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今週の決算発表|米中トップに見る治療と予防の意識差

今週の決算目白押し

今週の決算発表。決算発表シーズンですね。

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<火曜>
JPモルガン
シティ
J&J
デルタ航空
ブラックロック
ファステナル
ウィプロ

<水曜>
バンカメ
ウェルズファーゴ
GS
ユナイテッドヘルス
PNC
USバンコープ
ASML
インフォシス
ユナイテッド航空
アルコア

<木曜>
モルガンスタンレー
TSMC
ウォルグリーン
トゥルイスト
チャールズシュワブ

<金曜>
ally(旧GMAC)
ステート・ストリート
シュルンベルジェ
BNYメロン
JBハント
VFコープ

やはり銀行、航空は気になりますよね。悪いので。ここが上がってこないとダメなのですが、まだまだ時間がかかりそうです。

ピュー研究所の調査結果が面白い

先週発表された、アメリカのシンクタンク・ピュー研究所の世論調査結果が面白いので、少し書いておきたいと思います。Sourceはこちらです。

先に書いておきますが、世論調査を行った国=14か国のすべてが米国と同盟国(ファイブアイズ含む)か、パートナーです。つまり「アメリカ寄り」の結果が出ても当然の世論調査です。

まず下記は、「Covid-19に関して上手く対処したのは中国かアメリカか?」という調査です。

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調査した14か国の中央値では、中国37%に対しアメリカ15%で、中国のほうが上手く対処したという結果ですが、国別に見ると、アメリカだけが「アメリカのほうが上手く対処した」結果となっています。

既に21.4万人が亡くなっている国ですが…大丈夫でしょうか。

アメリカ人はまず正しい現状認識をしないと、「年末までに更に20万人が亡くなる可能性がある」という未来を変えることが出来ません。今の認識を変えることでしか、未来を変えられない。やはり国のリーダーにも責任があると思います。

また、日本の結果は…国際的関心の低さというか冷たいというか、良く理解すれば「甲乙つけがたい」回答をしているところは、お茶を濁す国民性が出ていると思います。

次に、「世界をリードする経済覇権国家であるのは中国かアメリカか?」という調査です。

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これも、中央値では中国48%に対してアメリカ35%となっています。

面白いことに、アメリカ寄りの回答だったのがアメリカ・日本・韓国の3か国のみだったということです。日本と韓国は当然アメリカの同盟国ですが、「国民が中国の良いところよりも悪いところを見続けてきた」国でもあります。当然アメリカの影響がかなり大きいと思います。

恐らくCovid-19前であれば、もっとアメリカ寄りの国が多かったと思います。調査がアメリカと同盟国・パートナー国に限定されていて、中国寄りの国が無く、調査機関もアメリカのシンクタンクということを考えても、中国の影響を排除することは出来なくなってきていますね。

トランプの対中デカップリングが、逆に中国の存在感を際立たせてしまっています。

「アメリカの医療は世界最高」というトランプの発言

トランプがCovid-19に感染し、「アメリカの医療は世界最高だ」と発言。この意味を、もう少し考えてみたいと思いました。

「医療」という言葉・考えが出てくるということ。これは対処療法という意味で、その反対側にあるものが予防だと考えています。

トランプの発言にあるのは「ワクチン」、つまり「対処療法(西洋医学)」だと理解しました。「感染してもワクチンがあるから大丈夫だ」と。だからマスクも否定し、ロックダウンも否定してきました。

これに対して中国は「予防」を最優先にして、とにかく感染者を出さないというアプローチを取りました。そのためにはロックダウンが最善策で、経済を少しの間止めてでも、長期間に渡る影響を排除しました。

「対処療法」vs「予防」

時代の流れとしては、健康は予防で構築していくものだと思います。実は昨年、中国・四川省で漢方となる植物の栽培状況を見学させて頂きました。

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(画像:成都にあるイトーヨーカドー/著者が撮影)

栽培状況の画像が載せられないので、イトーヨーカドーで誤魔化します。ここは世界中のイトーヨーカドーの中でも売上がダントツトップだそうです。

話を戻します。四川省の漢方(中医薬)は中国政府が生産量や栽培時期、価格などを厳密に管理し、供給と品質を高いレベルで保っているとのことでした。

色々な論文を読んできましたが、中医薬は、西洋医学(薬剤を含め)と併用することで、西洋医学の効果を最大限に発揮することが出来ると思います。薬剤の副作用による体力の低下や炎症を抑えるだけでも、大変大きな意味があります。

また、健康管理を可能にしたインフラについては、とある書籍を読んでいます。機会があれば書評を載せたいと思います。

本日もお読み頂きありがとうございました。


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