見出し画像

何もなかった僕がシリコンバレーで起業した経緯と学んだこと

こんにちは、Kazukiです。
シリコンバレーに来て早2年が経ちますが、最近こちらで起業することになったので、振り返りも兼ねて、自分がこれまでに学んだことや今後について書いていこうと思います!

シリコンバレーに来た当初は、英語はもちろん、コネも人脈もキャリアもなかった僕が、気付けばネットワークを広げ、そしてシリコンバレーで起業するに至ったわけなので、僕が学んだことは多少なりとも今後何かに挑戦しようとする人に役立つのではないかと思ってます。
(役に立たなくても怒らないで下さい。泣)


目次:
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
1. 何をするのか?
2. シリコンバレーで起業に至るまで
3. Co-founderとの出会い
4. 異国の人とスタートアップするコツ
5. 最後に
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


1. 何をするのか?

「起業しました!」とは言ったものの、一体なにをするのか?

今回自分たちがやろうとしているのは、『Planogy』というソフトウェアエンジニア向けの「Chat - Doc - Code」を効率的に繋げるドキュメンテーション&コラボレーションツール (SaaS) の開発です!

現在、アジャイル開発の浸透で「Chat - Doc - Code」の繋がりが、「Chat - Task Management Tool - Code」という流れに置き換わり、結果として本来情報共有や設計に重要なはずのドキュメントが後回し or ないがしろにされているという現状があります。

その場限りの効率性を考えると、これ自体が悪い訳ではないのですが、結局あとでドキュメントを書く羽目になったり、ドキュメントがないためにプロジェクトの意図や全容が見えにくい、過去の変更や経緯が分からないという課題も発生しています。

また、平均就業年数が3年を下回る企業も少なくないシリコンバレー (*1) では、激しい人材の流動に伴う人の迎え入れ(Onboarding)の頻度も高く、そうした観点からも「誰もが効率的に同期できるドキュメント」の存在は非常に重要だと言えます。

特に世界のソフトウェアエンジニアの人口は、2300万人 (2018年) から2800万人 (2023年) に増えると言われている (*2) ので、尚更その重要性は増しそうですよね!

そして、我々はこれらの課題をAIや機械学習などのテクノロジーとUI/UXといったデザインを駆使して解決できればと考えています。

実際にシリコンバレーで働くソフトウェアエンジニアからは以下のようなコメントをもらっていて、期待値としてはかなり高いのではないかと思っています!

It would be useful if people can manage these docs as source code!(コードレベルでドキュメントが管理できれば、たしかに役立ちそう!)

現在はCo-founderの相方(Bulent)と日々開発 & ディスカッションを繰り返していて、ちょうど今、資金調達の中間地点ということもあり、いよいよこれから本格的にスタートという段階です。

ちなみに、相方のBulentはComputer ScienceのPh.Dを持っていて、Facebook, Amazon, Microsoftで計6年以上のソフトウェアエンジニア経験がある優秀なエンジニアです。

過去にはPinterestのようなアプリ、決済アプリ、音楽ストリーミングアプリ、アドネットワーク関連のアプリを作ったことがあるらしく、日々の仕事を見ていてもそのスピードにはよく驚かされています!

国籍も、育った文化も、専門分野も違う人とビジョンを共有して、一緒の目標に向かって働くというのはすごく新鮮で面白いなと感じる日々です。

これは自分でもなぜだか分からないのですが、「こいつとなら何でもできるんじゃないか」という根拠のない不思議な自信があります!


2. シリコンバレーで起業に至るまで

では、そもそもどうやって英語も出来ない、コネも人脈もキャリアもない僕が、このシリコンバレーというイノベーションの聖地で、しかも異国の人と起業をするに至ったのか?

結論から言うと、『シリコンバレーワーカーズ (Silicon Valley Workers) 』というインタビューメディアの影響が大きいです。

このインタビューメディアを通して、多くの方に出会い、知見とネットワークを広げ、そして今の相方に出会い、起業に至りました。

これはある講演会でも話しましたが、特に「自分がやりたいことが分からない」という人ほどインタビューメディアをやった方が良いと思っています!

