DIYで防音室を作ってみ(7.換気装置)

防音室用の換気ユニットは専用のものが個人向けにも販売されていましたが、数万円と結構なお値段だった為、やはりこれも自作しました。

「空気は通り抜けるが、音は通さない」という、そんな欲張りな機能を持った換気ユニットとは、一体どのような構造になっているのだろうか?と、首を傾げながら関連する設計書や技術資料をくまなく調べました。
その結果、防音仕様の吸排気ダクトは、内側に吸音材を貼った迷路のような構造になっており、ダクトに侵入した音がダクト内で乱反射を繰り返し、その過程で次第に音が減衰していくのを待つという仕組みのようで、そのまま真似して板を切って吸音材を貼って作りました。

・吸気ダクト(天井取付)

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・排気ダクト(床面取付)

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まるで迷路のジオラマを作ってるような気分。
※こっちの排気ダクトは、内側に吸音材を貼る前の写真しかありませんでしたが、吸気ダクトと同様にこのあと吸音材をビッシリ貼りました。

また、肝心のファンですが、静音性を考えてパソコン用のPCケースファンを使用。
吸気側ファン:8cmケースファン(4200rpm)

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排気側:12cmケースファン(1300rpm)

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両者ともファンの回転数こそ違いますが、そもそもファンの径が違うので、風量だけで比べれば意外といい勝負なのではと感じます。

PC用のケースファンはそれぞれDC12Vで駆動する仕様なので、サウ◯ドハウスでDC12v(2000mA)の電源アダプターを購入(価格2000円弱?)

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※ 調べたら、この製品は2020年5月時点で既に販売しておりませんでした。
現在はもっと小型化した同等の製品が更に安く売っています。

さらに、レコーディング時に換気ファンがうるさいような時、ファンのON/OFFやファンの回転数を防音室内から随時変えられたら便利だなぁと思い、ファンコントローラーも併せて購入。

・SCYTHE 4chファンコントローラー「風Q」(インターネットで購入)1800円

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本来これはパソコン部品であり、PCの筐体に取り付けてマザーボードから電源を供給して使用しますが、マザーボードに繋ぐコネクターをぶった切ってDC12Vの電源アダプターを繋ぎ、その間に電源on/offのトグルスイッチを追加しました。

このコも、まさかPC系のシステムを一切介さずに人間の手で直接スイッチ操作されるような超アナログな使われ方をするとは、到底夢にも思ってなかったことでしょう。

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