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「自分の声と話し方が嫌い」という人へ

「自分の声と話し方が嫌い」

だから、

「声と話し方」を変えたい。

という人は少なくないみたい。

「どんな声で話せばいいのかわからない」

特に、初めての人、会ったことがない人との音声通話。
緊張するし、どうしようというつぶやきに、

「自分の声より相手の声を聞くことに意識を向けてみてください。
きっと調和できる声になると思います。」

とリプしました。

…というnoteを書いたのですが、今日は、その続きを書いてみます。

「声と話し方を変えたい」と思っている人は、
何か行動を起こそうとしている人と、
変わりたいけど行動したくないという人がいます。

「英語を話したい」という人に、
海外赴任が決まって話せるようにならないと!という人と、
英語が話せるようになったらいいけど、困ってるわけじゃないしという人がいるのと似ているかもしれません。

「●月●日までになんとかしたい」
「このままじゃ、困る!仕事に差し障る!どうしても声と話し方を変えたい」
「声と話し方が変われば、仕事や人間関係ががもっとうまくいくと思う。だからなんとかしたい!」

でも、何から始めたらいいのかわからない。
参考になる動画や本を読んでみようか。
話し方教室に行ってみようか。

と考えている方に向けて、
私がレッスンでやっていることの一部を書いてみます。

勘の良い方は、これを読むだけで
自分で自分にレッスンできるかもしれません。
変われるかもしれません。

なぜ変わりたいのですか?

「自分の声と話し方が嫌い」「変わりたい」と思う理由は人それぞれ。
そう思って私のレッスンに来る方も、きっかけはそれぞれです。

受験や就職の面接のためだったり、
職場内の試験のためだったり、
昇進面接のためだったり、
プレゼンのためだったり、
スピーチのためだったり、
リーダーとしての講話のためだったり、
本当にそれぞれです。

声や話し方を変えて、どうなりたいですか?

合格!昇進!
プレゼン成功!スピーチ成功!
リーダーとしての威厳!
婚活成就!

どうして変わりたいのかを自分で再確認してみてください。

「今」を知る!

どうして変わりたいのか、自分をどう思っているのか、
お話を聞かせてもらった後に、
その方の「今」を知ることから始めます。

誰が知るのか。

私が知るのはもちろんですが、
レッスンに来られた方ご自身に、
自分の声や話し方の「今」を知ってもらうことのほうが大切です。

そのために、「自分の声や話し方」をどう思っているのかを
さらに丁寧に聞いて思いを掘り下げていきます。

それから、どんな声が嫌いでどんな声が好きなのか、
どんな話し方の人が嫌いでどんな話し方の人が好きなのか、
好き、嫌いを聞かせてもらったり、
そう感じるようになったきっかけは何なのかを聞かせてもらったりします。

(そうやって話してもらいながら、
さりげなく発音発声話し方も観察させてもらっています)

どうしてそういう声と話し方なのか、原因を探る

「今」を一緒に掘り下げていく中で、
どうしてそういう話し方になるのか、
どうしてそういう声になるのかを探ります。

ここで、私は個人の特性がわかりやすい
「きき脳」の考え方を取り入れ共通理解を深めているのですが、
(きき脳に関してはまたあらためて書きたいと思います。)
それを取り入れなくても、ある程度は推測できます。

そういう声で話すからには理由があります。
心理的な理由と身体的な理由に分けられます。

心理面と身体面とで
「どうしてそういう声や話し方になるのか」を探った後、
とても重要なポイントとして、
「今の自分」を本当はどう感じているのか。
「変わりたい」のか、「本当は変わりたくない」のか
を考えてもらいます。

変わりたくない、こともあります。
そういう声と話し方で自分を守っていることもあります。
そういう声と話し方をしているメリットに気づくこともあります。
それでも変わりたいという思いを強くする人もいます。
だから変わりたいと熱く語る人もいます。

近くの目標地点を設定する

やっぱり、変わりたいと思うならどう変わりたいのか。
どんな話し方をしたいのか、どんな声が好きなのか。

それが見えてくると、そのためにはどうしたら良いのかが見えてきます。

アプローチは、その原因によりけりです。
身体的な原因も、心理的な原因も、両方あることがほとんどです。
どちらからアプローチするのかは、その方の状況次第です。

「声と話し方」のコンサルティング

アナウンサーの「話し方教室」には違いないのですが、
私はまず、その方の「今」を一緒に見ることから始めて、
「近い未来」の理想を聞いて、
どうすればいいのかという道筋を考える、
コンサルティングのようなことからスタートしています。

直接レッスンを受ける方は
「そんなの聞かれてもわからないからとにかくなんとかして」
という方もいます。

もちろん、それでもレッスンはできます。
その方の声を聞きながら、声の出し方や話し方のクセを指摘し、
改善していきます。
そうする中で、ようやく「そういえば」と深いところの感覚を話してくれることもあります。

話し方教室に求めているのは何ですか?

