見出し画像

『呼吸申請』紹介

先日ご案内の通り、11月23日の文学フリマ東京では、ぬまさんの『呼吸申請』の委託販売を行います🥳🥳🥳

ぬまさんに告知&内容紹介のメッセージをいただきましたので、ぜひお読みください〜!

     *

はじめまして、ぬまと申します。
この度、数田氏のご好意により第三十三回文学フリマ東京にて文庫を1冊置く機会を頂きました。
当初ただの文字の羅列であったものが、数田氏による美しい版組構成と、安藤ゆう氏による素敵な表紙デザインによって1冊の本の形になりました。
お二方に、最大限の感謝を。
自作の短編集を出すというのは気恥ずかしいものですが、紹介させて頂きます。

『呼吸申請』(110ページ/300円)

呼吸申請cover-艇圧縮@0.5x@0.5x

<収録作品>
「呼吸申請」

その時僕はどうやって僕自身を殺そうとするのだろう――。
遠木樹は苛まれていた。元恋人からの罵倒に、兄からの嘲笑に。
飼い犬の元飼い主であるサヤ子さん夫妻に戸惑いを覚えながらも交流を重ねる樹。
そんな中、サヤ子さんの夫が怪我で入院してしまい……。
人との関わり方を模索する青年のとある日常。

「田んぼ三姉弟」
あの二人なら、「久し振り」の一言で、ただの幼馴染に戻してくれるのかもしれない――。
神田と田川と川井田、かつて「田んぼ三姉弟」と呼ばれた幼馴染の男女三人は、田川の発案で浅草で再会する。
三人それぞれの、現在の人間関係に対する考え、幼馴染への思いを綴るオムニバスショートストーリー。

「ご清聴ありがとうございました」
僕は玲くんの妄想の産物なんです。麗お姉ちゃんも玲くんの妄想の産物なんです――。
ゲイの、ゲイによる、ゲイの為のスピーチサークル「かしこ」。
引き籠りの青年、多田野玲は妄想の弟である礼と、妄想の姉である麗とともに、サークル参加に向けてのシミュレーション「かしこごっこ」を企画する。
妄想のきょうだいと共にシミュレーション終える時、青年に湧き上がった決心とは。

「ご清聴ありがとうございました アナザーサイド」
あたし達きょうだいは、玲の調和を保つ為に生まれたんだから――。
多田野玲の妄想の姉である麗は、シミュレーション「かしこごっこ」という茶番を冷ややかに見守る。
妄想の弟である礼とは別の視点で描くショートショートストーリー。

お手に取って頂くだけでも幸甚です。ご覧頂きありがとうございました。

この記事が参加している募集

文学フリマ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?