バーコードを通して思う話
5年ほど前、大学生の時にコンビニでアルバイトをしていた。
住宅街の中に構える店舗であったためか、朝の出勤時間のサラリーマンや昼下がりに今日の夕食を調達しにくる主婦の方が多い店だった。
コンビニの業務というのは体系化されており、感情を殺しても勤務することができる。
でも、それだけではただ時計の針が進むのを眺めるだけの時間になってしまう。
私はレジに並ぶお客さんがカゴに入れてレジに持ってくる物をバーゴートに通す時その人の生活ぶりを考察することで脳内で時間を潰していたのである。