライブと違った質の演奏を提供できる
・始まったばかりのサービスなので競合が少ない
・開催経費があまりかからない
・コンテンツを残せるので資産として運用できる



配信公演のデメリット
・デジタルに弱い層へ届きにくい
・ライブ信者には響かない
・観ると言って観ない人がかなり多い
・視聴環境によって印象がかなり変わる
・撮影機材などの設備投資が必要
・撮影や編集を自分でやる場合はスキルがいる
・外注した場合はライブと変わらないくらいの経費がかかる

以上が体験して感じたメリットとデメリットです。

新しい形態なだけにプレイガイド側も手探り状態な部分も多いように感じます。また大手の資本のある所が無料や格安でコンテンツを出していたりするので、一般客に届けるのはライブ公演と同様に難しいと思います。

公演の集客は知人友人に宣伝して…という所から始めることになり、そのあたりはライブの公演と変わりません。

しかしライブと違って精査したコンテンツを残せることは後々資産となるという大きなメリットがあります。

そして客層が開催地域に限定されない事からSNSからの集客も少なからず得ることができるので、これから利用する価値が更に上がっていくのではないかと思います。

この記事では手探りでやりながら得た知識をご紹介していきます。これらのポイントを押さえながら制作することで、だいぶ効率よく収録が行えると思いますので是非公演作成にお役立てください。

録音や撮影についての解説は初級~中級者向けの内容です。



では以下を詳しく解説していきます。

1. 撮影に入る前に
2. 撮影の各設定について
3. 実際に行った撮影方法2例
4. 撮影時の注意点
5. 動画編集の注意点
6. 演奏準備のコツ


1. 撮影に入る前に

撮影に入る前にやる事

1. 公演の全体構成を考える
2. どんな雰囲気で撮るか
3. アングルなど細かい構成を決めていく
4. 【宅録】収録順と撮影スケジュール
5. 【外部】収録順と撮影スケジュール

ではそれぞれ解説していきます。


1. 公演全体の構成を考える

配信公演はライブのコンサートとは違ってTVやPCまたはスマホなどで視聴されるので構成にはこういったことが大事です

● ダラダラした構成にしない
● 途中で休憩する人や最後まで観切る人がいることを想定する
● 視覚的な効果考える

つまり…

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