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【アリゾナ解剖学実習日記2017/Day4】

折り返すと残りはあっという間。
4日目の記録。3日目〜4日目はせっせと内臓。そしていよいよ深部へ。

さっきまで内臓取り出していたとは思えないさわやかさでランチ。
横隔膜も、
副腎も、
感動の連続。
食生活、アメリカ化。

リアルな話ですが、内臓の解剖が始まると、いよいよ匂いとの戦いになってきます・・。解剖実習で辛かったことといえばわたしはやっぱり、体力よりも気力よりもこの匂いが辛かった。ホルマリン固定のご検体を解剖された方はホルマリン臭が鼻について離れないとおっしゃることが多いですが、私達が経験した冷凍のご検体はそれとは違う匂いでした。ほぼすべての服を捨ててきました💦
そんな中のランチタイム!

ラボの近くはほぼダンキンドーナツ一択。集中力使い切ってヨレヨレのときに、もう一つの選択肢「サブウェイ」であの複雑なやり取り英語で出来る気がしなかった、笑


シェアできる写真がありゃあしないので
「アリゾナ」の画像検索で出てきた写真を使います。
概ねこんなところです(うそだよ)。
解剖実習、4日目終了。
あと一日だ〜(;ー;)←ほっとしている
今日も興味深いところをたくさん探求しました。
横隔膜があんなにも膜だなんて。
ごめんなさいみなさん、
ハラミじゃ全然なかった!!
↑この腱については・・あ、
けん、と入れると、「腱」と変換される私は
そうですボディーワーカーです。

病変のあるご献体も多いけれど
それでも「この状態でしばらく生きておられた」ことを思うと
人体って相当強いシステムなのだとその精妙さとタフさに
ほんとうにほんとうにチームみんなで驚いています。
すごいなとしか言いようがないほんとうに。
本日のミニ知識。
「副腎は、ムール貝のひも」
以上です。

こんなところではないが、ディズニーランドの再現性は相当高いと改めて思う「荒野にサボテン」
のアリゾナでした。


気力体力を使い果たしたちあきさんが
謎の飲み物を入れてくれました・・・笑
セドナあたりで
幻覚を見る儀式のために飲むお茶とかで
ありそうな味でした(なんじゃそら)

同室のちあきさんが入れてくれた謎の飲み物はこちら。
ホテルの部屋のドリッパーを使ってお湯を作っていたのですが、フィルターにコーヒーが入っていたので、出がらしのコーヒーで作ったハーブティー、笑


4日目終了の夜を
まったりと
予習しながら過ごしています。
明日いよいよ最終日。
そして最終日が私にとっては
一番見たいテーマがてんこ盛りの日です。
あ、今日も
大腰筋→横隔膜の脚→横隔膜→縦隔→心膜
さらに下肢からのそこへのつながりも見られて
もーほんとに感動の絶えない一日でした。
明日は
ついに
硬膜を見たい!!!
クラニオ周りのエリアを
必死で観察したいと思います。
ウワサによると
硬膜はピカピカらしい・・・・


そして偶然7年前の今日にはこんなつぶやきをしていましたよ。

ハワイ解剖実習ツアー
っていうのにさ
惹かれている私・・あうあう。
解剖の本で見るのとさ
実際の生体って違うからさ
手術を扱う番組はなるべく見るようにしているんだけど
やっぱり解剖・・、あうあう。
クラニオ同期には何人かお医者さんとかがいらして
実際に硬膜の動きを見てる人とかいて
とてもうらやましかったです!

ハワイや中国など、いくつかの参加できる解剖実習のツアーについては知っていたのですが、わたしが参加させていただいたアリゾナの解剖学実習はそれらがホルマリン固定のご献体であるのに対して、冷凍のご献体を解剖させていただけたので、関節等の可動がかなり残っておりより生体に近い状態で観察することができました。(逆に臓器や脳は、模型のような形でぱかっと取り出すことができないので、どちらがいいかはニーズによると思います。)
いずれにしても、ほんとうすばらしい経験をさせていただきました。
もう一度くらい、行きたいなあと、この記録を転載していて改めて思ってしまいました!

いよいよ明日は最終日、というところまで来ました。つづく。


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ボディーワーカーをしつつ、尽きることのない人の「心と身体」への興味に突き動かされ、東北大学医学部大学院で「拡張した心」をテーマとする研究生…

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