Kazuki

関西の大学生。文章を書くこと、読むこと、白米と生クリーとから揚げ。独り言っぽいかも、0…

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関西の大学生。文章を書くこと、読むこと、白米と生クリーとから揚げ。独り言っぽいかも、0423~

最近の記事

浅瀬

ゴミが溜まっている。 朝早く起きることが無くなったから。 1人天井を見ている。 音楽を聴いている。 飛行機が飛ぶ音が聞こえる。 ここは、全然別の場所なんだと思う。 君が私に語りかけていた言葉たちは、一度も固まることなく、柔らかいまま漂っていた。 今もきっとまだそこにあるのだろう。 机に向かうとき、ペンをノックするとき、紙に文字を書くとき、それぞれの音を久しぶりに聞く。 私はこれが好きだったことを思い出す。 小説のページをめくる。 食欲は湧かない。 部屋の掃除をす

    • さようならを押し退けて

      白いお皿 飛び散る赤いソース パスタは投げても愛は放り出さないでね 僕のためのパスタ ピーマンを切る時指も一緒に切った 誰もみていないから そのままピーマンを切り続けた 唸る換気扇に さようならと呟いたら そのさようならは僕の街に広がって やがて消える ゴミ置き場 お弁当箱 胃がん そのすべて、に、僕のさようならが降りかかる 換気扇のあみあみに粉々にされたさようならが さらさらと降り積もる その様をベランダの柵にもたれて見つめていたら向かいの道路から君が歩いてく