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コテンラジオ ヤンヤン編が 人をイノベーションに誘う理由ー知性の核心は知覚にある-310号-

(2024年9月19日の10分解説動画を記事化しました)

ヤンヤンさんが10月にゲストに来てくれるということで、すばらしい質問がありました。「これについて、ちゃんと答えたほうがいいし、誠実だな」と思ったので、お答えしたいと思います。「なぜ、心を動かす長い物語の追体験が、自分の物の見方や気づき、学びを変えていけるのか」というお話です。

毎月1回、Q&Aをさせていただいているのですが、今回はこちらの質問がありました。「ヤンヤンさん、対談オファーありがとうございます。COTENラジオのゴッホ編や、やなせたかし編を聞いて、どのように見方が変わったのか、尾原さんなりの気づきや学びの一部を教えてもらえたらうれしいです。よろしくお願いします」というご質問です。

動画で答えようと思った理由について、大前提にあるのは、「どういう気づきや学びがあったのか」を答えないからです。思考で考える問題は、気づきをシェアすることによって増幅されていきます。一方で、心が動くものや「心が動くことによって見えるようになること(知覚)」から生まれるものは、人によってまったく異なります。

ですので、「僕がその物語をインストールすることで、何が見えるようになったか」をシェアすることは、反対に「物語をインストールすることによって、みなさんの物の見方が変わること」を阻害します。そのあたりの仕組みをきちんとお話ししたいと思ったので、解説させていただきます。

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なぜ、追体験が必要なのか

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まず、ヤンヤンさんによる、アンパンマンの作者「やなせたかし編」「ゴッホ編」の何がすばらしいかという、構造の話からご説明します。やなせたかし編は「YouTube」にすべて上がっていますし、ゴッホ編も、今週あたりに終わると思うので、一気に聞くことをお勧めします。

要は、僕らは、やなせたかしさんの『アンパンマン』という絵本を見て過ごしてきましたし、ゴッホも、向日葵など、いろんな絵を見てきました。これらを見ていない人は、少ないと思うのですね。

前回の解説では、「やなせたかしさんやゴッホの人生にどのような出来事があって、彼らがそこで何を感じて、交友関係や作品がどう変わってきたかという一連のストーリーを聞いていると、まず自分の心がアップデートされますよね」という話をしました。それを難しい言葉で言うと、『ファスト&スロー』のシステム1とシステム2の話です。こちらは、前回の話を聞いていただければと思います。

では、僕の心がアップデートされて気づいたことをシェアしても、意味がないのはなぜかというお話ですが、尾原が常々引用する、仲山進也さんの図があります。ㅤ


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