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創業から300年、18代受け継がれる想い。

今日で6月になりました💫
あと1ヶ月もすれば、2018年も後半入りするわけですね(^_^;)。

数々のお客様からも、
「年々時が過ぎるのが早く感じるんだよ」
なんて言葉を耳にします👂

僕自身、六週間前に生まれた長女の首がもうある程度すわりはじめたり(まだまだ不安定ですが)、いつも夕食で顔を合わせる91歳のおじいちゃんが日々日に体力が低下していくのを客観的に受けとめてサポートさせていただいたりと、人間の命や生涯の短さを4世代の家族から学んでいるこの頃です。

産まれる瞬間や死に立ち会って初めて、時間の大切さや人生のありがたみを感じることができますね😊

そのような人生が、18代受け継がれる当館の特色について、かぢやの家族の夕食時にかみくら旅館の女将さんである叔母や、母と話す機会がありました。
http://m-kamikura.com

写真の盲目のおじいさんは、僕の祖父16代かぢや旅館の館主なのですが、衆議院議員を4期近く勤めた代議士でもありました。
戦後すぐにノルウェーの農業留学を通して、国の農業の繁栄の為に、政治活動を行なっていたと聞いています。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/菅原喜重郎

僕が物心ついてすぐ、3歳の時の唯一の祖父との思い出は、
祖父「いいか。世の為、人の為に生きなさい‼️」
僕「…???」
このやり取りを、何度と強い口調で両肩を強く掴まれて言われ続けたことでした。

今思えば、物心つく前に言われたことは頭の発達と共に潜在的に考え始め、6歳くらいの時には自然に意識化されるすり込みになります。
人の為は、3歳ながらに直感的にピンときましたが、世の為とは何なのか?この与えられた課題は、今やっと少しづつ確信を得てきたように思います。

僕が3歳だった当時、福岡県内に住んでいた僕と兄に会うために、現役議員の多忙な祖父は3時間だけでもと岩手からやってきてその言葉を残して岩手に帰ろうとしました。
今思えば興味と愛情に惹かれてたのでしょう。わがままを言って、祖父と二人で一緒に新幹線を乗り継いで岩手に何度か遊びに連れてきてもらったことを覚えています。

この何気ない言葉は僕の人生のみに関わらず、おじいさんの5人の子に強く影響している事に最近になって家族との食事中の会話で気がつきました。
僕から見て五人の叔父、叔母は全員強い理念をもち会社経営をしていたりと人生設計にも現れているように思います。

さらに時を辿るとかぢや旅館や先祖は、国会議員を勤めた祖父の育ての叔母(僕のひいおばあさんの代)や、さらにその親の世代(14代)より前から、近くを流れる砂鉄川の砂鉄を利用した製鉄業や流れを利用した木流しの運送業を経営し、その後猊鼻渓の舟下り創業、今でも江戸時代から残る街道沿いでの旅籠屋(宿場町の旅館)など、地域資源を工夫して地元民と共存共栄してきている歴史に繋がります。

事業の運営は、自分勝手な考えでは長く続けることは困難であることを実感するこの頃、300年にわたり事業を継承してきた理念にたどり着くわけです。

今のかぢや旅館の経営理念
「私たちの笑顔がお客様の笑顔に
お客様の笑顔が私たちの笑顔に」
は、祖父に何度も言われ続けた
「世の為、人の為」
を現代の人に長期的持続可能な形に伝え方を変えたものでしかありません😊

これを通して1番大切な気づきは、18代続くかぢや旅館の家庭と全く同様に、支えてくれてきた従業員の方々や地域住民の各家庭1人ひとりが、親から子への300年以上バトンとして愛情や思いやり、郷土愛を受け継いできたストーリーがあることを忘れてはならないということだと思っています。

かぢやという宿の運営は、今日も3人の家族と11人のスタッフ、地域の方々の支えのもと営まれております🤗

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