週刊金融日記 第484号 DaiGo氏のヘイトスピーチ大炎上と恐るべきネット個人メディアの収益、デルタ変異株感染拡大止まらず、屋台のランチでいい写真が撮れた、リベラルと恋愛格差社会、他

// 週刊金融日記
// 2021年8月14日 第484号
// DaiGo氏のヘイトスピーチ大炎上と恐るべきネット個人メディアの収益
// デルタ変異株感染拡大止まらず
// 屋台のランチでいい写真が撮れた
// リベラルと恋愛格差社会
// 他

　こんにちは。藤沢数希です。
　オリンピック期間中、バスを間違えて右往左往していたジャマイカ人のハンスルという陸上選手がいたのですが、日本人女性がタクシー代をくれて、なんとか国立競技場に時間通りに着くことができ、なんとそのまま金メダルを取る、というとても心温まる話がありました。
　まあ、いい話なんですが、僕はこれを聞いて、どうせその辺の親切なおばちゃんだろう、と思っていたら、ハンスル選手のインスタにその後の再開の様子がアップされていて、まさかの若くて可愛い女子でした！
　いやはや、すごい恋愛工学ルーティーンですね。

●五輪で起きた奇跡的秘話　バスを間違えた海外選手、日本人女性の助けで金メダル獲得
https://news.yahoo.co.jp/articles/52e3a02e9e011c1862aebf5d9ac65ed31c6ddae6

★ハンスル選手は、まさかの可愛い女の子からの番ゲ成功でした！ オリンピック級の超絶オープナーですね。

　たいへんにいまさらなんですが、香港なんかでも『半沢直樹』は放送されていて、なかなか人気です。僕もまだ見ていなかったシーズン２を最近見ることになりました。

★外国人は『半沢直樹』で日本のコーポレートカルチャーというものを学んでいるようです。

『半沢直樹』は海外でも見られていて、外国人が日本の企業文化を学ぶドラマとして見られていて、彼らはいろいろ学んでいる。(1) 職場では怒鳴るのがふつう (2) 罰は出向や地方に飛ばす (3) 子会社は負け組の掃き溜め (4) 何をされても転職はしない (5) 社内政治がすごい

— Kazuki Fujisawa (@kazu_fujisawa) August 12, 2021

　今週も読者から興味深い投稿がいくつもあります。見どころは以下のとおりです。

- つい年１回ぐらいインデックスファンドを利確してしまいます
- 性器を刺激しながら顔写真を見せる心理学実験で恋愛工学がまた実証されていました
- ふたりの女子大生からLINE返信がありません
- 非モテコミットしていたキャバ嬢に軽んじられ情けなくて涙が出そうです
- リベラル社会になり成年男性が作ってきた社会規範が崩れつつあります

　それでは今週もよろしくお願いします。

１．DaiGo氏のヘイトスピーチ大炎上と恐るべきネット個人メディアの収益

　ネットでDaiGo氏のホームレス差別発言が燃え盛っています。今週号はこの話題と、じつは意外とみんな知らないんですが、成功した個人メディアがどんぐらい稼いでいるのか、という生々しい話をしたいと思います。
　まずは、読者の方からの投稿を紹介しましょう。

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- メンタリストDaiGo氏のホームレスについての発言をどう思いますか

藤沢さん、こんにちは。
メンタリストのDaiGo氏が、ホームレスのために税金を使いたくない、ホームレスは死んだほうがいい、ホームレスより猫の命の方が大切、などという内容の動画をYouTubeにあげていました。

●DaiGo切り抜きチャンネル

●【悲報】メンタリストDaiGo氏、一線を越える「生活保護の人とホームレスは社会にいらない、食わせる金あるなら猫救え」
http://konoyubitomare.jp/archives/1078879353.html

このメールを書いている最中、ネットで炎上しつつあります。
オリンピックの要職だったら辞めさせられるでしょうし、テレビだったら出れなくなると思いますが、DaiGo氏はネットで発信している方なので干されることもなくある意味で無敵です。
DaiGo氏の発言について、藤沢さんはどう思いますか？
私はさすがにちょっと怖いな、と思いました。
よろしくお願いします。
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　さて、この発言自体は、単に炎上させたい人に上手く切り取られたというものではなく、本当にホームレスなんかの命より猫の命のほうが大切なんだ、としみじみとある意味で心から語りかけていて、ポリティカルコレクトネス的にはどう考えてもIndefensible（弁護の余地のない）なものだと思います。また、個人的にも、まったく共感するところがありません。ヘイトクライムを誘発するかもしれず、その点でも極めて社会に有害な言動だったと思います。

★今回のDaiGo氏の差別発言で、YouTubeなんかの規制が強まるきっかけになるかもしれません。

芸能界を干されてもネットで売れば問題ない、というのはこれまで正しかったが、僕はそろそろYouTubeなんかのネット媒体もテレビ並みに社会的責任や倫理が要求される時代になるんじゃないか、という気がしています。TwitterもYouTubeもコロナ感染拡大につながるフェイクなんかは検閲してましたし。 https://t.co/qv2F06EEh2

— Kazuki Fujisawa (@kazu_fujisawa) August 13, 2021

　こういう差別発言の問題については、すでに多くの識者が非難の声を挙げていますから、今週はビジネスの観点からDaiGo氏について述べたいと思います。ネットコンテンツ業界の人はよく知っているのですが、じつはDaiGo氏はおそらく日本で一番稼いでいるインフルエンサーで、日本のあらゆる芸能人やYouTuberより稼いでいます。DaiGo氏が圧倒的なトップだと思われます。