New Gear

音楽家の為のボディチューニングサロンValanced Tone Lab代表の大政です。

年明けに三年ぶりにステージで歌ってから、また自分が音楽をプレイする事への意欲が戻りつつある今日この頃。

なんとなく自分がステージに立って歌っている姿なんかを想像するのだけど、その時に抱えているべきギターは今までのものでは何かが違うとの、思い込みという名の神の啓示が降りてきまして、デジマートやらヤフオクなんかを徘徊していたのね。

色のプロの人に自分に合わせやすいカラーのアドバイスをもらい、自分的にもしっくりくる色であるブラックのギターを中心に、サンバーストとか渋目のカラーで良い出物がないかと。

そして色もさることながら、音が一級で、なおかつボロくて弾き倒されてきた味のあるギターがとにかく好きなので、その辺りを考慮するとビンテージものかリイシューものになる。

そうなってくるとTelecaster Deluxeなんかがルックスも最高で使いやすい。

でも、この10数年間にわたるビンテージギター市場の暴騰により、アホちゃうかという価格になってしまっているのでとてもじゃないけど手が出せない。

そうしたら出会ってしまいましたよ。

画像1

87~89年製のG&L ASAT signature。

現在所有しているG&Lは89年製でボディにサインが入っているモデルなのに対して、こいつはさらに古くてヘッドにサインが入っているモデル。

85年くらいから作られていたBroadcasterというモデル名が、Fender社の商標に引っ掛かりモデル名を消した直後のモデルなはず。

ネック以外、ペグに至るまで真っ黒け。

そして百戦錬磨を思わせる無数の傷。

適度にくすんだ金属パーツ。

ラッカーが削れてすべすべお肌になったネックの握り心地の良さ。

当時じゃないと手に入らなかったであろう質の良い木材ゆえの、カラッとしたサウンドにキラキラとした倍音、そしてその軽さ。

堪りませぬ。

この軽さなら、ジジィになっても抱えられそう。

さてさて、G&Lってどんなメーカーなの?って方に簡単に説明を。

G&Lは、かの有名なFender社を創設し、エレキギターの世界に革命を起こした人物Leo Fender氏が生涯最後に立ち上げたメーカー。

そしてこのモデルは、Fender社時代最初に作ったBroadcasterと呼ばれていたギターのサウンドを超えるというコンセプトのもと作られたもの。

その本気度は、50年代から一緒に仕事をしてきたピックアップのコイルを巻くおばちゃんや、塗装工を連れてきたほど。

そして、木材の選別から、出来上がったギターを一本一本、自らチェックしてGoが出たもののみ出荷するという徹底ぶりだったそう。

つまりは、俺のギターもLeo本人が触ったはず。

なんとファンタジーあふれるギターなのでしょうか。

さて、Broadcasterは当時、LesPaulから持ち替えても遜色がないほどの太いトーンで有名で、LesPaul使いとして有名なJimmy Pageも使用していたほど。

つまりこのギターは、Fenderの弾き心地でGibsonのようなパワフルなトーンが出るという、まさに俺にはうってつけのギターなのだ。

だけどそんなギターも、91年にLeo Fender氏が亡くなった翌年から、Fender社の訴えにより「Leo Fender」のサインも廃止され、モデル名もASAT Specialに代わり、そのサウンドも変わってしまった。(もちろん、残されたスタッフたちは一生懸命仕事をしていたはずだけど、やはりLeoが生み出す魔法が有ったのだと思わざるを得ないほど、そのトーンは別物。)

そんなギターを◯ードオフで格安で見つけてしまった自分の引きの強さが怖い。

今まで使っていた方を売ってしまえば、メンテ代も出るんじゃないかという勢い。

久しぶりのNew Gearにテンションも上がったので、今年からはもっと活用の場を増やしてあげないとですね。


この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

1
音楽家の為のボディチューニングサロン。代表:大政和寛による日々の雑感や、カラダや音にまつわるあれこれを。
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。