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週刊金融日記 第441号 コロナバブルに乗れなかった人たちの反省会(第4回) 個人投資家の最適な資産構成を考える、世界の新型コロナウイルス対策の趨勢を決める米大統領選挙、レストラン紹介コーナーは自粛中、都心のオフィスはもはや時代遅れでは、他

// 週刊金融日記
// 2020年10月14日 第441号
// コロナバブルに乗れなかった人たちの反省会(第4回) 個人投資家の最適な資産構成を考える
// 世界の新型コロナウイルス対策の趨勢を決める米大統領選挙
// レストラン紹介コーナーは自粛中
// 都心のオフィスはもはや時代遅れでは
// 他

 こんにちは。藤沢数希です。
 昨日は大きな台風が香港に近づきました。結果的には大したことなかったんですが、シグナル8という会社なんかがお休みになるレベルの警報が出ていたんで、うちの周りのお店もみんな閉まっていました。

★台風の中でも近所の台湾料理屋と日本のラーメン屋は開いていました。台湾人と日本人は台風ぐらいでは休まないようですね(笑)。

 新型コロナウイルスという感染症が世界をどのように変えていくのか、そして、米中の対立、あるいは21世紀の中国の台頭というのが、今年というかこれからの世界経済のテーマであることは疑いなく、今週も慌ただしくニュースが駆け巡りました。

●イギリス 地域別に再びロックダウン 経済打撃を懸念
https://www.fnn.jp/articles/-/94800

★かつての宗主国のイギリスで新型コロナウイルス感染拡大が制御不能になりつつある一方で、早々と第二波を封じ込めたニュージーランドではマスクも付けてない観客で満員のスタジアムでラグビーの試合が行われています。

★中国経済は2020年もプラス成長が期待されており、好調です。

 中国本土では約2ヶ月ぶりに青島で市中感染が見つかり、全市民940万人を検査するという封じ込め作戦を展開中です。このようなことは過去に何度かやっていて、中国CDCは封じ込めに短期間で成功しているので、今回も封じ込められそうです。特に青島地区以外では経済活動の制限はかかっていないようです。

●中国・青島でコロナ6人感染、全市民940万人を「5日以内に」検査へ
https://www.afpbb.com/articles/-/3309441

★そして、なんと言っても米大統領選挙ですね。世論調査やイギリスのギャンブルサイトなどではバイデン優勢ですが、最後までわかりません。

 中国本土、香港、マカオ、台湾、シンガポール、ベトナム、タイ、そして、オーストラリア、ニュージーランドなんかはさまざまな感染対策で新型コロナウイルスは感染者ゼロをターゲットにする封じ込め政策です。対するトランプ大統領の米国は蔓延してしまっているがいずれワクチンなどの科学の力で解決する、という建前で、実質的には共生というか集団免疫戦略ですね。日本は良くも悪くもアメリカの政策に追随しそうです。そして、バイデン大統領候補は、3月にアメリカでロックダウンなどで感染対策を主導したファウチ米国立アレルギー感染症研究所所長といっしょに対策強化する、と言っていて、トランプvsバイデンで明確にコロナ対策の方針が分かれており、良くも悪くも、これぞ民主主義だ、という感じがします。
 新コロ地政学は、言い方は不謹慎かもしれませんが、世界史の教科書に載る出来事を現在進行系で我々はいま見ているわけで、大変に興味深いですね。米大統領選挙の行方に大注目です。

●「集団免疫は科学的にも倫理的にも問題」WHO テドロス事務局長
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201013/k10012661751000.html

週刊金融日記 第437号 新型コロナウイルス禍の最新の論点整理 封じ込めvs共生が本質的な対立軸になってきた

 今週も読者から興味深い投稿がいくつもあります。見どころは以下のとおりです。

- 都心のオフィスはもはや時代遅れではないでしょうか
- 中国政府のプロパガンダと親中派の要人について
- 新コロ禍で裕福な男性への若い女性の供給が激増している気がします

 それでは今週もよろしくお願いします。

1.コロナバブルに乗れなかった人たちの反省会(第4回) 個人投資家の最適な資産構成を考える

 今週も読者から面白い投稿が届いたので、コロナバブルに乗り損ねた人たちの反省会を開催したいと思います。そもそも、個人投資家の長期投資というのは、コロナが来た!売れ!世界中でヘリコプターマネーが撒かれる!買え!バイデン大統領だ……、みたいに相場の上下にタイミングを合わせて売買するなんてことがダメなんじゃないか、というごく当たり前の話をしたいと思います。

週刊金融日記 第422号 コロナバブルに乗れなかった僕たちの反省会
週刊金融日記 第431号 コロナバブルに乗り遅れた人たちの反省会の続きとヘッジファンドが個人トレーダーにやられている話
週刊金融日記 第436号 続・コロナバブルに乗れなかった人たちの反省会 ロビンフッドに熱狂する米国個人投資家たち

 それでは読者の方の論考を掲載します。

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- 世界株式に個人資産の8割を突っ込むのはやりすぎだと反省したのですがでは外債はどうしたらいいでしょうか

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