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「介護時間」の光景

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家族介護者の独特の緊張感があった頃の、日常の小さな風景の違和感を書いています。それを、現在の「同じ日付けの日」の光景と合わせて、投稿するようにしています。
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2020年12月の記事一覧

「介護時間」の光景㊴「あんたん」。12.15.

 いつも読んでくださっている方には、繰り返しのようになり申し訳ないのですが、今回も最初は、2013年で、7年前の話です。(終盤に、2020年12月15日の話を書いています)。 2013年のこと  この2013年は、3月に大学院を修了した年でした。  仕事を辞め、介護に専念するようになり、家族介護者にこそ心理的なサポートが必要だと思うようになり、実母が亡くなってから、勉強を始め、臨床心理士になるために大学院を受験し、二度目に合格し、2010年から通うようになりました。在学中

「介護時間」の光景㊳「パイプ」。12.12.

最初は、2007年の話です。いつもは、1日だけの話ですが、今回は、2007年5月から12月までのことになります。  今から、13年前です。  終盤に、2020年12月12日のことを書いています。 (私の経歴などは、ここをクリックしていただければ、概略が分かるかと思います)。 2007年5月からのこと   前半は、かなり昔のことになり、申し訳ないのですが、2007年のことです。この年の5月に母が亡くなりました。7年間、ずっと母の入院している病院に「通い介護」(リ

「介護時間」の光景㊲「飛行機雲」。12.2.

前半は、16年前の12月2日の話です。  後半に、2020年12月2日のことを書いています。 かなり昔のことになり、申し訳ないのですが、この2004年は、いま振り返っても、個人的には、かなり辛い時でした。 1999年から介護を始め、仕事もやめ、2000年から母親には病院に入院してもらい、そこへ週に3回ほど通い続ける日が続いていました(リンクあり)。  家に帰ってからは、妻の母親である義母の介護を、妻と一緒にしていたのですが、2004年くらいは、入院中の母