話し方教室、声の出し方教室 というと、

早口言葉を練習したり、
大きく口を開けて「あめんぼあかいな〜あいうえお」と発声練習したり、
お腹から声を出して腹式呼吸で〜とか
「みなさんこんにちは〜」を練習するとか、
「1分間スピーチ」とかをするんでしょ?と言われる方もいます。

はい。確かにやるのです。
あいうえお、の口の開け方も、
呼吸も、
1分間スピーチも。
(早口言葉は、私のレッスンではほとんどやらないことが多いです)

でも、どんなテクニックを身につけても
土台の部分がぐらぐらしていたら、
そのテクニックは一時的なものになってしまいがち。

だから、まずその人の「今」に向き合って、
土台がどうなっているかを知るのです。


「声はその人そのもの」「話し方はその人の生き方」

持論ですが、
「声は人を表す、話し方は生き方を表す」と感じています。
(そう考えている、というよりはそう感じているの方がしっくりきます。)

だからこそ、
どうしてそういう話し方になっているのか、
どうしてそういう声になるのか、

に向き合いたいのです。

とはいえ、「どうしても変わりたい」けど、
「話し方の個人レッスン」はハードルが高い
という方にオススメなのが「録音すること」です。

「録音すること」は、
誰もができる効果的なセルフ話し方レッスンです。

きっとどんな人でも
はじめは、自分の録音された声を聞くのが
「すごく嫌」です。

普段、聞きなれいている「自分の内側に共鳴している声」とは違うから。

思った以上に、誇張されていたり、
思っていたように表現されてなかったりします。

アナウンサーという仕事をしている人はきっと誰も通る道です。
自分の声を聞いて(聞かされて)鍛えられる、という道。

さすがに私はもう、自分の録音した声を聞くのは慣れています。
「すごく嫌」とは思いません。

それでも、アナ歴20年を経ても、
「思っていたように表現されていない」
ことは毎回です。

100点満点の表現はありません。でも、
100点満点はなくても、「納得できる」ことはあります。

これくらい表現できたら、合格点だろうと思うことはあります。

というより、100点満点ではなかったけど、表現できてよかった!
という達成感に近いものでしょうか。

特に生放送の時には、達成感のようなものを感じることがあります。
やり直しはきかないから。

収録の場合は、いつまでたっても納得いかないことが多いです。
もっとここはああしたい、ここはこうじゃない、
あーもーちょっとこうだったetc.

演奏家も同じかもしれませんね。

少し話がずれましたが・・・。

「録音された自分の声」を聞くことで、
おのずと、自分に向き合うことになります。

そして、無意識のうちに、セルフ話し方レッスンになっているはずです。

ただ、「録音された自分の声」に向き合う場合でも、
ひとりで向き合うよりも、プロが寄り添う方が客観的になれます。


「やっぱりどうにかしたい」と思ったら

「お金を払って話し方を習いたいという方は、
真剣に変わりたいと思っているに違いない」
という私の思い込みから、
カルチャースクールの話し方教室で
「真剣一本勝負」的なコンサル&レッスンをしてしまったことがあります。

すると、初日でみんなやめてしまいました。
その時のことはこちらに書きました。

私は、それから、やっぱりどうにかしたいという人を対象に
個人向けのコンサル&レッスンをしています。

個人レッスンなので、その方の悩みやニーズ、現状によって
それぞれレッスン内容が変わります。

ジャズ演奏のフリーセッションににているかもしれません。
相手の奏でる音楽によって自分の奏でる音楽も変化していく、
そんな感じのレッスンです。

そのときの集中力と読み取り力は、
我ながら、
「なんであのときこの人のそういうことに気づいたんだろう」
と思うほどのキレぶりを発揮することもあります。

後から覚えていないこともありますが(汗)

声と話し方が嫌い、だからどうにかしたい方に役に立つことを書こうとしましたが、個人差が大きいので、ぼんやりした記事になりました。
すみません。
レッスン内容は、プライベートなことや職務状況などにも関わるのでなかなか具体的に公開できず、もどかしく抽象的な文章になりました。

なので、
「やっぱりどうにかしたい」と思ったら、ご連絡ください。

オンラインOKです。
(オンライン会議システムのzoomを使用します)


書いてみたこと、発信してみたこと、 それが少しでもどこかで誰かの「なにか」になるならばありがたい限りです。