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電動昇降式デスク「Sanodesk EJ2」購入2ヶ月後のレビュー

4月からほぼ完全に在宅勤務を続けている。出社するのはどうしても用事があったり荷物を取りに行く時だけで、月に1度あるかないかくらい。今後も一向に在宅勤務の流れが止まる気配がないので、徐々にデスク周りの環境を自宅に整えている。

その一環で、電動昇降式デスクSanodesk EJ2を買った。

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AmazonやTwitterでよく聞くFlexiSpotの別シリーズらしい(※)。Amazonで評価の高いFlexiSpot E3Bあたりを買ってもよかったが、発売から3年経っているようで、新しいほうが機能も充実しているだろうと思ってEJ2を買ってみた。

腰痛対策で卓上PCスタンドなどを一通り試したが、どうもしっくり来なかったのでこの商品を2ヶ月前に買った。電動昇降式デスク自体が初めてなので他商品との比較はできないが、結論から言うと買ってよかったと思っている。

※ 公式サイトの情報が少なく、明確な関係性を示す記述は確認できなかったが、E7の公式販売ページを見ると『業務の領域拡大に伴い,「SANODESK」を「FLEXISPOT」と改め新たなスタートへ』とある。いったん別シリーズを立ち上げようとしたが何らかの事情で統合することになったのかもしれない。

EJ2かE7か

EJ2の類似機種にE7がある。こちらは耐荷重が強く(EJ2は100kg・E7は125kg)、調整できる高さの上限・下限が広い。EJ2は69cm - 118cm、E7は58cm - 123cm(天板の下辺が基準。したがって使うときの高さは天板の厚みがプラスされる)。その代わりにE7は価格が高い。少し迷ったけど、現状デスクに載せているPCやらディスプレイやらは20kgにも満たずEJ2の耐荷重で十分すぎるのでEJ2にした。

JIS規格においてE7の下限である机の高さ58cmが適合する身長は140cm前後だそうなので、E7は子どもも含めた家族で共用する想定なのかもしれない。

天板

上の公式サイトなどから買えるデスクは天板が別売り。別途買う必要がある。公式の天板はサイズが「120cm × 60cm」「140cm × 70cm」の2通りあり、さらに色や形(人間工学カーブと呼ばれる、中心部が曲線になっているもの)が選べる。僕は少し大きめのディスプレイを使っており、できるだけディスプレイから目を離したかった=奥行きが深めの天板が欲しかったので、140cm × 70cmの天板(マホガニー)を買った。

ただ公式といっても特段取り付けやすいわけではなく、普通の板に目安となる小さな穴が空いているくらい。結局天板に自分で穴を空ける必要はあるので、公式だからといって組み立て手順が楽になるわけではない。IKEAなどで好みの天板があればそちらにしてもよかったかもしれない。今から思えば、あまりデスクに物を置くほうではないので、横幅140cmはちょっと大きすぎたかもしれない。

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開梱と組み立て

Loctekの日6/9に合わせてセールをやっていたため、デスク本体は公式サイトで買った。天板はAmazonで買った。どちらも注文から2〜3日で届いた。

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FlexiSpotのレビューでもさんざん言われていることだけど、とにかく重い。1つの脚だったらまあ普通に持てるが、1度組み立てるとまず1人では持てない。組み立てのプロセス自体は単純だけど、床を傷つけないように注意。また、天板に穴を空ける手順がある。手動のハンドドリルくらいは買ってもよいかもしれない。

今まで使っていたデスクの解体と片付けに1時間、新しいデスクの組み立てに1時間、配線とディスプレイなどの再配置に1時間ほど。合わせて3時間近くかかった。

基本的な機能

天板はボタンで昇降する。どこでも止められる無段階昇降。写真左端の上下ボタンで設定もできるし、メモリー機能で4つまで記録し、右側のボタンでショートカットできる。

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FlexiSpotについていた、一定時間で座りすぎアラームを出してくれる機能はないようだが、そこまで必須の機能ではないので気にならない(僕の場合はどのみちApple Watchが姿勢のアラームを出してくれるので)。

音と揺れ

最初は昇降時の音と、デスクの揺れ(特にスタンディング状態)を気にしていたが、ほとんど気にならなかった。

まず音は、表現が難しいが、エアコンや冷蔵庫が頑張ってる時くらいのイメージ。窓やドアを閉めていれば隣にはまず聞こえない。深夜3時くらいに窓を全開にして昇降させると、もしかしたらアパートの隣には聞こえるかもしれないが、そのくらい。

ぐらつきも懸念していたが、こちらもほぼ気にならない。もちろんまったく揺れないわけではなく、スタンディング状態で故意に揺らしたりするとグラグラはする。ただデスクの重さも相当あるので、昇降機能のないデスクと比べてもさほど遜色ないのではと思う。少なくとも揺れると困る状況はPC作業でキーボードやマウスを操作したり、ペンで何かを書いているときだと思うが、それくらいなら揺れはまったく気にならない。

使ってよかったところ

今までデスクに備え付けの棚をキーボード台に使ったり、デスクに乗せられる卓上PCスタンドなどを買ってきたけど、やはり思考の邪魔をせずにボタンだけでスタンドと切り替えができるのは非常に便利。

オンライン会議や単純作業をするときはスタンディングを使い、文章を書いたりコーディングをたっぷりするときには座って作業できる。

それから、デスクの高さが調節できるのは座っているときにもメリットがあった。今までのデスクは標準的な高さだったけど、僕は身長が181cmあるのでちょっと板面が低く感じることがあった。今までよりも少し高め(76cmくらい)に調整すると、肩が詰まる感覚がなくなった。また、ペンで書くときとPCで作業するときの最適な高さは5cmくらい違うらしいので、切り替えが多い人にも便利かもしれない。

いつもはデフォルトをスタンディングで使っている。「椅子に腰掛ける」という動作がない分、PCで何か作業する時の心理的なハードルもスタンディングのほうが少ない気がする。

また思わぬメリットとして、脚を高く設定すると掃除や配線の調節作業がとてもしやすい。ふだんは気にならないが、ちょっと足元を掃除したいとか配線を軽くいじるときなどに便利。

注意点

最大の注意点は高さ調整の下限が割と高いことだと思う。EJ2の高さは69cm - 118cm。天板の厚みを加えると+2 - 3cm程度になる。椅子の高さである程度調整はできるだろうが、身長170cm未満の人が使うと少し高く感じるかもしれない。

上限の118cmは、僕の身長から考えると、たぶん190cmくらいまでは大丈夫なのではと思う(靴を履かない前提)。

それから、カスタマーサポートに不安感がある。「他社製の天板を買う場合、取り付けられる条件はあるか」と問い合わせしたところ「こちらはEJ2の購入URLです」と製品の公式URLだけが送られてきた。結局、理解してもらうことは諦めて大人しく公式の天板を買った。幸いなことに製品自体の不備はなかったが、レビューを見ていると「付属品が足りずサポートに連絡したら長い間待たされた」といったケースがあるようで、公式サイトではなくAmazonのような外部プラットフォーム経由で買ったほうがよいかもしれない。

総評として、特に腰痛や長時間のデスクワークに悩んでいる人には電動昇降式デスクはおすすめ。Bauhutteや山善も同様の製品を出しているので、そちらもいいかもしれない。

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