渡嘉敷島で遭遇した「天気のお婆」
2月中旬に渡嘉敷島に行ってきた時のお話。
ダイビングを終え、夕飯まで時間があったのでホテルから徒歩1分にある阿波連ビーチで海を見ながらゆっくりしようと歩いていたら、阿波連ビーチへ続く細い道にお婆ちゃんが立っていました。少し曲がった腰に両手を合わせたお婆ちゃんはビーチの方向をずっと見ていました。
細い道だったのでそこを通らないとビーチ行けないなぁと思いながら意を決して通ろうとした時に、
こちらに気づいてこう話しかけてきました。
「今から、雨、降るよ」
話しかけられると思っていなかったので驚いて背筋ぴんっとなったが、顔を見て何が1番驚いたかってそのお婆ちゃん、
歯が一本しかなかったのです!
とても失礼なのは承知だが、自分から見て右下にしか歯が生えて無かったのがとてもインパクトが強く、表情には出さなくとも動揺で少し鼓動が速くなっていました。
そんなバクバクを抑えながらも、いや、そんな事より今から雨降るよ?
いやいや、確かに奥の方に雨雲っぽいのあるけど結構な距離あるし、今は晴れてるから大丈夫でしょ!
そう思いながらも「あっそうなんですね〜」と言いながらそそくさとビーチの方へ向かい、砂辺に座りました。
あのお婆ちゃん、何だったんだろう?とか思いながらビーチに座っていたら5分も経っていない内に段々と雲が空を覆い被さってきて、遂には土砂降りになりました。
えっ!さっきのお婆ちゃんの言ったとおりじゃん!
と思い、先程通った道に急いで戻ると、
そこにはもうあのお婆ちゃんは居ませんでした。。。
もしかしたらあのお婆ちゃんは渡嘉敷島に住む神様なんじゃないか?
雨が降る度にそんな事を思い出しながら
「天気の子」じゃないが、「天気のお婆」に遭遇した話でした。
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