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週刊金融日記 第514号 ゼレンスキー大統領演説でわかるコロナ禍が終わってもオンライン化は終わらない、日本は悪い円安が進行中、銀座ののどぐろ専門店が美味しかった、実家が太い人を羨ましく思ってしまう自分に喝を入れてください、他

// 週刊金融日記
// 2022年3月24日 第514号
// ゼレンスキー大統領演説でわかるコロナ禍が終わってもオンライン化は終わらない
// 日本は悪い円安が進行中
// 銀座ののどぐろ専門店が美味しかった
// 実家が太い人を羨ましく思ってしまう自分に喝を入れてください
// 他

 こんにちは。藤沢数希です。
 日本は三連休でしたが、僕はスノーボードに行きつつ雑務でバタバタしており、また、スギ花粉の抗アレルギー薬の副作用にも苦しめられ、メルマガ配信が遅れてしまいました。申し訳ございません。相変わらずウクライナではロシアによる侵略戦争が行われておりますが、幸いなことに日本は平和です。平和というのは、本当にありがたいことだと思います。

★ゴールデンウィーク前ぐらいまではギリギリ春スキーが楽しめますね。僕は冬は寒すぎるので、雪のコンディションが悪かろうが、ちょっと暖かくなったほうがいいです。

 ロシア前首相のメドベージェフが日本との北方領土返還交渉は、最初から全く返還する気はなく全て単なる儀式だった、と本当のことをぶちまけました。日本人は平和ボケしているので、平和的外交でロシアから領土を返してもらえると信じて、ロシアでの資源開発などに多額の援助をしましたし、安倍元首相などは、馬鹿プーチンと必死こいて仲良くしようとしていました。結果だけ見れば、キャバ嬢がいつかはやらせてくれると信じて多額の金を使っていたのに、裏で馬鹿にされている非モテ男性客のようになってしまいましたね。とほほ。

●北方領土巡る対日協議、常に「単なる儀式」 メドベージェフ氏
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-03-22/R952FMT1UM0W01

 まあ、領土を返してもらいたかったら、いまロシアがウクライナ侵略で大変なときに、この辺の海域や北海道で米軍と大規模な軍事演習でもして、どさくさに紛れて自衛隊を送りこんじゃうしかないんじゃないでしょうか。いまが最大のチャンスですね。
 北方領土は、第二次世界大戦の終わり、日本がポツダム宣言を受諾し降伏の意図を明確に表明したあとに、ソ連軍がどさくさに紛れて侵攻しました。こうして北方領土は取られてしまいました。しかし、このとき北海道で命を懸けて戦ってくれた人たちがいたからこそ、北方領土だけで済んだとも言え、あやうく北海道までソ連に取られるところでした。北海道を防衛してくれた人たちのおかげで、こうしてコロナ禍で海外旅行に行けなくても、北海道に国内旅行に行って、美味しいいくら丼を食べたりスキーしたりできるわけですね。感謝です。

 ウクライナ軍は下馬評を覆し、物量にものを言わせるロシア軍の侵略に対して明らかに善戦しております。ロシアは20万人ほどの兵力をこの侵略に投入したのですが、すでにロシア軍の死者は1万人を超え、負傷などで約4万人が戦闘不能になっていると推計されています。とんでもない被害をロシア軍に与えています。
 ウクライナは善戦しているのですが、マリウポリでは悲劇が起きました。2014年にロシアが不当な方法で併合したクリミアと親ロシア派武装勢力が一方的に独立宣言したロシアとの国境に接しているドネツク州のちょうど中間にあり、軍事的にロシア→ドネツク→クリミア半島とつなげることができるため、マリウポリはロシアにとって非常に重要なところで、徹底的な空爆や砲撃により完全に破壊されてしまいました。おびただしい数のウクライナ市民が犠牲になっています。
 戦争にはモラルも何もないかもしれませんが、苦戦が続くロシア軍は道徳的基準を切り下げており、非戦闘員をこのように無差別に殺戮しております。

●ロシア軍の死者は最大1万5000人か、NATO軍高官の推計
https://www.cnn.co.jp/world/35185307.html

★ウクライナ東部の人口約50万人のマリウポリの街はロシア軍による無差別砲撃で廃墟と化してしまいました。チェチェンやシリアで行われた残虐な戦争犯罪が繰り返されています。

★ロシア国内ではクリミア併合8周年記念を祝う盛大な式典が開催され、そこでプーチンが戦争の正当性をスピーチし、観衆は熱狂しておりました。

 今週も読者から興味深い投稿がいくつもあります。見どころは以下のとおりです。

  • 彼女の親と食事をすることになったのですがどんなお店を選べばいいですか

  • 160cmバーベルと15kgプレートで自宅デッドリフトが可能

  • 採用した人事部を批判せず新入社員の能力を腐す人々

  • 耳からのほうが英単語を覚えられますか

  • 睡眠について所長が実践されているTipsを教えてください

  • 実家が太い人を羨ましく思ってしまう自分に喝を入れてください

 それでは今週もよろしくお願いします。

1.ゼレンスキー大統領演説でわかるコロナ禍が終わってもオンライン化は終わらない

 ゼレンスキー大統領が世界の議会でオンライン演説し、ウクライナの窮状を訴えさらなる支援を呼びかけました。イギリス、アメリカなどの議会でのスピーチはスタンディングオベーションで迎えられ、すぐさま大きな支援につながりました。
 本日、日本の国会でもゼレンスキー大統領がライブで演説を行ないました。

●ゼレンスキー大統領の各国議会演説、ロシアとの戦争で新たな武器に
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-03-24/R97WLQT0AFB401

●「ゼレンスキー氏のスピーチ」は、超一流の典型だ
https://toyokeizai.net/articles/-/540634

●ゼレンシキー大統領の日本の国会での演説全文日本語訳
https://www.ukrinform.jp/rubric-ato/3437813-zerenshiki-yu-da-tong-lingno-ri-benno-guo-huide-yan-shuo-quan-wen.html

 スピーチの内容やそれがどれほど驚異的な効果を生み出しているのか、というのはすでにいろいろな識者が書いていますから、僕は別の観点から思うことを書きたいと思います。それは、コロナ禍での一過性のものだと思われていたこうしたオンラインでのミーティングは、もはや完全に社会に根づいた、ということです。
 当然ですが、わざわざ移動して物理的に相手に会いにいかなくてもいいので、ミーティングはZoomなどを使ってオンラインで済ませたほうが圧倒的に楽です。しかし、オンラインではどうしても感情などが伝わらないので、大事なことは実際に会わないとダメだ、などと言われておりましたが、ゼレンスキー大統領はこうしてオンラインでのライブ演説で、震えるほど聴衆を感動させています。また、これほど短期間に、世界各国の議会で公演するなど、オンラインだからこそ実現できたことです。
 もはやオンラインでのミーティングは社会に必要不可欠のものとなったと思います。実際に、僕も会計士や弁護士などとのミーティングはもっぱらオンラインとなり、それはコロナ禍が終わっても変わらないでしょう。

週刊金融日記 第475号 コロナ禍が終わってもZoomミーティングは残るが在宅勤務は残らない

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