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わたしが夢の国の住人になる前(セクハラ編)

わたしはかつて夢の国の住人だった…。
そこに行き着くまでのわたしのお仕事履歴を綴ろうと思う。

ひとつにまとめようとしたら、四郎さんネタでひとつになってしまったので、その後のはまた別の記事にする。

初バイト

高校生の時に初めてバイトをしたのは、地元のお好み焼き屋さんだった。
駅前の大通りにあった個人店でお店のドアの前にデカデカと「バイト募集」と書いてあり、時給も地元の中では中の上だった。

電話をして面接にすぐ呼ばれた。
店長は岸部四郎さんに似ていたので、これからは四郎さんと呼ぼう。

四郎さんとお話をしてすぐに採用が決まった。
まぁとりあえず働いてみよう的な感じのバイトだった。

接客をしていたが、同世代の高校生が働いていてなんだか学祭のノリ的な感じで楽しかった。

一つの問題を除いては…。

地元で有名

その問題は今で言う四郎さんのセクハラにパワハラ…。

まずターゲットをお店終わりに呼び出す。
「反省会」と言われれば、高校生だ…。
四郎さんに呼ばれれば拒否権はない…。

わたしも新しく入ったから洗礼を受けた。
お好み焼きと共に。
まずは彼氏がいるのか、ムラムラしたらどうするのか(くだらなすぎる…)、身体の特徴(お胸の事だ…)、等々多岐にわたり聞かれる聞かれる…。
わたしの目の前には、それはそれは美味しいお好み焼きが鉄板の上でまだかまだかと、ジュウジュウ鳴っている。

食い意地の張ったわたしは、なんでも聞かれるがままに答えた。
気持ちはすべて目の前のお好み焼きに注がれていたから。

四郎さんに後日言われたのが「ツマラナイ」。
みんなは恥ずかしがるのに、わたしはなんでも答える。
恥じらいこそが楽しみなのに…。と半ば逆ギレのように怒られましたが、わたしは「分かってます。だから普通に答えました」と可愛げのない会話を再会した時にも言われました。

後で知ったのですが、地元の高校では有名なセクハラオヤジとして有名だったそうですが、わたしは知るよしもなく、食い意地が勝ちました。

第一印象

このセクハラオヤジ…。
あぁ失礼いたしました、四郎さんはセクハラもスゴいのですが個人店ですが、中々の繁盛店で奥さまが本店を切り盛りしており…。
この奥さまどうして四郎さんと結婚を???と2度見してしまうほどにキレイで可愛らしい方で。

いつもニコニコお手伝いに行くとカルピスとお菓子をくれる優しさ方でした。
その代わり本店に行けるのはエースだけ。
エースと言っても奥さまのお気に召さないと、返却され出禁を食らいます。
わたしはずっとご指名をいただきました。

第一印象が良かったらしいです。

この第一印象がこれから先、わたしの人生の中で大事になっていました。

接客のイロハ

と言っても大したことではないが、大したこともあった。
まず四郎さんはメガネをかけて、その事について当時は気にも止めなかったが、実感する日が来た。

それはメガネをかけていると、それだけでキツく思われてしまいがち。
接客業での第一印象は大事。
イメージ大事。
その上で、メガネをかけているとスタートラインが少し下がる。
フリになりがちである。

なので、メガネをかけている時には、なるべく目を三日月のように笑っている目を心がけていると言われた。
確かにセクハラオヤジさんだけれども、接客はキチンとしていた。
なので、お仕事終わりのお好み焼きを堪能しながら、接客のイロハを教わった。

声の出し方、トーン、スピード、顔の表情、目線、歩き方は特に言われた。
毎回肩で風を切っていると言われ、ガラが悪いと言われて何度もウォーキングの練習をした。

奥さまの本店は正座なので、和の作法も最低限教わった。
10代の娘によくここまで根気よく付き合ってくれたと、今は感謝している。

アドリブ力

まぁ地元のお店なので地元の人が来ますよね。
知っている人もモチロン来ます。
ヤンチャな先輩も来ます。

そんな時にはナゼかわたしが担当にされていました。
知り合いが地元にいなかったのもあるからなのかもしれませんが。

明らかに年下で女の子で…。
本来であればアウトですがお酒を飲んでテンション上がって、要はイキがっちゃったりして、無理難題を言ってきます。
最終的には四郎さんが登場しますが、その前にわたしがご挨拶させて頂き、そこでやんややんやとイチャモンを言われたり、絡まれたりした時には丁寧にそれはそれは丁寧に対応させて頂きました。

よくあったのが、もんじゃ焼きも扱っていたのですが、もんじゃ焼きの焼き方が分からない、お好み焼きをひっくり返せない。これはダントツに多いです。

説明しながら実際に作ると言う、口と手を同時進行で行う高度な技である。
しかももんじゃ焼きに関しては、お客さまのお好みで味付けをするので、提供時には何も味がしない。
基本的には関東の食べ物なので濃い口なのだろうが、関東の方は焼き方を知っている。
関西からの方が知らないから食べてみたい。の率が高いのだ。

わたしの父親が関西出身で母親は関東なのでどちらにも対応出来たので、そこはとても助かった。
何がって、お好み焼きも毎週土曜日のお昼の定番だったから。
ひっくり返すのもお手のものです。

そんな感じで初めてのバイト先では、セクハラ攻撃にも耐えつつ(相手にしていなかったが…)、大好きな粉もんを頂いておりました。

セクハラには…

セクハラには堂々と返すと相手は怯む。
堂々と返すことは中々の勇気、普通の常識のある人は恥じらいがあるから、言えないかもしれない。
わたしには残念ながらこの恥じらいが欠如している…。

今のご時世、セクハラには厳しく取り締まわれているが、高校生の年代だと店長は絶対で訴えることも難しい。
そんな時には、セクハラ返しをオススメしたい。
別にセクハラな事を聞かれても答えなければいい。
答えずに質問返しをすればいい。
そう、やられたらやり返す。
因果応報だ。

なんだか最後に脱線してしまったが、ここから徐々に夢の国へと向かっていく。

最後に

メンタイもちチーズもんじゃは定番中の定番だけれども、これをおソースではなく、塩コショウでも美味しいのだ。
チーズなしのメンタイもちだと、お醤油で作るとおかきみたいな和の味が広がるのだ。

どちらもお酒のおつまみに最適です(基本呑兵衛なので)。

お好み焼きは、ぶた玉に魚介が定番ですよね。
でも、田麩(でんぶ)って知ってます?
ピンクの甘いやつで、太巻きとかに入ってるの。
それをベーシックな野菜だけのお好み焼きの中に一緒に混ぜて焼くの。
甘くて美味しいのだ。
これはお子さまにオススメ。

そして、チーズとベーコンとピーマンと玉ねぎでお好み焼きを作る。
おソースではなく、マヨネーズとケチャップでどうぞ。
イタリアのピザ風のお好み焼き。
こちらもお酒のおつまみに最適です(呑兵衛再来)。

と、最後の最後にもんじゃ、お好み焼きのオススメのレシピを紹介してみた。

着地点が迷子になりすみません。

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