息子のピンチを救ってくれた先生への手紙

ウチの息子は中学三年生。つい先日、学校の中間テストの日に寝坊しました。高校入試の内申点にダイレクトに響くこの大事な日に寝坊。

でも先生が気を回してくれて、テストが始まる15分ほど前にわざわざ私の自宅へ電話して起こしてくれました。家族全員寝てたので、その電話で飛び起きた次第。急いで着替えて息子を車で学校まで送りました。開始時間には間に合わなかったけど、一応テストを受けることはできた。電話をもらえて本当にありがたかったと感じたので、お礼の手紙を書きました。

その手紙を、ここに貼り付けておきます。なお、先生と息子の名前は書き換えて仮名にしてます。

私信なので、こういうとこで公開すんのは良くないって考える人も多いかもしれない。でも学校の先生って、年がら年中、理不尽なことに対峙して大変だと思うんだ。だから、なにかピンチを救ってくれた時とか、大きな面倒をかけた時とかは、お礼を伝えて勇気付けてあげるべきだと思う。

そういうムーブメントができたら少し世の中が良くなるんではなかろうか、という考えのもとに、ここに貼り付けます。

みんな、先生に何かしてもらったら、気が向いた時だけで構わないのでお礼の手紙を書こう。

■■■ お手紙 ここから ■■■

斉藤先生

土橋翔太の父です。27日(火)は寝坊した翔太のためにお電話頂き、本当にありがとうございました。お礼をお伝えしたく、このお手紙を書いております。

今回のことでは、先生へご面倒をおかけしてしまいました。翔太自身の責任もありますが、私と妻の責任もあったと感じています。テスト期間なのですから、私と妻もきちんと時間までに起きて、翔太が寝ていれば叩き起こす、という対策を取れたはずでした。これは家族一同のミスだと思っております。

テスト直前の貴重な先生の時間を翔太のために割いて頂き、申し訳なく思うとともに、深く感謝しております。

テストでは全力を出せなかったと思いますので、受験という意味では翔太にとって痛手ではありましたが、今回のことは良い経験になったのではないかと思っています。きちんと準備をしていなければ失敗するということ、そして、失敗した時に助けてくれる人もいるということを、身をもって強く体感してくれたのではないかと考えています。これは、翔太の今後の人生にとってプラスだったと感じています。

先生もご存知の通り、翔太は、あまり優等生っぽい行動を取らない子だと思います。今回のようなご迷惑をおかけしたことは、これまでもきっとたくさんあったのだろうと思っています。

しかしその一方で、私の勝手な想いではありますが、翔太には、自由に奔放に生きていって欲しいと思っています。親の立場から翔太へ、あれこれと強制力を持って指示しすぎることは良くないことだ、という価値観が、私たち夫婦にはあります。

もちろん、集団生活の中で周りの人たちに迷惑をかけないことは最低限のルールですので、今回の遅刻は、犯してはならないミスでした。今後、きちんとテストに間に合うように起床することは、翔太だけではなく私と妻も守ります。

自由に生きることと他人に迷惑をかけないこと、それをバランスよく伝えるにはどのようにすれば良いのか、日々迷いながら翔太と向き合っております。そんな中、翔太が友達たちと仲良く過ごすことができ、勉学へも励むことができているのは、斉藤先生のお力が大きいと感じています。卒業まで、まだたくさんのご面倒をおかけすると思いますが、どうか最後まで見守って頂ければ幸いです。

改めて、今回お電話頂けたことについて、深く御礼申し上げます。本当にありがとうございました。

お忙しいと思いますので、お返事等のお気遣いは不要です。受験直前の大事な時期ということもございます。生徒さんたちのために先生の時間を使ってあげてください。

平成30年11月29日
土橋一夫

■■■ お手紙 ここまで ■■■

もうちょっと美しい文章にできたはずだと思うけど、そこまで推敲せずに出しちゃった。こういうのは速報性も大事だと思ったので。

一筆箋という便利なフォーマット

ここに貼り付けた私の文はちょいと長文だったけど、世の中には一筆箋という便利な紙があります。↓こんなの。

文房具屋さんとか本屋さんとかで売ってる。Amazonでも検索すれば出てくるよ。

一筆箋は紙の面積が小さいので、短文でもなんとなくカッコがつきます。何かあったら、これにちょこっとしたお礼を書いて、お子さん経由で先生に渡したらいいんじゃないかなあ。

中学校教師って職業は、労働環境としては超絶ブラックだと思う。部活顧問とかやってると、その時間全部サビ残だもんね。

だからせめて、感謝の気持ちだけでも伝えることで、ほんの少しではあるけれども先生を支えたいと思った。手紙を書くってハードル高いかもしれんけど、上記の一筆箋のような簡単に書けるフォーマットもある。感謝を伝える人が増えれば、多少は、先生の幸福度は上がるだろう。

以上!

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