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週刊金融日記 第303号 一般教養が必要なのかどうか考える、株もビットコインも大暴落、六本木で美味しい肉ビストロ、男子の一生は単純明快。一事を成せばそれで足る、他

// 週刊金融日記
// 2018年2月6日 第303号
// 一般教養が必要なのかどうか考える
// 株もビットコインも大暴落
// 六本木で美味しい肉ビストロ
// 男子の一生は単純明快。一事を成せばそれで足る
// 他

 こんにちは。藤沢数希です。
 今週はちょっと瀬戸内海まで来ています。来るときに飛行機で綺麗な富士山が見えました。船の上でこのメルマガを書いています。
 
★見事な富士山が!

★今日は船で泊まります。海の上を部屋が動いております。

 先日、経済誌のSPA!で暗号通貨投資について取材に協力しました。テーマは『俺の推奨草コイン』です。コインチェック・ショック前のインタビューでいま読むと草がぼうぼう生えそうですwww。
 ところで、草コインという言葉の語源をここで解説しておくと、元々は英語のShitcoinの直訳の糞コインの隠語です。中身が空っぽだったり、もっと酷くて詐欺やインチキICOで出てきたコインをこう呼んでいたのです。それを日本のビットコイナーがそのまま訳したら、その糞コインのホルダーに脅迫される事件が相次ぎ、発音が似ているけど、そこまで悪意が伝わらない草コインという名称になったそうです。ただ、その後は、時価総額が小さいコイン、あるいは単に価格が安い(発行済通貨数が多い)コインのことを草コインと呼ぶようになり、中身が悲惨、という意味で使っている人は少なくなったようです。言葉は生き物のように変化していくのですね。
 ところで、読者の中にはネット用語の「草」も知らない人がいるかもしれないので、それもついでに解説しましょう。笑い→warai→w、ということでネットでは(笑)のことをwで表すことが多く、これがwwwと並ぶと草が生えているように見えるので、笑い→草、というわけです。暗号通貨の用語も難しいですが、ネットスラングも難しいですね。

『週刊SPA! 2018年2/13・20合併号』 http://amzn.to/2s66Lry

 現在の草コインの状況ですが、一攫千金を狙う日本人が買い漁り一大ブームになったのですが、その後はまるで除草剤が撒かれてしまったかのように、いまや見るも無残なチャートになっており、ピークの10分の1ほどの価格になっています。また、いつか青々とした草が生い茂る日がくるのでしょうか……。

●日本を代表する草コイン投資家のハヤト・イケダ氏を億り人にしたXP/JPYの推移
https://www.coingecko.com/en/price_charts/xp/jpy

 今週も面白い投稿がいくつもありました。見どころは以下のとおりです。

—勉強関連の記載のあるバックナンバーをご教示ください
—AIに代替されないのはエンターテイメント性の高い仕事だと思います
—奥さんを選ぶ基準はどう変わっていくのでしょうか
—暗号通貨トレードで多額の利益を得たのですが確定申告は税理士に依頼するべきですか
—男子の一生は単純明快。一事を成せばそれで足る

 それでは今週もよろしくお願いします。

1.学生が一般教養を学ぶことは必要なのかどうか考える

 日本では大学の予算がどんどんカットされております。また、少子高齢化で日本も貧しくなってきたのか、大教室で教授がまるで壊れたオルゴールみたいに毎年同じような授業をするだけの文系学部は意味がないのでは、などと言われるようになってきました。科学技術など、日本の産業に役に立つものを教えろ、と。また、偏差値の低い大学はアカデミックなことなんかやめて、エクセルとワードの使い方、簿記、ビジネスマナー、英会話などを学生に勉強させよ、などとも言われています。あとは、中学や高校でプログラミングを教えろ、と。世間の声は、どんどん実学志向になっているんですね。まあ、それでも教育制度というのはなかなか変わらず、良くも悪くも、日本の学校教育は昔のままです。
 さて、Twitterなどを見ていると、こういうすぐに役に立つものを教えてもすぐに陳腐化するだけでダメだ、一般教養が大切だ、などという声も上がっております。そこで、本当のところはどうなんだろう、と考えてみたいと思います。

 恥ずかしながら、僕自身はそういう教養的な教育を受けませんでした。というか、サボっていたり、意識が低かったので、そういう機会もあったんだと思いますが、ほとんどスルーしてしまったんですね。暗記科目は嫌いだったので、歴史などは全スルーで、中学校で留年しかけました。そして、高校3年生というか、高校2年生の終わりがけに急に受験勉強に目覚めたのですが、そのとき理系でもセンター試験で国語があり、スルーしていた古文や漢文の勉強をしなければいけないことを知りました。それでいちおう本屋で入門の入門みたいな本を買ってきて勉強したものの、まったく頭に入ってきません。残り1年でずっとサボっていた高校数学の全範囲をやり直さなければいけないことを考えると、もう古文と漢文は捨てるしかないな、と。幸いなことに社会はセンター試験で地理を選択すればよかったので、歴史はまったく勉強しなくてもよくなりました。僕は30歳ぐらいになるまで、江戸時代と鎌倉時代でどっちが先か知りませんでしたし、正直、織田信長は何となく聞いたことある名前だな、ぐらいなものでした。まあ、はっきり言って知識ゼロですね。
 しかし、大学に入ると、最初の1年ちょっとはサボって留年しそうだったのですが、まじめに勉強をはじめてみると、これが天国でした。一般教養みたいな単位もあったのですが、ほとんどが非常にぬるいもので、あってないようなものでした。あとは、すべての単位が、好きで得意だった物理学に関するものばかりだったのです。さらに、他の情報系の学科の機械学習やプログラミングの単位も取りました。大学院の単位も取れたので、大学3年生のころには、僕の専門だった物性物理に関しては、大学院の単位もぜんぶ取ってしまい、卒業に必要だった単位の1.5倍ぐらい取りました。物理関係はすべて一番いい成績でした。それで、海外の大学院からオファーをもらい、そういうアカデミックなバックグラウンドが評価され、なかなか入れない外資系投資銀行からもいいオファーがもらえたわけです。
 ということで、じつのところ、僕にとって、日本の大学教育はめちゃくちゃコストパフォーマンスが良かったです。高学歴のネット論客の方たちは、割りと大学なんて意味ない派が多いんですが、僕にとってはそうではなかったということです。理系/文系が関係しているような気もしますが、必ずしもそればかりではないような気がします。

●スマホ時代の新たな国語教育が求められている
http://diamond.jp/articles/-/79217

『外資系金融の終わり』 http://amzn.to/2mGJUg1

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藤沢数希

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藤沢数希。金融日記管理人。恋愛工学メルマガ発行。理論物理学研究者、外資系金融機関を経て、作家。著書:『なぜ投資のプロはサルに負けるのか』『日本人がグローバル資本主義を生き抜くための経済学入門』『反原発の不都合な真実』『外資系金融の終わり』