見出し画像

42Networkと42Tokyoから編入できる海外のおすすめキャンパス4選


42Networkとは

フランス発の無料のエンジニアリングスクール、42グループの総称で現在はParisの方々が主体となって運営をしています。フランス、オランダ、日本、韓国などを含めた世界27カ国で展開されていて、校舎の数は47、全世界での生徒数は15000人超の巨大エンジニアリング集団です。

(2022年11月時点)

調べてて自分でもびっくりしたのですが、42って全世界で47も校舎があるんですね….

そう、実は東京以外にもあまり知られていない、魅力的な海外のキャンパスがたくさん存在しています。

東京だけじゃあ勿体無い!今回はそんなあなたに向けて、世界中の42を紹介していく記事になります。


なぜ海外の42の方がいいのか

42にはCommon Coreという必須課程を修了すると、海外のキャンパスに転校できるという仕組みがあります。専門課程であるSecond Circleを海外の別のキャンパスで履修することができるのです。(大学で言うところの交換留学のような制度)

かくいう自分も2020年6月に入学した42Tokyoをこの度卒業し、今後はフランスのキャンパスに移籍して学習を進めていく予定です。

なぜ留学を決めたのか、そのポイントについて解説していきます。

学位の取得ができる

まず大きな利点として学位を取得できることが挙げられます。

原則日本ではプログラミングスクールのくくりにされていて、学位を取得することはできません。

一方、本場フランスでは42は政府から正式に教育機関として認められていることもあり、修士に相当する学位を取得できるプログラムがあります。

具体的にはRNCP level 7 "Expert en Architecture Informatique" が必要な科目をクリアし、2回の実務経験を経ることによって取得することが可能です。

ビザが取得できる

こちらも現状ではフランス国内に限られていますが、ビザを取得することも可能です。

ビザがあると何かと便利で、例えばフランスでは長期学生ビザには就労の権利があるので、生活費を稼ぎながらの学習だったり、海外でのキャリアの足がかりには大きな手助けになります。

また42のカリキュラム上インターン等が必要なので、ビザが取得できるかが移転先として重要な条件でした。

補助金の恩恵を受けられる

聞いた話によると42 Seoulではいわゆる職業訓練校として、在校生には毎月お金が入るらしいです。10万円程度だそうですが、学生の身からすると普通に羨ましいなと思います笑

他にもフランスではCAFという住宅補助の申請ができたり、26歳未満の学生は国立美術館が無料になるなどのメリットがあります。

この辺は普通にフランスに留学する場合と変わりませんが、日本より学生に対する手当が厚いのが嬉しいですね。(学費無料で)

単純に楽しい

何気にこれが一番の理由だったりしますが、若いうちは色々経験してみるのがいいと思います。

海外フリーク(?)の身としては、この2年間ずっとうずうずしていて、やっとな感じですね笑

現地の学校に通うのは旅行とは違った面白さがあると思っていて、ローカルな人付き合いをしていく上で言語だったり、文化をより深く知ることができます。

多分生活する上で大変な面もありますが、そういった嫌いな面も含めてその国を知りたいくらい謎に知的好奇心旺盛なのと、将来的にその国に就職する場合、現地の友達を持っておくというのは非常に大きな助けになるのではないかと個人的には思います。


おすすめの海外キャンパス4選

42は42以外にもオランダのCodamやロシアの1337など、いくつか現地のコーディングスクールも傘下に置いています。

基本的にカリキュラムは同じものを採用していますので、今回はキャンパスごとの特徴の絞って紹介できたらなと思います。


42 Paris(フランス)

海外のキャンパスを探す上で絶対に外せないのは、現在の42の源流となった42Parisでしょう。

なんと言っても生徒の数が圧倒的で、4200人以上の生徒が在籍しています(42Tokyoの約10倍)

歴史が一番長く、過去に何人ものLv21の学生を輩出しています。僕も修士プログラムを本気で目指す場合、いずれはこちらのキャンパスに転入することを考えています。

ピアツーピアの性質上、生徒数と学習効率はかなり比例するので、爆速で課題を進めたいんだ!みたいな人は42 Parisがおすすめです。

42 Lyon(フランス)

フランスの旧都であるリヨンに設置された、フランスで2番目の42です。

ここが意外と穴場だと思っていて、まず留学生が少ないです。なので必然的にフランス語を話す機会が増えます。

あとはパリと比較した際に家賃が安いです。パリはリヨンの1.5倍ほどするので、年単位でランニングコストを比較するとかなりの差になる気が….

ちなみに現地のリヨン第三大学にはフランスで最も有名な日本語学部があり、日本好きなフランス人と出会うことができます(多分)

Codam(オランダ)

オランダに2019年に設置されたコーディングスクールです。

女性の積極採用に力を入れていて、エンジニア部門としては異例の女性比率30%を実現している唯一のキャンパスです。今後は男女比5:5になる可能性があり、さらなるジェンダー平等に向けた動きが加速することが期待されています。

キャンパスの建築美も相まって、個人的にビザの問題がなければ一度は通ってみたい校舎ですね。ワーホリなどでオランダに用事がある人はCodam、めっちゃおすすめです。

42 Abu Dhabi(アラブ首長国連邦)

海外に転校を考えている一部の生徒の間で話題になっているアブダビ校。

比較的新しいキャンパスには、学食だったりビリヤード台などが設置されていたりと、設備面では42の中ではかなり充実してる方だと思います。

また企業を積極的に呼び込んで講演会を開いたりしていて、外とのつながりはかなり重要視している模様。

とりあえず新しい物好き、起業したいみたいな若者はアブダビも視野に入れてみるといいかもしれません。

番外編: 42 Silicon Valley(現在は閉校)

実は割と本気で転校を考えていたキャンパスが42 Silicon Valley です。

その名の通りアメリカのシリコンバレーにキャンパスを構えていて、当時はGAFAMを中心とした数々の有名企業にも就職者を輩出したとして、かなり話題になっていました。

残念ながら2020年に運営上の理由から閉校となっていていて、今に至るまでアメリカには42 Silicon Valleyに次ぐキャンパスはできていません。

アメリカ上位層の私立志向に対抗し得る、唯一の無料スクールだと信じていただけに、個人的には結構ショックでしたね…


フランスかそれ以外か

たくさん選択肢がある中で迷ってしまう方も多いのかと思いますが、現状では日本人が海外のキャンパスに転校する場合、フランスかそれ以外かの二択になると思っています。

理由としてはビザの問題が大きいと思っていて、フランス以外の場合ビザを自前で用意しなければなりません。

ワーホリビザを利用する、他の教育機関に所属するなど方法は考えられますが、ゼロベースで留学を考えた場合、やはり難易度は高めです。

逆にフランスの42に留学する際にハードルになるのは言語で、Parisの場合も含め、基本的にフランス語が必須になります。

筆者は現在DELF B1を所持していますが、渡仏経験はないので、言語面ではかなり苦労することが予想されます。

事前に完璧に準備して臨むより、最低限のものだけ用意して、あとはあたって砕けろ!という思想の持ち主なので、そこは謎の自信を持ちつつ挑む予定ですが、どうしても英語で留学したいんだ!みたいな人は先ほど紹介したCodamや42 Abu Dhabiがおすすめです。


今回は以上です。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

Au revoir, à bientôt!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?