もろもろのメンテナンス(あるいは、中年の老いについて)

10月7日水曜日に、へとへとなまま会社帰りに歩いていたら、歩道の縁石に左足の爪先を引っかけて、足首と膝を捻挫し、脚を引きずりながら帰宅した。これはまずいと思い、帰宅して風呂から出たあと、家にある湿布を膝に当てた。足首の痛みは翌日から出てきた(老いを感じる)。

ぼくは皮膚が感じやすいので、湿布を何日も貼ると皮膚にできものができたり、炎症を起こして爛れてしまう。それでも時間を空けたり工夫して、約2週間湿布を貼り続けた。ようやくきょうは良い感じだったので、塗り薬だけにして出かけたのが失敗だった。夜になって膝も足首も再び痛み出した。まったく困ったものである。無職であれば自室でゴロゴロして膝と足首をじゅうぶんに休ませることもできるのだが、そうはいかない。仕事に行くので毎日6000-7000歩は歩いている。そうするとなかなかキズも直りが悪いのである。

いっぽう、きょうは歯科に行って虫歯の治療をした。3月に池袋で仕事をしていたとき、タブレット菓子を思いっきり噛んだら、虫歯の治療をしたあとをふさいだ金属製のフタが外れてしまった。まあいいやと右下奥から2番目の歯を放置していたのが仇になった。歯磨きはもちろんしていたのだが、かなり大きな虫歯ができてしまい、冷たいものや熱いものが染みるようになってしまった。両親が長年世話になっている地元の評判のいい歯科に行き、10月1日から治療を開始した。治療の合間に他の歯や歯肉のチェックをされ、他にも虫歯が2本あること、以前治療し虫歯のあとに被せたフタに穴が開いており、それらも順々に治療することになった。おそらく来年の2-3月くらいまでは歯科にも通院することになるだろう。多少歯周病もあるようだから、それらも治療すると考えると、5月くらいまでは病院通いが続くのかもしれない。

別に構わないのだが、歯科というのはなぜ悪いところを一気に治療してくれないのだろうか。一度行っても20分くらいで治療が終わってしまって、また次回いらっしゃいということになる。会計は2000円くらい。別に倍額とっても構わないから40分くらい治療してほしいのだが…こちらもそうヒマではないのである(おそらくここには保険点数の問題が絡んでいて、数を多くこなしたほうが儲かるのだろう)。資本制下の歯科だし、設備投資もしていることだから回収しなければならない金額が大きいことは承知しているが、それにしても毎週貴重な休みの一部を割いて通院するというのは何か不満を感じる。ちなみに土曜日は品川の精神科へ行く。これは月一だから、まあいいのだが、歯科は毎週定期的に通うことになりそうだ。しかしこの面倒が、この先50年くらいの歯の健康のための第一歩だと考えれば安いものなのかもしれない(時間と労力とお金の面でも)。

これから季節は冬に向かい寒くなる。コロナ問題もあるから、風邪はおろかインフルエンザに罹ることも避けてゆきたい。きちんと休養をとって、休みなく働いて、お金を貯めて、休みの日は病院へ足を運ぶ…何か懐かしい感じが否応なしに胸中に湧き上がってくる。そう、かつてICT業界でサラリーマンをやっていた時もこんな感じだったな、と。あの頃と違うのは、仕事のストレスがだいぶ軽いこと、実家暮らしであること、そして所得は当時に比べてとても低いことである。いずれにしても、年末まで大過なく過ごしていきたい。今年は年始からアメリカがイランの将軍を暗殺したり、コロナが全世界に蔓延したりとんでもない一年だった。2021年はもうすこし穏やかで皆が微笑んで暮らせる世界になってほしい。それがきわめて困難なことであることが分かっているからこそ、そう願わずにはいられないのである。

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