旅が始まって…

前回の続き…

ワクワクしていた半年の本命の日がやってきた。

3/31に沖縄へ飛行機で飛ぶ。

さて普通に旅をしては面白くない。刺激が少ない。ということで…

普段は絶対に行かないようなところ、そしてなるべく知らない人と沢山の人と会話したり、人見知りをしないようにしよう。と心がけて、旅がスタートした。

そう。この旅はより感受性や人間性を昇華させたい為にやると決めたようなものなのに、普通に旅をしていては変わらない。
観光地はもちろん、時間の許す限り、沢山の場所を訪れた。そしてレッスンもした。

更にはその日その日暮らし。食べるものも行くところも泊まるところもそのタイミングになってから、決める。
これがこの旅でのルール。
それはなぜか。
決めてしまうとルートができてしまうから。
ゴールを決めて1日の行動をとってしまうからだ。
そんな事誰が望む？自分が1番望まないものだった。

1番困った事

それはお金。
その日暮らしの為、CDを販売したり、服を販売して生活をした。けど、最初は全くと言って期待もできなかった。というよりしなかった。
そりゃそうだ。
自分勝手に旅をして、自分の為にする旅を誰が応援するのか。
そう思っていたりもした。
旅のTシャツの販売をしたりもした。クラウドファンディングもした。

けど、すごくたくさんの応援資金をいただいた。
さらに暖かいことに、旅をして、レッスンをしたりした後にコソッとお金を渡してくれる方までいた。直接振り込んでくださった方までいた。

この旅では、人の温かみ、お金の話ではなく、都道府県を跨いで、こういう子がそっちに行くから、ご飯食べさせてあげて。泊まるところ準備してあげて。と。
24時間マラソンみたいにお客様同士が連携を密かにとって、橋渡しをしていてくれたみたいだ。こんな有難いことを後に聞くこととなったが、都道府県を跨ぐたびに、感じることとなる。

お金では経験できないこと。

そうよく目にする言葉。
この三ヶ月間。毎日いる場所が違い、毎日隣にいる人が違う。
ながーい人生を早送りしているみたいに。
次から次へと出逢い別れ出逢い別れ。
進まなければいけない。次の日が来る。
次の日にはまた新しい出逢いがある。
この出逢いに別れがすぐにやってくる。
自分の心が追いつかないスピードで感動のしっぱなしだった。
素晴らしい文化に触れて、素晴らしい景色と出会い、素晴らしい人と触れ合い、荒んだ心が荒んだ鈴木が清められていくかのような旅だった。
そして30歳までに20代の間に経験できて、良かったな。とまで思えた。
自分は10代よりも20代の方が人間の多感期の真っ只中だと思う。
学生という身分から社会人へと変わることが多く、自分の行動にしっかりと責任を負うことになり、たくさんの人と触れ、まるで自動車運転教習の外回りみたいなものだ。
わかってはいた。勉強はした。けど、初めて公道を走ってわかることがある。それにワクワクしたり、楽しんだり、悲しんだり、予想外なことに直面して、考えたり、行動したりと…とても大切な時期だと自分は思っている。
だからこそ　旅　これが大切なことなんだと思った。

旅で学んだこと

それは自分から変わらないと他人は変わらない。
待っていては誰も声をかけてくれない。
じっとしていても景色は変わらない。
そのくせ、他人には
変わらないといけない。など
いちゃもんをつける。
そうこれが1番の醜い人間のあり方だと思う。
自分もそういう一面があった。

今見てる風景が変わることはない。少し自分が動くと変わる。進まなくてもいい。横に顔向けるだけでもそれは一歩進んだのと同じ。
後ろに行ったりしてもいい。後ろに行ったことを経験できるのだから。
一歩前進している。
人も同じ。
自分が一つ変われば相手も一つ変わってくれる。歩み寄る、、。変わることがないかもしれない。けど、自分が3変われば、相手は1変わるかもしれない。
そうして自分を昇華させ続ければいいと思う。

よく部下が変わらない。子供が言うことを聞いてくれない。と聞くことやこんな自分に言ってきてくれる人がいる。

それはBOSSなのかLeaderなのかの違い。

ニンゲンはこの二パターンに分かれると自分は思っている。例外もあるだろうが。
ボスは自分が動かず、高みの見物で指示人間。
だが、リーダーは一緒に進み、自身が誰よりも前に立ち一緒に進み続けるニンゲン。

あなたはどのタイプについていきたいだろうか？冷静な時は判断できるが、お金や物事が絡んできてもその判断ができるのだろうか。

旅でした約束。

それはその土地となる神様へお世話になるというご挨拶だ。全ての神社へ回った。だから今も家に飾られているその証がある。死ぬ間際には御礼参りをしたいなと思う。ありがとう。そんな気持ちを忘れずに1日1日感謝して歩んでいきたい。