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週刊金融日記 第557号 マリコ様の見事な離婚係争の戦い方を解説します、日銀YCC解除カウントダウン、創業者亡き後もコスパが良い俺のフレンチ、ウーバーイーツ配達員が成り上がるには

// 週刊金融日記
// 2023年1月16日 第557号
// マリコ様の見事な離婚係争の戦い方を解説します
// 日銀YCC解除カウントダウン
// 創業者亡き後もコスパが良い俺のフレンチ
// ウーバーイーツ配達員が成り上がるには
// 他

 こんにちは。藤沢数希です。
 週末は共通テストでした。昨年は、津波で東北沿岸の会場で中止になったり、東大本郷キャンパスの会場で、このままの成績では最難関の東大理三(医学部)に入れないと絶望した進学校の高校生が上京して複数の受験生を刺すという痛ましい事件が発生したりしました。また、日本社会がコロナ禍でピリピリしており、陽性ならもちろんのこと、濃厚接触者認定でも受けられないということで、受験生を抱える家庭では、ウイルス対策で毎日ピリピリしておりました。
 しかし、何と言っても一番の波乱は、数学1Aの平均点が38点(100点満点)で2Bも43点で、多くの科目がセンター試験時代を合わせても史上最低点となるという、突然の難化が起こったことです。数学などは試験中に女子高生が泣き崩れたりしていたそうです。東大理系なんかに合格した学生も点数が取れておらず、難化の影響は学力最上位層にも直撃しました。とはいえ、入試というのは、結局は上位○○人が受かる、というだけの相対的な順位を競うゲームなので、試験が簡単だろうが難しかろうが、そこまで大きな影響はないのですが、こうやって試験が激しく難化すると面白い現象が起きます。その科目で点を稼ごうとしていた受験生もコケたり、逆に不得意だった受験生がそういう得意な受験生に点差をつけられずに助かったり、抜きん出てトップクラスに得意な受験生が、低い平均点で一気に差をつけることができて、他の科目がボロボロでも合格したり……、と入試というゲームは意外と複雑です。

★波乱の昨年の共通テストと違って、今年は大きな事件も起こらず、問題の難易度も平常だったようです。

★ふつうは試験問題が難しくなったほうがその科目が得意で点を稼ぎたい受験生に有利に働くのですが、難しくなりすぎると、逆に少々得意な受験生もコケて、点差をつけられなくなってしまいます。この場合、超得意な受験生と、苦手な受験生の両端が得します。

 そして、大人になった後に共通テストの話をしていると、日本社会では、お前の人生のピークは18歳だ!とみんなからことさらにバカにされるというのも毎年の光景です。高校生のときに、サッカー部とかバスケットボール部とかでがんばってインターハイまで行った、みたいな話は、なんかすごく爽やかな青春のエピソードとして、合コンなどで話しても好意的に評価されるのに、受験勉強をがんばった話をして過去のセンター試験の点数を開陳すると、この陰キャ!お前の人生のピークは18歳!!とTwitterなどで罵倒されるのは、とても興味深い現象だと僕は思います。
 拙著にも書きましたが、これは逆に、日本のホワイトカラー予備軍の子どもたちが通過するこの「大学受験甲子園」という一大イベントの思い出が、どれだけ日本人の深層心理に大きな傷跡を残しているのか、ということの証左なのかもしれません。

週刊金融日記 第505号 日本人は高偏差値ほど学歴コンプをこじらせている

 このように共通テストは日本人の一大イベントであり、おかげさまで拙著も最近よく売れたのですが、残念ながら品切れです。増刷かけて市場に出回るのにけっこう時間がかかるので、紙の本がほしい方は、大型書店に行けばまだ残っているかと思います。中学受験の逆算とか鶴亀算とかの解説に力を入れていて、もちろんKindle版でも図表は見れるのですが、紙の本のほうがキレイに見開きで図表が見れていい感じなんですよね。

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 今週も読者から興味深い投稿がいくつもあります。見どころは以下のとおりです。

- 日本円が紙屑になった場合日本の証券会社も破綻して保有資産も紙屑になりますか
- ウーバーイーツ配達員ですが33歳から成り上がるにはどうしたら良いでしょうか
- 外資系投資銀行就活をフレームワーク化した本を出版しました
- 最近ふと恋愛工学を知り重要バックナンバーを読破してAクラス女子(30歳)にチャレンジした結果

 それでは今週もよろしくお願いします。

1.マリコ様の見事な離婚係争の戦い方を解説します

 これまで有名人の離婚騒動については本メルマガで度々解説してきました。このメルマガ読者は真の意味での教養を身につけた高潔な方々ばかりなので、正直、有名人の痴話喧嘩を覗き見るというようなことを書いてもまったく需要がありません。結婚や離婚の法律が実際にはどうなっているのか、また、日本の社会規範がこうした有名人たちの係争にどう反応するのかについて、社会科学的な理解を深めるためのケーススタディとして取り上げてきただけです。
 最近では、マリコ様の件について世間で話題になっておりました。いささか遅いタイミングですが、この話題を取り上げることにしました。当初は特に新しい観点などなく、本メルマガで取り上げるほどのことでもない、と考えていました。しかし、いろいろ調べていると、書籍やメルマガのバックナンバーで過去に取り上げていなかった重大な新しい観点があることに気づきました。それは、親権問題です。今回は、日本の親権がどのように司法で取り扱われるのかを解説し、マリコ様に不倫をされた旦那が窮地に陥っているのですが、その理由をくわしく説明しようと思います。結論から言うと、不倫された旦那はすでに詰んだものだと思われます。

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 まずは読者の方の投稿です。

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- マリコ様について恋愛工学の視点から語ってほしいです

篠田麻里子の不倫疑惑が話題です。

●浮気疑惑の音声流出も折れない「上からマリコ」 ママタレの地位失墜も…篠田麻里子「不倫したという事実ありません」きっぱり否定
https://www.zakzak.co.jp/article/20230109-LAWXCCAC5ZI5ZC3OWCVYNZVTVU/

この件について恋愛工学の視点から語っていただきたいです。
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