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着付け師という副業のすすめ


以前、別のブログで投稿した記事をnoteにも残しておこうと思います。(2021年に投稿した内容を一部修正して投稿しております。)


着付け師という仕事



着付け師とは、その名の通り着物を他者にお着せするお仕事です。"着せ付け"などといったりもします。

雑誌や映像などでモデルさんにお着付けする商業用着付けと、一般のお客様にお着付けする着付けと、大きく分けて2パターンあります。
同じ"着付け"ですが、実はそれぞれ着付けの目的(見せ方)が異なるため、着付けの際に気をつけるポイントが違っていたりします。商品を良くみせるための着付けをするのか、その方にあった着付けをするのか。面白いですよね。

副業におすすめなのが、一般の方にお着付けして差し上げる着付け師です。着付け師の派遣会社に登録したり、美容室やホテルに所属したり、フリーランスで動いたりと、働き方は様々。
もちろん本業にしても良いのですが、まずは副業として現場経験を積んでから本業としてやっていけるのかを検討されても良いかと思います。何があるかわからない世の中ですし、2足のわらじでも3足のわらじでも、履ける方は履いて頂いて、収入源はいくつか確保しておいた方が何かと安心なのかな?と、感じております。


では、着付け師をおすすめする6つのポイントをご紹介していきましょう。少しでも興味を持って頂けたら嬉しいです。そして、「着付けの技術、習得してみたいな」と思って頂けましたら幸いです。


副業におすすめな理由

副業にオススメな6つの理由、その1。


自分の腕さえあれば どこにいても



「自分の腕さえあれば、仕事ができる」

つまり、都会でも田舎でも、着物を着たいと思う方がいれば、場所を選ばすお仕事はあるのです。
もちろん、海外でも。日本人コミュニティで活動してみたり、現地の方向けに着物体験や浴衣体験を開催してみたり。
もしかしたら、日本領事館から着付けのご依頼があるやもしれません。ちょっと飛躍し過ぎてしまいましたが、つまりは、自分次第でいかようにも働けるということです。

着付け師とは、「お客様に着物を着せる」。
ただそれだけの、至ってシンプルなお仕事。

しかしながら、シンプル故に奥が深く、「ただ着せる」と「その方の身体に合わせ、美しく心地よく着せる」の間には技術習得と経験が必要になってきます。

こんなことを書いてしまうと、「じゃあ難しそうだから軽々しく始められないわ」と思われてしまうかもしれませんね。

でも、良く考えてみて下さい。
一般的なお仕事も、新卒で会社に入って、新人研修を受けて、仕事を覚える。3年目まではペーペーで、6年目くらいでやっと中堅。(年数は業種にもよりますが、私の前職ではこんな感じでした。)
世の中の流れがとても速くなっている今の時代、ベテランになっても学び続けていかなければ時代に取り残されてしまいます。何事も責任ある仕事には時間と労力がつきものです。


身に付いた技術は、誰にも奪うことはできない


私の師匠の言葉です。


頑張って習得してきた技術は、決して消えることなく、裏切ることもない。
私もそう感じています。


自分の生活拠点に左右されることなく働ける。
そんなスキルを持っていたら、人生100年時代、きっと役に立つはず。


オススメな理由、その2

生涯現役

世の中には、年齢適齢期のある職業がありますが、着付け師に旬はありません。働きたければ身体が動く限り働けます。更には、歳を重ねれば重ねる程、貫禄と経験が付いてくるのです。

貫禄。

これは、若手にとって、なんとも厄介なものでして、初めてお伺いさせて頂く現場ですと、「若い」というだけで、お客様が少し不安になられることがあります。
逆に歳を重ねていくと、それだけで「凄み」が備わってくれるのです。今から始めれば、70代にはあなたもきっと大先生になれるはず。(もちろん、きちんとした着付けが出来ている事が大前提ですが)


着物の世界は、歳を重ねる事が利点にしかならない世界。

私自身も40過ぎですが、着付け師界隈ではずっと若い若いと周りの方に言って頂いております笑。



オススメの理由3つめは、


仕事現場には身軽で向かえること。

▶︎衣裳敷

▶︎着付け用ピンチ(クリップ)数個


衣裳敷と着物クリップ

究極、この2つさえあれば仕事は出来ます。
現場では様々なアクシデントやシチュエーションがありますので、実際には他にも備品や小道具を持ち歩いていますが、突き詰めればこの2つかと。

つまり、仕事を始めるにあたって、初期費用は必要はないということです。


着付け教室に通い、他装を学んでいる段階で既に色々と練習着物や着付けに必要なものは購入していますので、改めて揃えるものは何もないのです。



オススメ理由その4

週末のちょっとした時間で副収入

結婚式参列や卒業式、入学式、お祝い事や会食等、着付けのご依頼は週末に頂くことがとても多い。
そして、お一人様1時間もかかりません。

平日はメインのお仕事をして、週末は午前中1時間だけ着付け師として働く。
1時間だけなら、"折角の休みの日なのに休めない、、、"なんて感じる事もないかと思います。

上手にスケジュール管理して、気軽にダブルワークを始められます。



オススメ理由その5

仕事で幸せな気持ちになれる

ご依頼を頂く日のほとんどが、お客様にとってお祝いの日なのです。

お子さまの誕生や成長行事、人生の節目、お祝い事など、お客様の佳き日に着付けという形でお手伝いさせて頂きます。

下のお写真は、お嬢さんの幼稚園卒園式にお着物で参列されるお母様のお着付けを担当させて頂いた時のもの。卒園されるお嬢様本人が、とてもとても喜んでくれました。
着付けの最中も、ママ可愛い可愛い💕と、ずっと近くで見守っていてくれました。

そんな姿がとても愛おしく、こちらも幸せな気持ちになります。

このように、仕事をしながらホッコリ御福分けを頂き、且つありがとうございますと感謝の言葉まで頂ける…

着付け師は、こんな素敵なお仕事なのです。


最後のオススメ理由

今後予想される着付け師の急激な減少



現在、ご自身で着物が着られる方が減っています。つまり、着物を着るには着付師が必要なのです。そんな中コロナ禍によって引退される高齢の着付師さんが増えました。
成人式当日や卒業式シーズンは着付師の数がギリギリの状態です。着付け師が数十人集まる会場でも、私より若そうな着付け師さんは1人か2人。「着付け師がいなくて着物が着られない」という状況にならないためにも、私も後進育成に力を入れています。

少しでも着付けに興味を持って頂けたら、是非他装を学んで頂きたい。着付け師仲間が増えて下さると本当に嬉しいです。

10年後20年後、着付け師が足りなくなる時代が必ずきます。その時に「着付けができる」という事が今以上にとても価値あるものになっているはずです。

是非素敵な先生や教室を探されてみて下さい。

てくてくサロンでも、他装レッスン(着付け師育成レッスン)をご用意しております。
全くの初心者さんもブラッシュアップされたい着付け師さん美容師さんもレッスン可能です。お気軽にお声掛けください。
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