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パスタも仕事も「連想ゲームdeイノベーション!!」

お世話になっております。かずふくです。

在宅勤務も増えて、ランチは自炊することが増えました。
ぱぱっと済ませたいときなんかは、家の中にあるもので適当にパスタを作るのですが、
「もしかしたら、これとこれ合わせたら美味しいんじゃない?」
みたいなアイデアというか、ノリで作ることがあります。

最近は「ほたるいかと海苔の佃煮のパスタ〜柚子こしょう風味〜(仮)」が個人的にヒットしました。

今回は、パスタを作るのと同じ姿勢で仕事もやっていこうと思ったことを
お伝えできたらと思います。

たらこスパゲッティはイノベーションなのか?

自画自賛のほたるいかのパスタを食べながら思いました。
「たらこスパゲッティってイノベーションじゃない?」と。

さっそく、「たらこスパゲッティ イノベーション」でググりましたが、この説に寄り添ってくれるページが見つかりませんでした。

なので、とりあえずイノベーションの定義を調べてみました。

学術的な詳しいことは専門家にお譲りしますが、イノベーションの言い出しっぺである経済学者のヨーゼフ・シュンペーターさんに意味を確認しましょう。

シュンペーターさんは、「価値の創出方法を変革して、その領域に革命をもたらすこと」をイノベーションと定義しました。

で、社会に新たな価値をもたらす創造(イノベーション)が発生する過程で起こる変化を「新結合(既存のもの同士の思ってもみなかった新しい組み合わせ)」と呼んでいます。

要は、既存のもの同士をくっつけて、新たな価値を生み出すことがイノベーションなので、たらことパスタを合わせる たらこスパゲッティもイノベーティブなものだったと言えそうです。

ちなみに、「サイゼリヤ完全攻略」のnoteで著名なイタリア人フードライターのマッシさんも、明太子パスタなどの和風パスタには驚いたとのこと。

連想ゲームで料理のアレンジは広がる

おそらく、最初にたらこスパゲッティを作った方は、「…さぁ……たらこスパゲッティを作るのだ……のだ……」と天からお告げを聞いたわけではないと思います。

wikipediaで調べたところ、たらこスパゲッティの起源に関する説明がありました。

1963年から1967年頃、東京都渋谷区にあるスパゲッティ専門店の老舗「壁の穴[1]で、常連客であった人物から、キャビアを持ってきたので、これでスパゲッティを作ってくれという要望をきっかけとして店主の成松孝安が考案したレシピである[2]。きっかけとなったキャビアを加えたスパゲッティは大変上品な味わいで美味であったが、高級食材のキャビアを日常的に店で出すことはできなかったため、安価な代替品を探した結果として、たらこを用いて作られるようになった[3]。上に振りかけられる海苔は、茶漬けに着想を得ているという[2]

wikipedia[たらこスパゲッティ]

なるほど。どうやら、お店の常連が持ってきたキャビアがきっかけで、たらこを使うことを思いついたようです。

Youtubeの「たらことパスタを合わせてみたら…とんでもないことに!!」のタイトルみたいな感じで、キャビア→たらこをパッと探し当てたようにみえますが、思い至るまでの思考のプロセスが隠れているとも考えられます。

成松氏の頭の中では、こんな連想ゲームの要領で、たらこスパゲッティを思いついたんだと思います。たぶん。

キャビアのパスタ

キャビア

魚卵

たらこ

たらこスパゲッティ

【連想ゲーム】お題:キャビアのパスタ

連想ゲーム(○○といったら△△)は、例えば以下のようなイメージで繋げていくゲームになっています。

  • 一つ上のカテゴリでまとめる(キャビア→魚卵)

  • カテゴリの中から一つ示す(魚卵→たらこ)

  • 特徴をピックアップする(キャビアのパスタ→キャビア・高級品)

このように、連想ゲームは今ある時点から、少し異なった領域へ移動することの連続です。この結果、最終的にはスタートのお題から全く異なったものになっています。

私は、この”少し異なった領域への移動”の一つひとつがイノベーションを起こす「タネ」になると思っています。

まとめ:仕事のイノベーションも気楽に考えていいんじゃない?

私の "きまぐれパスタ" は、まさに連想ゲームです。
冷蔵庫の中をみて、今ある素材を適当に組み合わせを考えて「美味しそう!」と感じたら作ってみます。

仕事も同じように考えてみてはどうでしょうか。

「当社にはイノベーション人材がいない!」
「イノベーションを起こす組織づくりが必要だ!」

と身構えなくてもいいのかもしれません。

「こうした方が楽になるんじゃない?」
「この方が早く処理できるんじゃない?」

今あるリソースを見返しつつ、既存の組み合わせで新しいことを思いついたなら、気軽にできるところからやってみればいい
と思います。

イノベーションを大袈裟に考えず、深夜バラエティ番組の新コーナー、「連想ゲームdeイノベーション!!」のノリで軽く始めようじゃありませんか。

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