詳細は動画に譲りますが、利点としては以下の通りです。

1. 取材(インタビュー)
  強制的に会話する→コミュ力が上がる
2. 書き起こし
  聞き流した部分を調べる→知見が広がる
3. 記事編集
  要約するために考える→知識が定着する
4. メディアで発信
  認知が広がる→ネットワークが広がる
5. 1-4の繰り返し
  色んな生き方を知る→やりたい事が見つかる

実際に、今回のプロダクトのアイデアも取材でお会いする方々から見えてきた課題をベースに着想を得ています。

自分はたまたま当時のクラスメートである武井勇樹(@yktk68)からの提案でメディアをはじめましたが、そうでなければ今の自分もありませんでした。

そういう意味では、人との出会いは不思議ですし、何かを続けるということは大切なのだと思います!

振り返ると、メディアを始めた2017年9月以降、30人以上を取材・記事化し、個別で会った方を含めると100-200人以上の方とお話をすることができました。

エン・ジャパンさんが運営する『CAREER HACK』であったり、『月刊事業構想』にも記事を寄稿させていただき、とても貴重な経験を積むことができました。


3. Co-founderとの出会い

もともとは日本の大学院で化学の修士号を取り、日本のスタートアップで働いていたのですが、「20代のうちにイノベーションの聖地であるシリコンバレーをこの目で見ておきたい」という想いから、2016年9月に渡米しました。

(なので、今振り返ると、2年半後に自分がここで異国の人と一緒に起業しているとは全く予想していなかったです。笑)

そして、メディアを続ける中で出会ったのが、日本では伝説の起業家とも名高く、現在自分たちのメンターにもなってくれているキヨさん(小林キヨさん)なのです!

キヨさんに当時自分が温めていたアイデアを相談したところ、「一度会ってみると良いかもしれない」とBulentを紹介してくれました。

お互いのことを知っていくうちにBulentと意気投合し、気付けば出会って1ヶ月もしないうちに「日本で投資家回りをしよう!」となっていたので、勢いというのは時に恐ろしいものです。

そして、今回の件を通して、人と人とが一緒に何かをやろうと決意する瞬間というのは、

 ・ビジョンの一致
 ・スピード感の一致
 ・補完しあえる関係性

が成立した時なのではないかと思いました。

2人とも「To catalyze the potential of people and businesses」という、どちらかというと周りの人の幸せを大事にする考えを持っていて、まずそこでビジョンと価値観が一致しました。

そして、2人とも「Done is better than perfect」という考えのもと、何事にもスピード感を持って取り組む性格で、そこでスピード感や仕事への姿勢が一致しました。

また、彼がエンジニアリングの部分を得意とし、僕がビジネスやオペレーションの部分を得意としているため、うまく強みと弱みを補完し合える関係性であることが分かりました。

なので、シリコンバレーで異国の人とスタートアップするためには、「自らアクションを起こして多くの人に会い、上記の3点が成立する人を探すことが大事」なのではないかと思います。

Twitterの創業者であるJack Dorseyと3ショット


4. 異国の人とスタートアップするコツ

もちろん、全てがそんなにロマンチックだったわけでもなく、文化的・言語的な部分でぶつかることも多々ありました。

僕が異国の人とビジネスをする上で大事だと思ったことは以下の通りです。

 ・チャットではなく直接話し合う
 ・自分の考えはとにかく言葉にする
 ・感情的になりすぎない
 ・ひとまず信用してみる
 ・ちゃんと事前に契約を結んでおく

僕は基本的に「相手は自分の鏡」だと思っているので、自分が不安になっている時は、きっと相手も不安なはずです。だからこそ、感情的になりすぎず、ひとまず信用してみることも大事なのではないかと思います。

また、チャットだと「テキスト」という無機質な情報しか含まないため誤解を生みやすいです。僕も一度チャットでやらかしたことがあるので、それ以降直接会って話すようにしています。

あと、契約関係はあとあと面倒なことになる可能性があると聞いたので、事前に結ぶようにしています。これは相手を信用するためにも大事だと思います。


5. 最後に

長くなりましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました!

まだ、自分たちが何かを成し遂げたわけではありませんが、これから起こりうるであろう『HARD THINGS』も近い将来笑いに変えられるくらい精進しようと思います!

もし需要があれば今後も記事を書いていければと思います。僕が学んだことが何かに挑戦しようとする人の役に立ちますように...

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

note.user.nickname || note.user.urlname

いつも支えてくださりありがとうございます!

このコメントが出た人はラッキー!ぜひシェアを!
71
Product at Chomp / Asana Ambassador / Berkeley SkyDeck F'19 / MSCS & MEChem / Univ. of Tokyo, UC Berkeley / Xoogler / ENFJ-A
コメント (1)
私もシリコンバレーで創業を視野に現在東京で活動しています!非常に参考になる記事をありがとうございます!
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。