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個人メディア「小田原暮らし」でやってきたことや数値の変遷など

昨年10月より小田原に移住して、「小田原暮らし」という名のメディアを運用しています。


完全に個人の趣味として運用しており、サイト構築から運用、素材準備まで全て自身で完結しているオウンドメディアです。
「写真が素敵」「更新楽しみにしてます」といった暖かい声を糧にして、定期的に更新をしています(収益ゼロ)


そんな「小田原暮らし」も、おかげさまで公開から1年が経とうとしています。正直なところ、飽きたら3ヶ月くらいで閉じようと思ってたくらいなので、よく続けてこれたなとしみじみ思う今日この頃です。

今でこそ「小田原暮らし」ってタイトルで運用してますけど、最初はタイトルも特に定めてなかったり、レイアウトもガタガタのところがあったり、内容もスカスカだったり…そういうところから日々改善してきたので、ものすごく愛着がわいています。

そこで今回ですが、ちょうどキリの良いタイミングでもあるので、これまでやってきたことや現状の運用状況、数値周りなんかをまとめてみることにしました。

どれほど有益かわかりませんが、、、こうやって個人でもメディアを運用できる時代ではあるので、興味がある方はぜひ参考にしてください!面白かったらぜひシェアもお願いします!


使用しているツールなど

まずは運用で使用しているツール等々についてさらっとご紹介します。

サイト運用で使用しているツール

サイトの構築〜運用はSTUDIOを使用してます。Wixやjindoなんかも候補でしたが、STUDIOの方が直近で資金調達したりしていて伸びしろのあるツールだと感じたためです。あとデザイン性が高そうだったのも、選んだ理由の1つです。

ちなみに今回、定番CMSのWordPressは選択肢に入れてません。せっかくなら触ったことがないツールが良かったので、検討から外しました。


そしてこれは後でわかったことなんですが、STUDIOの代表をしている石井さんはまさかの小田原出身でした。


STUDIOを使ってみた所感は、超初心者向けでもないけど、ちょっとわかる人には自由度高くていい感じなノーコードCMS、です。フォントも種類が豊富。特に和風のフォントは欲しかったので、自分のサイトにはぴったりでした。

ただ慣れるまではブロック崩してしまったり、構造がわかりにくい可能性があるので、動画マニュアルをみながら1つ1つ理解していくのが良さそうだと感じました。


その他の無料ツールたち

それ以外に使っているのはGoogle関連の一般的な分析ツールと、自社で提供しているマーケティングツール群です。無料で使えるので、一般ユーザーとして登録しました(本来は法人向けではありますが、、、)。


例えばこちらの電子マガジンも自社ツールで作成してますし(デザインはCanvaを使用)、


MAツールも無料版を入れており、どんな企業の人がサイトを見にきているかがざっくりとわかるようになっています。


いずれも無料で使えるツールなので、もし面白そうだなと思っていただけたらぜひ試してみてください!


コンテンツの運用方針

冒頭でもお話しした通り、コンテンツ内の写真やテキストは基本的に”全て自前”です。もともと写真が趣味だったのと、文章を書くのもそれほど苦ではなかったので、自身の持ちうるスキルをフルに活かしています。


本数で言えば、現時点で44本の記事を更新しており、固定ページも含めたら全部で60ページ強って感じです。

更新のテーマは小田原で体験したことや考えたことがメインで、記事になりそうな体験をしたら写真と共に記事化し、書くネタがなかった場合に備えた記事案も常にストックしています。

「小田原暮らし」以前にも何度かサイトを運用したことはあるのですが、一番大変だったのがコンテンツのネタ集めでした。MAXで年間300本以上のブログ記事を更新していた時代もあったのですが、更新が目的となってしまい、モチベーションがどんどん下がっていきました。

なので今は、ネタがあったら更新するし、なかったら特に書かない、みたいなゆるい運用にしています。頻度や本数をコミットせずに、自分が書きたいときに更新をした方が結果的に良いコンテンツになるが持論なので、気が乗らなければ書かない方針です。それでも2週に1回くらいは更新ができているので、小田原はコンテンツが豊富な地域だと感じています

ちなみに「小田原暮らし」というかなりマニアックなテーマで運用していることもあり、セッション数やPV数もほとんど意識していません。広告を出しているわけでも、何かビジネスにつなげているわけでもないので、届くべき人にだけにコンテンツが届けばそれで良いと考えています

ただそうは言っても、せっかく自由に触れるWebメディアを持っているならと、ウォッチできるところはウォッチしつつ、色々と実験的に使っております。現状での主な流入経路はSNSとSEOなので、その辺りの施策や数値関連を次の章以降で書いていきます。

