パスタも仕事も「連想ゲームdeイノベーション!!」
お世話になっております。かずふくです。
在宅勤務も増えて、ランチは自炊することが増えました。
ぱぱっと済ませたいときなんかは、家の中にあるもので適当にパスタを作るのですが、
「もしかしたら、これとこれ合わせたら美味しいんじゃない?」
みたいなアイデアというか、ノリで作ることがあります。
最近は「ほたるいかと海苔の佃煮のパスタ〜柚子こしょう風味〜(仮)」が個人的にヒットしました。
今回は、パスタを作るのと同じ姿勢で仕事もやっていこうと思ったことを
お伝えできたらと思います。
たらこスパゲッティはイノベーションなのか?
自画自賛のほたるいかのパスタを食べながら思いました。
「たらこスパゲッティってイノベーションじゃない?」と。
さっそく、「たらこスパゲッティ イノベーション」でググりましたが、この説に寄り添ってくれるページが見つかりませんでした。
なので、とりあえずイノベーションの定義を調べてみました。
学術的な詳しいことは専門家にお譲りしますが、イノベーションの言い出しっぺである経済学者のヨーゼフ・シュンペーターさんに意味を確認しましょう。
シュンペーターさんは、「価値の創出方法を変革して、その領域に革命をもたらすこと」をイノベーションと定義しました。
で、社会に新たな価値をもたらす創造(イノベーション)が発生する過程で起こる変化を「新結合(既存のもの同士の思ってもみなかった新しい組み合わせ)」と呼んでいます。
要は、既存のもの同士をくっつけて、新たな価値を生み出すことがイノベーションなので、たらことパスタを合わせる たらこスパゲッティもイノベーティブなものだったと言えそうです。
ちなみに、「サイゼリヤ完全攻略」のnoteで著名なイタリア人フードライターのマッシさんも、明太子パスタなどの和風パスタには驚いたとのこと。
連想ゲームで料理のアレンジは広がる
おそらく、最初にたらこスパゲッティを作った方は、「…さぁ……たらこスパゲッティを作るのだ……のだ……」と天からお告げを聞いたわけではないと思います。
wikipediaで調べたところ、たらこスパゲッティの起源に関する説明がありました。
なるほど。どうやら、お店の常連が持ってきたキャビアがきっかけで、たらこを使うことを思いついたようです。
Youtubeの「たらことパスタを合わせてみたら…とんでもないことに!!」のタイトルみたいな感じで、キャビア→たらこをパッと探し当てたようにみえますが、思い至るまでの思考のプロセスが隠れているとも考えられます。
成松氏の頭の中では、こんな連想ゲームの要領で、たらこスパゲッティを思いついたんだと思います。たぶん。
連想ゲーム(○○といったら△△)は、例えば以下のようなイメージで繋げていくゲームになっています。
一つ上のカテゴリでまとめる(キャビア→魚卵)
カテゴリの中から一つ示す(魚卵→たらこ)
特徴をピックアップする(キャビアのパスタ→キャビア・高級品)
このように、連想ゲームは今ある時点から、少し異なった領域へ移動することの連続です。この結果、最終的にはスタートのお題から全く異なったものになっています。
私は、この”少し異なった領域への移動”の一つひとつがイノベーションを起こす「タネ」になると思っています。
まとめ:仕事のイノベーションも気楽に考えていいんじゃない?
私の "きまぐれパスタ" は、まさに連想ゲームです。
冷蔵庫の中をみて、今ある素材を適当に組み合わせを考えて「美味しそう!」と感じたら作ってみます。
仕事も同じように考えてみてはどうでしょうか。
「当社にはイノベーション人材がいない!」
「イノベーションを起こす組織づくりが必要だ!」
と身構えなくてもいいのかもしれません。
「こうした方が楽になるんじゃない?」
「この方が早く処理できるんじゃない?」
今あるリソースを見返しつつ、既存の組み合わせで新しいことを思いついたなら、気軽にできるところからやってみればいいと思います。
イノベーションを大袈裟に考えず、深夜バラエティ番組の新コーナー、「連想ゲームdeイノベーション!!」のノリで軽く始めようじゃありませんか。
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