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週刊金融日記 第95号 ナンパの地蔵現象の科学、新興国不安、銀座のデカネタの高級鮨、家入一真LINEトーク、46歳から恋愛工学を学びはじめ10年ぶりに素人女性とセックスしました、他

// 週刊金融日記
// 2014年2月3日 第95号
// ナンパの地蔵現象の科学
// 新興国不安
// 銀座のデカネタの高級鮨
// 家入一真LINEトーク
// 46歳から恋愛工学を学びはじめ10年ぶりに素人女性とセックスしました
// 他

 こんにちは。藤沢数希です。
 先週号は割りと軽かったんですが、今週号は超盛りだくさんです。ヤバいです。
 まずは、なんと言っても、東京都知事選に立候補している家入一真さんが、不定期でやっている堀江貴文さんとのLINEトークに参加してくれて、めちゃくちゃ面白いことになりました。家入さんの人となりがよくわかるトークになったのではないでしょうか。
 冒頭の恋愛工学の論文ですけど、ACSモデルの解説の前に、今週は地蔵問題について考察しています。これもかなり深いです。
 さて、人生相談コーナーも重要なトピックが色々ありますね。次のトピックは読んでおくといいと思います。

—ボディタッチの仕掛け方とACSモデル
—身元のよくわからない女子とのアポの方法
—藤沢さんが過去に愛した女性についてふたつのご質問よろしくお願いします
—なぜ女の勘は鋭いのですか?
—合コン戦略を教えて下さい
—友情とセックスの関係について
—恋愛工学における告白の定義
—46歳から恋愛工学を学びはじめ10年ぶりに素人女性とセックスしました!

 それでは今週もよろしくお願いします。
 今週は東京都知事選なんで、都民はちゃんと選挙に行きましょうね。

1.ナンパの地蔵現象の科学

 多くの男性向けの恋愛マニュアルで非常に軽く扱われているが、じつは極めて重要な問題がある。地蔵問題である。
 よく考えれば当たり前なのだが、恋愛というものは男が知らない女に話しかけることからはじまるのだ。これが学校や職場なら、話しかけるのはそれほどむずかしくないかもしれない。あるいは呼ばれた合コンなどでは、さすがにほとんどの男が初対面の女に話しかけることができる。
 実際のところ多くの男は、学校、職場、たまに呼ばれる合コンぐらいでしか知らない女に話かけることができない。それゆえに極めて貧弱な出会いエンジンしか構築することができず、数少ないコミュニケーションが成立した女をすぐに好きになってしまい、非モテコミットに陥り(第36号)、ひとりの女に拘泥し、悲惨な末路をたどることになる。 

 ところが、知らない女に話しかける、つまりナンパができると出会いのシーンは一気に広がる。ストリート・ナンパ(ストナン)、クラブ・ナンパ(クラナン)などはもちろんだが、そこまでガチなナンパじゃなくても、ナンパ・スキルのある男は、仕事関係で出席したちょっとしたパーティーなんかでもすぐに知らない女の連絡先をゲットしてしまい、気がつくと恋に発展させてしまっているのだ。

 しかし、である。多くの男が、知らない女に話しかけようと思うと、顔が引きつって固まるのだ。通りすぎて行く女を眺めているだけで何もできない現象を、日本のナンパ・コミュニティでは「地蔵」と呼んでいる。道端で道行く人々をじっと眺めているだけで、その突っ立っている様子が石でできた地蔵にとてもよく似ているからだ。

 ナンパというのは、失敗しても(実際にほとんどが失敗するわけだが)何も失わない。大都市の匿名性があるからだ。東京のような大きな街では、どこかで女に話しかけてガン無視されようと、軽くあしらわれようと、二度と会うことはないのだから、全く自分の評判が傷つくこともない。それを見ていた他の道行く人々とも二度と会うことはない。
 しかし、声をかけ続ければ、大数の法則で、必ずいつかはセックスできるのだ。それはこれまでに恋愛工学で解説してきたスタティスティカル・アービトラージ戦略などで自明のことだろう。ナンパというのは、まさに現代の恋愛市場のフリーランチなのである。
 ところが、ナンパのためのオープナーやその後のゲームを有利に進めるルーティーンやNLPに基づくコミュニケーション・メソッドなどの数々の恋愛工学のテクノロジーも、地蔵である限りは試すことができない。試すことができなければ経験値も得られないのだ。我々、週刊金融日記のコミュニティが獲得したこの膨大な知識も、地蔵である限り宝の持ち腐れであり、恋愛工学の武器もただ錆びていくだけなのである。
 そして、多くの男にとって恋愛の最大の難関が、じつはこの一番最初の知らない女に勇気を出して話しかけるという、そこにあるのだ。つまり、ドラクエでいえば、レベル1でいきなりラスボス並に強い奴がすでにそこにいることになる。

 なんてこった!

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