SNSからの流入について

SNSは主にTwitterに新着記事を投稿しています。

アナリティクスを見た所感としては、インプレッションやいいね数の割にはリンククリックが多い、ので隠れ読者がいそうな印象です。

下記が直近の投稿の比較。上が「小田原暮らし」の記事で、下が仕事関連トピックのnoteになります。

Twitterアナリティクスの数値
「小田原暮らし」の記事。インプレッションからのクリック率は2.86%。


Twitterアナリティクスの数値
仕事の方の記事。クリック率は1.05%。


ちなみに、一応Twitterでは5,000人以上フォロワーがいるものの、直近の1年はほとんど数が増えてません。小田原に来てからもそこそこフォローしてもらってる気がするのですが、入れ違いで過去のユーザーが抜けていってますね。びっくりするくらいにフォロワー数が安定しています。

ということは、そもそもTwitterのアクティブフォロワーもマーケティング界隈が抜けていって小田原界隈に寄ってるんだと思います。昔はマーケ界隈のビジネスフォロワーが多かったはずなので。

あとはインプレッション自体もどんどん減っていってるところをみると、(アルゴリズムもあるんだろうけど)昔フォローしてくれたけど休眠しているアカウントもたくさんあるんだろうな、と解釈しています。

SEO関連のはなし

特にセッション数は意識してないとはいえ、せっかくやるなら検索順位だけはちゃんと取ってくぞーと意気込んでました。その方が運用していて楽しいので。

ただしテクニカルなことをたくさんするってよりは、

「まずは良いコンテンツを作って、結果的に検索順位も上がり、小田原の魅力が多くの人に伝わる」

といったストーリーを思い描いているので、”あくまで集中すべきはコンテンツの質”という大方針はぶらさずに更新を続けています。


新規サイトがインデックスされない問題

さて、運用を始めて最初にぶち当たったのが”新規サイトゆえにインデックスされない問題”です。インデックスという言葉に馴染みがない人向けに一言で説明すると、検索エンジン(主にGoogle)にインデックスされないと、検索結果には出てきません。順位が低いとか高いとかじゃなくて、出ません。

そんで最近、新規サイトへのインデックス登録が厳しいんですよ。コンテンツは公開されてるのに、検索結果になかなか表示されない状況に苦しんでいる人が多い。

企業サイトとかならなんだかんだで早期にリンクゲットできたり、信頼も得やすかったりしてまだインデックスされやすいんですけど、ブーストの効かない個人の白地サイトだと初動がかなりしんどいです。身を持って味わえて、良い経験になりました。

対策として、下記記事で引用されているジョン・ミューラーさんのアドバイスによると、


インデックスされるようにするには、特定の記事だけを修正するのではなく、サイト全体の品質を上げなければならない。

クロールやインデックスをグーグルは休んだりはしない。常に実行している。

もし管理サイトがクロール/インデックスされていないとしたら、それは次のことを意味する:

グーグルは、あなたのサイトよりも重要だと感じるサイトをクロール/インデックスすることを優先した

対策としては、「重要なサイトを見逃している」とグーグルに納得させるようにしなければならない。

特にインデックスに問題があるなら、ページ数を増やすのではなく、もっと良いページを作ることを推奨する。


らしいです。

”「重要なサイトを見逃している」とグーグルに納得させるようにしなければならない。”

→Google(神)に納得してもらわないと先に進まんぞ。

”特にインデックスに問題があるなら、ページ数を増やすのではなく、もっと良いページを作ることを推奨する。”

→量より質じゃ。しょぼいページを量産すな。


これらを前提に、まずは小田原の暮らしに関心がありそうな人のインサイトを考えて、写真のコンテンツを充実させたり、移住前の不安と実際の記事を書いてみたり、、、考えうる改善をひたすら回し、サーチコンソールからラブコールを送りまくりました。

「Googleさん、あんた重要なサイトを見逃してんぜ」

この想いを届けるべく、ひたすら改善と送信を繰り返す日々。

ただ、それでも一向に進まないインデックス。それこそ最初の頃は「コンテンツ作ったから確認よろしくぅ。」くらいのノリだったのが、最終的には

「あの…結構一生懸命に作ったんですけど、まだ何か不足がありますでしょうか…ご教示いただけますと幸いです…」


くらいのスタンスに。それだけコンテンツの空打ちはメンタルにきます。セッション自体は意識してないけど、スルーされてる感じがとても虚しい。

とはいえ止まない雨はありません。努力の甲斐あってか、5月頃から一気にインデックスが進みました。公開から7ヶ月。ここまで長かった。

Googleアナリティクスのグラフ


あとこれは余談ですが、1月末頃にNHKで小田原移住者として紹介されたのをきっかけに「小木曽一馬」の指名検索が爆増したんですけど、それ以来ちょっとだけコンテンツがインデックスされやすくなりました。一応サイテーション獲得できたからですかね。ただ効果としては限定的なところでした。

