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一般人がアメリカ大統領選挙について考えてみた

アメリカの政治はそんなに詳しくないのですが大統領選挙について思うことを書いてみます。

来月に迫った大統領選挙、バイデンが有利だと言われているが、フタを開けるまで分からないというのが世界のほとんどの専門家の見方のようだ。接戦だった場合トランプが訴訟を起こす可能性もあり、もう極限スーパーエクストリームカオスな選挙になりそうだ。

4年前の選挙でトランプがヒラリーに勝ったが、個人的には「まぁそうだろうな」と思った。

経済政策やら、不正メール問題やら、庶民軽視のエスタブリッシュやらいろいろ言われていたが、個人的にポイントだったのは「トランプのパワー」だ。

政治家であれ隊長であれ社長であれ、リーダーは「パワー」が一番重要だ。トランプはヒラリーに比べ若々しく、カリスマ性があり、明らかに強く、パワフルだった。頭が良かろうが、いい大学を出ていようが、ルックスが良かろうが、自信に満ち溢れカリスマ性とパワーがある人間には誰も敵わない。トランプの方がヒラリーより明らかに星の「輝き」が強かった。8年間黒人のエスタブリッシュメント(政治エリート)のオバマに任せても暮らしが変わらなかったので、今度は白人の共和党候補者に託そうという国民の気持ちも加わったのだろう。

それでは今回はどうか?トランプに4年前のパワーはない。しかしバイデンも年寄りで輝きはない。「パワー」で言えば五分五分だ。

トランプは破天荒で人種差別、パリ協定からの離脱、TPPからの離脱、WHOからの離脱、メキシコの国境問題、国歌斉唱問題、などメチャクチャしてきた。しかし、コロナ前までは株価も順調に上がり経済、失業率の改善も成果を出してきた。アメリカ大統領として初めて金正恩と握手をし、イランとは喧嘩を続けているが大きな戦争は起こさず、世界平和を保ってきた。

コロナ対応で批判はあるが、それではヒラリーだったら上手くやっていたか??おそらくアメリカ 人は「それ程変わらなかったんじゃないか」と思っているだろう。

それでも他の国より現実問題として大量の感染者、死亡者を出してしまっているのでやはりトランプへの批判は強くなる。

しかし、アメリカ大統領の任務で一番大切な事は「戦争を起こさない」ことだ。トランプは4年間戦争を起こさなかった。プーチンとも仲が良い。ロシアとアメリカが仲が良いのは世界秩序の上で非常に大切だ。ヨボヨボのバイデンがプーチンと五分に渡り合えるだろうか?あの屈強なプーチンにはジャイアンレベルのトランプが頼もしく見える。金正恩も上手くコントロールしている。習近平とも互角に戦える。年寄りのバイデンが強靭で曲者のこの3人と対等に渡り合えるか?バイデンは今の平和なバランスを崩す可能性がある。穏健なバイデンは戦争は起こさないだろうがプーチン、習から仕掛けてくる可能性もある。ただトランプも次の4年間は戦争を起こすかもしれない。非常に難しい。

またトランプはマクロンとも仲が良い。お互いビジネスマンで成功を収め通じるものがあるのだろう。個人的にマクロンは優秀で非常に魅力的な人物だと思っているので、マクロンと仲が良いトランプにもプラスの印象が持てる。マクロンとトランプの実際の仲は不明だが。

また戦争の件でも触れたがトランプは最後の最後という場面で非常に人間的な常識的な判断を下す人物のような気がする。人を騙し、裏切ってきた無慈悲な人間がニューヨークで、ビジネスで成功できる訳がない。最終的な極限の場面で人間の常識を持っているように見える。

政治エスタブリッシュメントのブッシュやヒラリーやオバマといったエリートだらけの中で、政治は何も知らない、零細企業で一代で財をなした破天荒な剛腕社長が政治の世界に飛び込んできたような形だ。妻、娘、息子と家族思いで、大統領就任後は主要なポストを家族に与えた。家族を大事にする人間が戦争を起こすとは思えない。見た目上だが。

また現実問題としてヨーロッパでコロナが再拡大している。世界の感染者数も未だに増え続け、フランスで1日4万人、ドイツで1万人、世界全体で40万人。最悪の場合、世界が崩壊直前までいくかもしれない。

トランプはいち早くワクチンと治療薬に莫大な予算投入を決定し、現在アメリカでは政府によって選定された巨大製薬会社4、5社がワクチン・新薬開発に全力フル稼働している。万が一世界がコロナでニッチもサッチも行かず、全世界で封鎖。全人類でワクチン強制接種などという映画のような事態になった時に嫌われ者のトランプが上で書いたように、世界の人々が驚くようなリーダーシップを発揮し、世界を救うかもしれない。バイデンにそのエネルギーとカリスマと輝きがあるか?無難に事を進めるのは得意かもしれないが、極限の場面で最高の判断を下せるのは人生で4度の破産を経験し、TVでもスターになったパワフルなトランプのような気がする。

アメリカ人はコロナパンデミック、経済の低迷、BLMの国内の混乱、で疲れ切り、当たり障りのない穏健な大統領を求めているのかもしれない。

たしかにバイデンは物腰が柔らかく、バランス感覚があり穏健でトランプより安心感があるだろう。ただ年齢のせいもあり、物忘れが激しい。スピーチが一回もまともにこなせないという批判もある。トランプが就任後に「大統領はこんなに大変な仕事なのか?」と漏らした程、大統領の仕事は激務だ。アメリカの大統領は実質世界のトップだ。全世界からプレッシャーがかかる。年で健康にも不安があるバイデンに果たして耐えられるか?

それでも、副大統領候補のカマラ・ハリスは優秀な女性で個人的には将来の大統領候補だと思う。万が一の事がバイデンにあっても彼女は大統領職を引き継ぐだけの十分なバイタリティーと素質があると思う。 

選挙では経済政策、コロナ政策、人種問題、環境・エネルギー問題、いろんな要素あるが全ては小さな問題だ。最終的にはどちらの候補者にパワーがあり、輝いているかという「人間力」で勝負は決まる。人々はよりパワフルでカリスマ性があり輝きのある人間をリーダーに選ぶものだ。有名大学を出て立派な経歴があっても、弱々しく生気の感じられない、夢を託す事の出来ない者をリーダーに選ぶことはない。

トランプの強さ、しかしながらあまりにもやり過ぎな破天荒さ、バイデンの温厚さ、バランス感覚。もう少し若くて頼りがいのある候補者が出てきてくれればアメリカ国民も投票しやすいのだが、これは日本と同じで人材不足の悲劇だ。テイラースイフトやレディーガガ、ボンジョビやハリーポッターのJ.K.ローリングの他、世界、日本の で真っ当な多くの人達がバイデン支持を表明しているので、自分もバイデン支持としたいところだが、上記した要因から、どちらを支持したらよいか非常に難しい。もし自分がアメリカ国民で投票権があったとしてもギリギリまで迷いそうだ。

この「パワー対決」では今のところトランプ、バイデンともに五分五分に見える。ほとんどのメディアはバイデンが圧倒的有利と言っている。しかし、コロナに感染したトランプは年齢、肥満が原因で重症化すると言われていたが、わずか2、3日であっという間に復帰しパワーを取り戻した。未だ「輝き」を維持している。

今回の選挙は歴史上まれに見るギリギリの混沌とした戦いになるだろう。それでも来年には新しい大統領は決まり、次の未来がはじまる。

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