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週刊金融日記 第192号 ハーレムを夢見る男と金持ち男性と結婚してやりたい放題を夢見る女、米利上げは転換点になるのか、うどんをおかずにしてご飯を食べる名古屋の味噌煮込み、改良された銀座バーナン・プロトコル、他

// 週刊金融日記
// 2015年12月15日 第192号
// ハーレムを夢見る男と金持ち男性と結婚してやりたい放題を夢見る女
// 米利上げは転換点になるのか
// うどんをおかずにしてご飯を食べる名古屋の味噌煮込み
// 改良された銀座バーナン・プロトコル
// 他

 こんにちは。藤沢数希です。
 週明けの月曜日も今日も、日経平均株価は大きく下げていますね。15、16両日に開催される連邦公開市場委員会(FOMC)で、アメリカが約10年ぶりに利上げすると見られています。はたして、過剰流動性マネーが新興国やコモディティから逆流して、大きなトレンドの転換点になるのか、それとも利上げはすでに織り込まれているのでしょうか。このまま円安が続けば、日本株にはプラスだという見方もありますが。

●米利上げに強い日本株、上昇率海外上回る―景気、円安ダブル恩恵
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NZA6P06K50XS01.html

 しかし、銀座なんかの鮨屋や白金のフレンチなんかは、明らかに1、2年前よりも予約が取りやすくなっていますね。消費税も上がりそうですし、やはり日本の景気も下り坂に来ているのでしょうか。僕は逆張り好きの性格からか、トレーディングでも、私生活でも、下げ相場、景気後退局面のほうが好調なことが多いです。また、ふだんからコストにも目を光らせながら恋愛をしている恋愛プレイヤーのみなさんも、景気後退局面のほうがパフォーマンスがよくなることが予想されます。ビジネスも恋愛も、不景気のほうが美味しいのです。

“It's only when the tide goes out that you learn who's been swimming naked.”
(潮が引いて初めて誰が裸で泳いでいたかが分かる)

と、世界一の投資家であるウォーレン・バフェットも言っているように、本物は厳しい環境のほうが、ひとり勝ちできるのですよね。

 今週も、興味深い論文の投稿がいくつもありました。主なトピックは以下の通りです。

―改良された銀座バーナン・プロトコル
―彼女が知らない間に結婚していました
―相席屋と肉会マッチングアプリについて
―同じ敷地内の会社で働いている子にラブレターアタックしました

 金融市場と同じように、恋愛市場もまた、旧来型の社会規範が崩れ去り、大きなレジーム・チェンジのときが来ているのかもしれません。
 それでは今週もよろしくお願いします。

1.ハーレムを夢見る男と金持ち男性と結婚してやりたい放題を夢見る女

 恋愛工学の視点から結婚制度を考えると、それはセックスの男性中間層への再分配に他ならない。現代の恋愛市場を観察すればすぐにわかるように、放っておけば、一部のモテ男性に多くの女性が独占されてしまう。これでは社会がとても不安定になる。そして、民主主義はひとり一票が基本である。社会の多数派である非モテ男性が、このような歪な恋愛市場を許容するはずがない。こうして結婚制度が作られ、それを破ろうとする男女を排除するための道徳が作り出された。一夫一妻制を強制すれば、ひとりの男はひとりの女しか得ることができないのだから、マジョリティの非モテ男性たちにも女が行き渡る。こうして国は安定し、今日まで繁栄を続けてきた。
 このように結婚制度は、中間層の男性のための仕組みなのだ。そして、その影で、結婚制度により、本来、複数の女性を抱えるはずのモテ男性と、モテ男性の2番目の妻になったほうが良かった多くの女性たちが犠牲になる。

 僕の周りを見ても、金持ちでモテる男性は、一様に現代の結婚制度には批判的で、一夫多妻制がいいのではないか、という意見を持っている。こうしたモテ男性がこのような思想を持つことは、進化生物学的には予想通りのことであり、驚きではない。そして、恋愛市場での強者となった、恋愛工学コミュニティの男性も、一夫多妻的な価値観に肯定的なのは、不思議でも何でもない。チンギス・ハーンから徳川家、いまも現役の金正恩の喜び組……、歴史を見れば明らかなように、何もかもが自由になる権力を与えられれば、男は例外なくハーレムを作るのである。

 一方で女性はどうだろうか? 恋愛工学の普及により破壊される旧来的な社会規範は、女性にも有利に働くはずである。なぜならば、結婚制度は、中間層の男性が数の暴力を使って、モテ男性や多くの女性から搾取する仕組みだからだ。誠実な独身非モテ男性を足蹴にして、既婚プレイヤーのセフレになることを選ぶ女性は多く、その点では、女性たちもまた、こうした一夫多妻的な現実を受け入れているようにも思える。しかし、女たちがこうした現実を手放しに喜んでいるとは、どうしても思えないのだ。
 女性にとっても一夫多妻的な社会になるほうが、あるいは、恋愛工学的な自由恋愛市場主義に基づく新しい社会規範のほうが、旧来的な結婚制度を守るよりもプラスになるのに、なぜそれに反対するのだろうか。これは、長年とても不思議なことだった。

 まずは、各国の政治形態から、このパズルを考えてみたい。イスラム諸国やアフリカの多くの国では、いまだに女性は選挙権すらなく、一部の男性が政治を牛耳っている。こうした権力の中枢にいる男性たちにとって、進化生物学的に最も有利な婚姻形態は一夫多妻制なのだから、社会がそのようになっているのは理にかなっている。
 一方で、女性の社会進出が最も進んでいる北欧諸国などを見ると、権力者の男性が多数の女性を囲うような社会には、まったくなっていない。こうした社会では、女性は好きな男と恋愛して、好きなときに子供を生んでいる。シングルマザーになっても、政府が手厚い補助金で養ってくれる。たとえば、ノルウェーでは、モテる男性と多くの女性は自由に恋愛を楽しむことができ、その裏で恋愛格差社会が加速し、4分の1の男性が生涯子供を持つことができずに死んでいく。生涯子供を持たない男性の割合は、年々加速度的に増加しているという。マクロで見ると、モテ男性と自由に恋愛を楽しんだ女性たちが産んだ子供を育てるために、非モテ男性たちの税金が使われていることになる。

●A Quarter of Norwegian Men Never Father Children
http://sciencenordic.com/quarter-norwegian-men-never-father-children

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藤沢数希

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藤沢数希。金融日記管理人。恋愛工学メルマガ発行。理論物理学研究者、外資系金融機関を経て、作家。著書:『なぜ投資のプロはサルに負けるのか』『日本人がグローバル資本主義を生き抜くための経済学入門』『反原発の不都合な真実』『外資系金融の終わり』

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