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週刊金融日記 第87号 開回路(NLP:OpenLoop)と小説の書き方とナンパ、米雇用統計上振れ、金沢一泊温泉旅行、カフェ・ナンパの一連の流れ、他

// 週刊金融日記
// 2013年12月9日 第87号
// 開回路(NLP: Open Loop)と小説の書き方とナンパ
// 米雇用統計上振れ
// 金沢一泊温泉旅行
// カフェ・ナンパの一連の流れ
// 他

 こんにちは。藤沢数希です。
 さて、AMで連載していた長谷川アナとの対談が完結しました。ところで、AMの担当者に誤字脱字のメールを送ったら、エラーになるので、何かと思ったら、AMと出会い系サイトが、LINE株式会社からミクシィに売られて、AMはミクシィ傘下になっていました。

「モテ」は社会的な文脈に依存している!
http://am-our.com/love/184/8296/?p=3

 さて、今週のメルマガは、まあ、毎週、面白いのですが、特にいい出来だと思いましたね。旬の食材を上手く料理できた感じです。
 人生相談コーナーでは以下のトピックが面白いのではないでしょうか。

—LINE IDゲットからアポ取りまでの流れ(スタバ編)
—男女の容姿のたすき掛けの法則について
—本当にデートでは聞き役に徹するのが勝利の方程式なのか?

 最近は、急に寒くなって来ましたね。みなさん風邪など引かないように、気をつけて下さい。
 今週もよろしくお願いします。

1.開回路(NLP: Open Loop)と小説の書き方とナンパ

 経済問題についてブログを書いたり、研究論文を書いたり、あるいはビジネスのプレゼンテーションをしたりするときの文章と、小説のようにストーリーを書くときの文章は大きく違います。前者は、とにかくわかりやすく書ければ、それでいいわけです。
 文章は起承転結などと言いますが、最近では、起承転結の文章などは長すぎて読んでもらえません。ビジネスでもブログでも、正しい文章の構造は、結、結、結、です。
 最初に結論を書いて、次にその結論がなぜ得られたのかを説明して、最後にその結論で何がわかったり、いままでと何が変わったかをこれまでの材料を使って説明して、また結論をまとめるのです。

 しかし、小説の書き方は違います。最初から結論が書いてあっては面白くありません。面白い小説は、どこを読んでも、ある種の謎が埋め込まれています。その謎が、読み手に次のページをどんどんめくらせていくのです。
 人間は好奇心があるので、何かの物語や考え方などで、わからないことがあったり、抜け落ちている情報があると、その穴が開いている部分を必死で埋めようと、脳が勝手に情報を探し求めます。
 こうした人間の性質は、心理学のNLP(神経言語プログラミング)では、開回路(Open loop)と呼ばれています。
 簡単に言えば、Open loopを作るとは、何らかのストーリーやコンセプトを途中で終わらせて、完結しないままにしておくことです。Open loopにより人間の好奇心を大いに刺激できるのです。

 恋愛に必要なのは、研究論文やビジネスのプレゼンテーションに必要な文章の書き方でしょうか? それとも、小説を書くときのような文章の書き方でしょうか? いうまでもなく、必要なのは後者のほうです。
 優秀なビジネスマンや研究者、医師や弁護士といったエリートが、年収300万円のナンパ師に軽々と恋愛で負けるひとつの原因が、こうしたコミュニケーション・スタイルに起因している、と僕は思っています。
 最初から結論を言うような、「僕は〇〇という会社に勤めていて、年収□□万円」みたいな会話は、そこで物語が完結してしまって、薄っぺらい人、モテない人、セックスに必死な人、という印象を女子に与えます。本メルマガで何度も言っていますが、こういう自慢話は、女子との会話では常に致命的なダメージを与えます。

 僕が最初に、Open loopの威力を知ったのは、外資系投資銀行に就職して、名刺を持って六本木のクラブにナンパしに行ってもぜんぜんモテずに、逆に、自分の職業に関して、適当にはぐらかしていたときにモテたときです。
 当時、僕は初任給で1000万円もあり、狭き門の外資系投資銀行の社員になったことで、さぞかしモテるだろうと思ったのですが、以前の貧乏学生のときより全くモテなくなりました。
 これは以前、AMでのインタビューで書きましたね。

『年収1000万円以上の男はモテない』
http://am-our.com/special/155/6939/?p=1

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