具体的な施策と獲得クエリ

インデックスされるまでの道のりの中で、コンテンツ改善を含めて徹底してやったこととしては以下などです。

・適切なaltタグ設置
・hタグの整備
・適切箇所での動画の埋め込み
・著者プロフィールの充実化
・内部リンクの最適化
・必要に応じた公式情報(主に市のHP)の引用および出典記載
・noteからのリンク(nofollowだけども)
・定期的な更新
・ひたすらコンテンツ磨き


直接関係あることないこと含め、基本的なことをやれる範囲でやっていました。

逆にあえてやらなかったのは画像の圧縮によるページ速度の改善。なぜかというと、単にめんどくさかったからです。嘘でもいいので「できる限り画質を劣化させたくなかった」みたいな大義名分を掲げておきたいところですが、すみません、正直すげーめんどくさかったのです。

記事によってはたくさん写真貼ってましたからね。そもそも世の中的にも通信速度上がってるし、重くなって読み込み遅れる程度じゃ大して差は出んだろ本質的に。むしろ良質な写真あげる方が有益だろうよサイトのカテゴリ的に。などとイキってました。”重さ”が理由でインデックス後回しにされてる説は何度も脳裏によぎりましたが、そんなバナナと人蹴りしてそのままの容量で上げ続けました。

とはいえ、とはいえですよ、ちょっと引っかかってはいたというか、あまりにインデックスされないので気持ちもブレブレだった私は、途中でテキスト中心のコンテンツも上げてみたんですが、とくに状況は変わらず。まあサイト単位で後回しにされてたら焼石に水ですね。

そんな感じで気持ちが揺らぎつつも運用を続けていった結果、とうとうサイト全体がインデックスされ始めたのです。特別何かを実施したわけでもなく、どこかから被リンク獲得したわけでもなく、ドドドドドとインデックスが進んでいきました。ブレークスルーした感じがたまらなかったですね。

Googleさんの納得を得られた時の手応えは、二度と忘れないでしょう。

例えるならば「娘は絶対にやらん!」って言ってた頑固親父にようやく認めてもらったような気分。そんな経験ないけど、多分そんな感じだと思います。

至誠にして動かざる者は、未だ之れ有らざるなり。という言葉があるように、誠の心を持って接すれば動かない者などいないのです。相手は機械だけども、誠の心は物にだって伝わることがわかりました。


さて、修羅場を乗り越え、誠の心を宿した「小田原暮らし」が直近7日間でクリックも取れているクエリ(検索キーワード)を一部抜粋するとこんな感じです。

サーチコンソールのクエリ
小田原暮らしは当たり前だけど、通勤系が取れててよい。
サーチコンソールのクエリ
「小田原 移住」で取れたら伸びそうだけど、そういうのは行政や地域の不動産屋に任せる。


なんかまあ、ぼちぼちって感じですね。一個一個のボリュームが小さいので、やっぱピンポイントに刺しにいく感じのサイトになってそうです。実際に「小田原移住を検討しだしてからウォッチしてました!もうすぐ移住します」みたいな感じの声をもらえた時は嬉しかったです。数は少なくても、人の心を動かせる運用をこれからも心がけます。


以上、SEO状況でした。数は追わないと言いつつも、今後はもう少し小田原の外にもクエリを広げていきたいな、と漠然と考えています。乞うご期待ください。


今後の方向性について

運用を始めてまもなく1年が経ちますが、今後も引き続き暮らしのことを気ままに更新してまいります。お小遣い稼ぎをしたいわけでも、自分のビジネスを持っているわけでもないので、あくまで趣味として良いコンテンツを作っていけたらと思います。その結果、小田原に惹かれる人が増えればそれでいいなと。

あとはこのメディアに限らず、コンテンツ制作とかマーケティング支援みたいなことは小田原でもっとできたらいいなと思っています。できたらものづくりとかに関わりたい。そういうチャンスが来たときに備えて、腕が鈍らぬように日々コンテンツ作りに励んでまいります。


以上、最後までお読みいただきありがとうございました!

小木曽

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